第867話
闇に潜む　ルフィを襲う暗殺者！

見聞色を発動させ、カタクリの攻撃をかわしたルフィだったが、フランペのしびれ針に刺され、膝をついたところを土竜に一突きされてしまう。一方、城の爆発がルフィによるものだと聞いたモンドールは全艦隊をカカオ島に集結させ、誰ひとり逃すなと命令する。そして、ケーキを運ぶベッジは言葉巧みにペロスペローの不安をあおり、自分たちに引き寄せることに成功していた。ベッジが暗殺を諦めていないことを確信したペロスペローはサニー号の始末をスムージーに任せ、自分はババロアと一緒にビッグ・マムとベッジを追う。

ペロスペローから麦わらの一味の始末を請け負ったスムージーは妹シトロン、シナモンを従え、サニー号を追う。一方、サニー号ではサンジから、すでにビッグ・マム海賊団にルフィとの合流先が知られてしまい、正面から戦っても敗北は明らかだと知らされていた。そのころ、フランペの横やりが入ったとも知らず、ルフィが戦いの最中に気を抜いたと思ってカタクリは怒り心頭となり、ルフィを滅多打ちにする。その様子を見たフランペはカタクリが勝利すれば、手助けした自分を褒めてもらえるに違いないと有頂天になっていた。

ビッグ・マムに追われながら、暗殺より脱出で精いっぱいだとぼやくベッジに、シフォンは恩を返すと決めたからには、ナミたちが無事逃げ切るまでは投げ出せないと言い、サンジの作ったケーキの味を信じてほしいと励ましていた。一方、追撃してきたスムージーの船を見ながら、たとえ逃げ切って約束の１時に到着しても、肝心のルフィがどこから出てくるのかもわからず、危険を知らせることもできないことに麦わらの一味は頭を悩ます。しかし、サンジはカカオ島を通過する方法を一つだけ考えていると切り出すのだった。

カカオ島には続々とビッグ・マムの艦隊が集結していた。モンドールから状況を説明されたオーブンは、これがルフィたちを捕える最後のチャンスだと言うと、集めた島民たちに島中すべての鏡を割るか海へ沈めるよう命令する。一個だけ残した島の中央の巨大な鏡からルフィが出てくるのを待ち伏せようというのだ。そのころカタクリの連打を浴び、倒れたルフィはレイリーから見聞色は気のせいの延長で、やがて無意識に察知できるようになると教えられたことを思い出していた。そして、かろうじて立ち上がったルフィは自分を狙うフランペのしびれ針を見聞色で避けるが、そこで力尽きたのかふたたび倒れてしまう。