雪の降り続ける鬼ヶ島。三味線をかき鳴らすブラックマリアの語りと、赤鞘九人男の戦いが被る。赤鞘は次々と刀をカイドウに振るう。しかしカイドウの硬いウロコを貫くことはできない。カイドウは稲妻を放ち、攻撃する。それを受けきれない赤鞘たちを見て、カイドウは失望したように言う。「しょせんはその程度か。おでんの剣とは似ても似つかねえ」その言葉をきっかけとして、錦えもんの脳裏におでんとの思い出が蘇る。かつておでんは、おでん二刀流を赤鞘に教えようとしていた。しかし赤鞘たちは、ひょんなことから、おでんへの想いが一番強いのは自分であると互いに主張して譲らず、喧嘩となった。喧嘩は決着がつかず、結果、おでん二刀流を受け継ぐ機会を逃してしまったのだ。
赤鞘たちは渾身の一撃をカイドウに放っていく。それはカイドウの硬いウロコを裂き、徐々にダメージを与えて行く。苦しむカイドウは熱息(ボロブレス)を放つ。しかしそれは雷ぞうの巻々の術によって巻き取られ、カイドウ自身にはね返る。刀を構える赤鞘。その姿がおでんと重なり、カイドウはハッとする。そして赤鞘は一斉におでん二刀流奥義、桃源十拳を放つ!
詳細情報
- 放送日
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- 脚本
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井上亜樹子
- 演出
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小山保徳
- 作画監督
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島貫正弘
- 美術
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陳烔年