第891話
滝登り!ワノ国の海域大航海!

ワノ国を目指して航行中のルフィたちは、新聞記事でビビやしらほし、くれはたちの写真を見つけて懐かしんでいた。カイドウとビッグ・マムに関する記事が気になるナミだったが、すでにサンジとチョッパーに切り抜かれていて内容がまったくわからず怒り出す。一方、しらほしが勇気を出して地上へ出たことに感心したルフィは、世界一周したらまたみんなに会いに行きたいと口にする。やがてワノ国海域まで接近、約束通り錦えもんに連絡を取ろうとするものの、電伝虫が反応しなかったため、ルフィは先へ進むことを決断する。

ルフィの指示通り、ワノ国に向かって進んだサニー号だったが、急な悪天候に見舞われてしまう。ひとまず悪天候を回避しようと提案するブルック。しかし、ナミは錦えもんからワノ国の周辺海域は悪天候で潮の流れも早く、入国はむずかしいと聞かされていたという。何とかこの状況を安全に突破する方法を考えようとするナミだったが、いつの間にかサニー号に巨大なタコが当たり前のように乗り込んでいるのに気づいて大騒ぎとなる。みんながタコにおどろいている間に、サニー号は流されてワノ国の海域へと引き込まれていく。

こうなっては行くしかない。そう思って進むルフィたちの前に、巨大鯉の群れが現れる。美味い魚だと聞いたルフィはゾロたちとの宴に食べるため、捕えようと手を伸ばす。そんなルフィを放置して、ナミたちはサニー号を守ろうと必死だ。やがて鯉たちと共に進むうち、目の前に巨大な滝が見えてきた。勢いよく水中から飛び出し、滝を登り始めた鯉たちを前に、船ではとても無理、滝つぼに沈むと言われたルフィは、しっかり捕まれと言うと、両腕で鯉を捕えた。こうしてサニー号は鯉に引かれながら一気に滝を上ることに成功する。

振り落とされないよう必死にしがみつき、どうにか滝登りを乗り切ったナミたち。やがて、目前に陸地が見えてきた。ついにワノ国に来たのだと、はやる気持ちを抑えきれないルフィたちだったが、安堵するのも束の間、今度は目の前に強大な渦潮が現れた。しかも鯉は渦潮に向かっていたのだ。このまま鯉をつかんでいては船が渦潮に飲み込まれると、ナミは無理やりルフィから鯉を引き離す。ようやく自由を取り戻したサニー号だが、流れが速すぎるため舵を切るのが間に合わない。このままでは飲み込まれると大慌てのルフィたち。しかし、時すでに遅く、サニー号は渦の中へ、ルフィも海中へと放り出されてしまう！