第892話
ワノ国!桜舞うサムライの国へ

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ルフィたちと別れ、一足先にワノ国へ上陸を果たした麦わらの一味は、錦えもんの指示に従い、ワノ国の住民になりすましていた。フランキーは大工、ウソップはガマの油売り、ロビンは芸者、ゾロは浪人として、その時が来るのを待つ。ある夜、辻斬りの現場に遭遇したゾロは逃げようとする辻斬りを足止めしたものの、駆けつけた役人たちから辻斬りと間違われ囲まれてしまう。やむなく力づくでこの場を去ろうとするが、錦えもんから事件を起こせばカイドウの耳に届く、目立たず任務を果たすよう言われたことを思い出す。

無抵抗のまま縛り上げられ、奉行所に引き立てられていくゾロ。辻斬りが捕まったとの報告は直ちに奉行のもとへ届いた。巻き藁で刀の試し斬りの最中だった奉行は、刀は人の血を吸って育つもの、巻き藁を斬っても意味がないと言うと、連行されていくゾロを見て嫌な笑みを浮かべる。町では瓦版屋の前に人々が群がり、辻斬りが捕まり、これから切腹が始まるという噂でもちきりだった。詳しいことを知ろうと瓦版を買ったウソップは、一面に載っているゾロの人相書に思わず息を飲んだ。そして、辻斬りがゾロだという衝撃的な記事を見て、ため息をもらすのだった。

白装束に着替えさせられて白洲へと引き出されたゾロは、奉行からただちに切腹するよう言い渡された。さらに剣豪リューマの名刀、秋水を持っていたことから、墓あらしの罪を疑われるが、刀が消えたのは23年前であることからゾロとは年齢が合わず、盗人から手に入れたかと揶揄される。時間だと促されたゾロは用意されたナイフに柄がない理由を尋ね、戦う必要がないため柄が必要ないと教えられ、切腹の作法を知っているかと尋ねられた。やがてゾロは別れの言葉とともに着物を脱ぎ、上半身をあらわにすると切腹刀を手に取る。

腹を撫で、切腹刀が振り落ろされたかに見えたそのとき、奉行をにらみつけたゾロは奉行から血の匂いがすると言い、お前が犯人だと指摘すると、覇気をまとわせた斬撃を放った。奉行が斬られたことで大混乱となる奉行所。押し寄せる役人たちを斬り倒し、ゾロは指示を守れず騒ぎを起こしたことを錦えもんに詫びる。そのころ、大渦に巻き込まれ、海中で意識を失ったルフィは仲間たちと散り散りになりながらも、サニー号と一緒の浜辺に流れついていた。カニに鼻を挟まれ痛みで飛び起き、目の前に広がる海を前にワノ国に上陸したことを実感するルフィ。だが、そこへ突如として叫び声を上げながら巨大な生物が飛びこんできた!

詳細情報

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脚本

米村正二

演出

長峯達也

作画監督

松田 翠

美術

本間禎章 飯野敏典

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