第855話
死闘決着!? カタクリ怒りの覚醒

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カタクリと激闘を続けるルフィだったが、見聞色の覇気によって動きを読まれ、次第に追い詰められていく。反撃のチャンスがつかめず、間一髪、襲いかかる土竜をかわすのがやっとだった。悔しがるルフィに、それは自分も同じ、何度も攻撃を避けられるのはストレスだと言い捨てるカタクリ。ルフィが土竜を奪おうとするのを見抜くと手招きして挑発する。受けて立つルフィだが、圧倒的な力の差を見せつけられ、地面に押さえつけられてしまう。何とか逃れようと必死にもがくルフィにカタクリはここまでだと非常な宣告を下す。

カタクリの土竜がルフィに突き刺去るかに見えたそのとき、伸ばした足で土竜を掴んで逃れるルフィ。その予想外の行動に冷静なはずのカタクリも次第に苛立ちを募らせる。そして、地面に手を付きモチに変えていった。その光景にルフィはかつて、ドフラミンゴが覚醒によって、周囲をイトに変えたことを思い出す。あふれ出したモチにからめ捕られ、どう死にたいかとたずねられたルフィは俺は死なないと言い返し、反撃に出ようとする。その先を読んだカタクリはルフィのギア4に興味を示し、おもしろそうだと呟くのだった。

いまだサニー号の行方はしれず、ナワバリウミウシたちはどうしているのかと訝しがるモンドール。兄貴分であるペドロの死を知り号泣するペコムズに、ニワトリ伯爵は敵とはいえ、幼馴染が自爆という手段を選んだのだとその死を悼む。そして、モンドールに自分たちはルフィを軽く見すぎていたのではないかと指摘した。海賊の格が違うと一笑するモンドールだが、ルフィが来てからは想定外の事故ばかり起きている、ママの名を汚さないためにも、縄張りの最終局面には力のある艦隊を配備するべきだとニワトリ伯爵は意見した。

逃走中のベッジたちはカスタードの艦隊と砲撃戦を開始していたが、一部の船を損傷させ、相手の動きが鈍ったのを見逃さず戦線から離脱する。一方、ジェルマ王国ではイチジとドスマルシェ、ニジとヌスタルテが戦っていた。やがて、ヌストルテからジェルマ制圧に成功、壊滅状態だとの知らせが入る。しかし、すでにヌスタルテたちは倒されており、ニジが声色を真似ていたのだ。これからどうするのかという兄弟たちに船を出せと命令するイチジ。そのころ、カタクリは巨大なモチを投げ落とし、ルフィを生き埋めにしてしまう。それを見届けながら、カタクリはメリエンダの時間が過ぎていたことを気にしていた。

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脚本

冨岡淳広

演出

鈴木裕介

作画監督

伊藤公崇 井上栄作

美術

斎藤 優

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