花の都の人々の前に姿を現した赤鞘九人男。20年前に死んだと思われていた男たちの突然の出現は、たちまちワノ国全域に「光画」として中継され、情報が伝わった。ヤマトと初めて顔を合わせた麦わらの一味は、彼がカイドウの息子と知って警戒する。ところがヤマトは一味の仲間になりたいと申し出て、さらに驚かせる。お玉はスピードにすっかり懐いていて、技の効力が消えても一緒にいてほしい、と願い出る。スピードも同じ気持ちで、ここにようやく、お玉は安心できる場所が出来た。赤鞘九人男の後方から人影が進み出てくる。その男は堂々と「我が父・光月おでん」と声を上げ、ワノ国の人々にこれからの平安を約束する。
光画を通じてその宣言を聞いたお玉は、それがモモの助だと感じ取り、今までの苦しかった日々を追想する。思い起こすその記憶の中に、飛徹との出会いもあった。飛徹は数年の後に、『光月』という侍たちが鬼を滅ぼすと予言していた。今まさに、その予言は叶った、とお玉は確信する。もう一つ、ルフィが誓った言葉。腹一杯メシが食える国にする、という言葉を思い出して、お玉は号泣する。モモの助は宣言の最後に、堂々と名乗る。青年へと成長した姿に群衆は驚き、受け入れ、ワノ国の繁栄を願って大歓声があがる。後に「名将軍」と謳われることになるワノ国将軍光月モモの助が、ここに誕生した。
詳細情報
- 放送日
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- 脚本
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冨岡淳広
- 演出
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深澤敏則
- 作画監督
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横山健次
- 美術
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陳烔年