第976話
再び現在! 二十年の時をこえて

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 オロチは苛立っている。おでんとトキの死後、錦えもんらの屍が見つからないためだ。
 20年後の再会を胸に秘め、各地に散った侍たち…彼らはそれぞれ主君を思い、雌伏の時を待ち続けた。
 その一人、傳ジローは古寺にこもって怒りと悲嘆に暮れるあまりついに形相がかわり、総白髪になってしまって別人のよう。そのままの姿で街に戻った傳ジローはチンピラたちと絡み、叩きのめしてこう名乗った。
「狂死郎…!」
 いつも眠そうにしているので「居眠り狂死郎」という通り名もついた。
 狂死郎の強さにたちまち街のならず者たちが集まり、徒党を組み始めた。
 その勇名はオロチの耳にも届き、ついにお目通りが敵う。あまりにも見た目が変わったために、オロチは狂死郎の正体が傳ジローとは気づかない。
 オロチは狂死郎を用心棒に迎え、狂死郎もこれに応えて大量の貢ぎ物を運び込んで取り入ることに成功する。

 こうして花の都での地位を確立した狂死郎は、なんと日和と再会した。狂死郎は日和に正体が傳ジローであると名乗り、日和を遊女に仕立てて「小紫」と名乗らせた。
 全ては20年後に向けての大芝居。もしもの時は死を演出するための血糊を仕込むことにする。
 物語は現在時間に戻り、現代に戻ってきた錦えもんの情報を知ったオロチの怯えようは凄まじい。この情報をもたらしたのは、錦えもんたちのもとに仕込んだ「間者」である。
 身内に間者がいるとも知らずに訪れる討ち入りの日、ルフィ達と侍達は火祭りの夜を迎える。

詳細情報

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脚本

冨岡淳広

絵コンテ

嶋谷将、中島豊

演出

嶋谷将

作画監督

井上栄作、伊藤公崇

美術

土居ゆりの

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