第862話
月の獅子 キャロット神秘の大変身

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前後をビッグ・マムと子供たちの艦隊に挟まれ、サニー号は逃げ場を失った。追撃していたババロアのもとへは前方のダイフクのほか、さらなる援軍としてシトロン、シナモンを乗せた将星スムージーの船が後方に到着する。もはや勝ったも同然だと気勢をあげる兵隊たち。ダイフクは艦隊を左右に展開してサニー号の進路を塞ぎ、集中砲火を浴びせようと狙う。見張りをしていたキャロットは、ダイフクの船の動きに気づいて急いでみんなに報せる。しかし、逃れようにも魔人を操るダイフク相手では活路を開くのは容易ではない。

もはや戦うほかないと覚悟を決めるナミたち。チョッパーも相手の船に飛び乗って暴れると意気込む。しかし、月を見つめていたキャロットが、ナミたちにダイフクたちの相手は自分に任せてほしいと頼んだ。今夜は満月だからというキャロットに、ジンベエはスーロンなのかとたずねる。訓練ならしていると答えたキャロットは、月の光を浴びると体が放電と共に別人のように変わり始めた。その姿にきれいだと思わず息を飲むナミ。そして、これがイヌアラシ公爵の言っていた奥の手、ミンク族の真の力なのかとつぶやいた。

スーロンとなり、海面すれすれにジャンプしてダイフクの艦隊に接近するキャロット。海中へ撃ち落とそうと砲撃されるが、ことごとくかわすと甲板へ飛び移り、接近戦で兵たちを気絶させていく。たった一人のキャロットを止められないことに腹を立てながら、所詮は無駄な抵抗だと吐き捨て、降伏するよう迫ろうとするダイフクに、キャロットは舵輪を見せつけた。舵輪を失ったダイフクの艦隊は進路も定まらず無力化する。次々と船に乗り移り、舵輪を壊してまわるキャロットに怒り心頭のダイフクは魔人を呼び出し差し向けた。

魔人の攻撃をかわし、挑発しながらそれを利用して同士討ちさせていくキャロット。その活躍におどろくみんなに、ジンベエはミンク族は満月の夜、かげりない月を見つめると記憶の奥底にある野生が呼び起こされるのだと説明する。だが、本来は我を失い、あまりに凶暴なため、制御できなければ一晩で戦い疲れ死んでしまうというのだ。キャロットの命をけずるような戦術、そして舵輪を破壊するという戦法に感心したブルックは、助太刀するために海面を走ってダイフクの艦隊へと突撃する。一方、ミロワールドで何度倒れようと立ち上がり、カタクリに挑むルフィだが、いまだに勝機を見いだせずにいた。

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脚本

米村正二

演出

佐藤宏幸

作画監督

島貫正弘 松田 翠

美術

白石美穂

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