第716話
死の星屑 ディアマンテ猛攻の嵐

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息子を失い、土砂崩れに巻き込まれ植物状態となった愛する妻ルシアンを前に、自分を責め続けるセニョール。しかし、思いつきでかぶったボンネットにルシアンが微笑んだのを見てから、高級スーツではなく、ボンネットにおしゃぶりという赤ん坊スタイルでルシアンの元へ通い始めた。その姿に最初こそ同情する者もいたが、次第に眉を顰め、嘲笑される。それてもセニョールは構わずルシアンの元へ向かった。誰になんと言われようとも、ルシアンに微笑んでもらえるこの服こそ、セニョールにとって、値打ちがあるものだった。

ルシアンを思いながら、フランキーの拳の雨を受け続けるセニョール。腕組みしたまま耐え続けたものの、もはや体力は限界。フランキーの渾身の一撃で地面に倒れた。サングラスが壊れ、その瞳にはギムレットを抱いたルシアンの微笑みが映り、涙を流しながら意識を失うセニョール。口では罵倒しながらも、そのまぶたをそっと閉じ、セニョールを兄弟と呼び、機会があればルシアンのことを話してくれと言うフランキー。そして、小人たちに工場を壊すよう指示、突入するのを見届けると、ルフィに後を頼むと呟き倒れてしまう。

いまだ決着がつかず、激しい戦いを続けるキュロスとディアマンテ。自分こそがコロシアムの英雄だと大技を発動するディアマンテ。不安定な足場に加え、レベッカをかばって戦ったキュロスの体力はすでに限界だったが、その闘志は衰えておらず失った片足は大恩人に捧げた自分の誇りだと叫ぶ。それを聞いたディアマンテは自らの手を下さず、遊びだと上空に紙吹雪を打ち上げる。しかし、能力を解除した途端、紙吹雪はとげのついた鉄球になり、キュロスたちの頭上に降り注ぐ。これこそが軍隊をも皆殺しにする死の星屑だった。

無数の鉄球がひまわり畑に降り注ぐ。とっさにひまわりで花笠を作りレベッカを守るロビン。鉄球を剣で弾き飛ばしていたキュロスだったが、銃で足を撃たれバランスを崩し倒れてしまう。容赦なく襲い掛かる鉄球に悲鳴をあげ、助けに行こうとするレベッカを押さえつけるロビンだが、花笠も限界が近づいていた。母、スカーレットの死に際をバカにされ逆上したレベッカの前に再び立ち上がったキュロスは、母の言いつけを守り、この10年、誰も傷つけずに戦ったレベッカの手を汚させないと言うと、二度と剣を降らせないと、決着をつけるべくディアマンテに向かって突進する。

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脚本

米村 正二

演出

小牧 文

作画監督

久田 和也

美術

白石 美穂

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