第950話
兵どもが夢! ルフィ兎丼制圧!

ルフィの捨て身の行動により、誇りを取り戻した囚人たち。反逆を決め、ダイフゴーら真打、看守たちを自らの手で倒すのだった。意気揚々と勝どきを上げる囚人たちだったが、ルフィが海賊であることを知り、ルフィから心が離れていく。カイドウに虐げられていた彼らにとって、海賊は信用ならない存在なのだ。そこにモモの助が姿を現すと、囚人たちは感激の涙を流す。モモの助という「希望」を得た彼らは、皆心をひとつにして忠誠を誓う。

一方、九里の墓場には酒天丸とイヌアラシ、錦えもんが集まっていた。山に広がる無数の墓を見て、錦えもんが愕然とする中、酒天丸は過去の出来事を語り始める。カイドウに侵略され、おでんを失った当時は、酒天丸の部下たちもおトキの言葉に予言された、２０年後の光月家の復活を信じていた。しかし、ろくな食べ物も得られず、カイドウの軍に虐げられる日々――。我慢の限界に達した彼らは、せめて華として散りたいと、無謀な戦いに挑もうとする。そして彼らは海に出て、生きて帰ることはなかった。なぜ、２０年もの歳月が必要だったのか。沈痛な表情の酒天丸だったが、ついに錦えもんらと討ち入りを決意する。