第195回:五芒星の中から五老星

漫画

五芒星の中から五老星

五老星ジェイガルシア・サターン聖の人獣姿が第1094話でついに公開された!
いや~、恐ろしい姿ですね~!

動物(ゾオン)系の悪魔の能力者だと思われる。角が頭から生えていたのでウシ科の動物由来かと思ったが、足の形からすると妖怪の「牛鬼(※1)」のようにも思える! しかも背後にある羽衣の様な炎からすると…覚醒している!?

※1…日本の妖怪。地方によって姿は様々な形で伝承されているが、そのうちで牛頭に体が蜘蛛の姿も伝承されている。ここではその姿を指す。


他の五老星はどうでしょう? 彼らも動物(ゾオン)系 幻獣種で妖怪なのか?

まだはっきりとはしていないけど、第1085話での、サボのこちらのセリフがヒントになっているかもしれない↓

「まさか世界のてっぺんに地獄があるとは」

地獄と言ったのは〝最悪な空間〟という意味ではなくて、五老星が妖怪に変身していてその光景が本当にそのまま〝地獄〟に見えたからかな?

サターン聖の姿に由来していると推測される妖怪「牛鬼」に関しては、すでに『ONE PIECE』でその名が登場している。エニエス・ロビーへ向かっている最中、ゾロが見せた技名が〝三刀流 牛鬼 勇爪〟だった。

これは興味深い! 「鶏が先か、卵が先か」系の疑問を彷彿とさせます。
『ONE PIECE』の世界において「牛鬼」という概念はサターン聖が食べた実の存在から生まれたのか、それとも、その悪魔の実の起源となっているもの…あの世界に存在する神話に基づいて生まれたのでしょうか? この答えさえ分かれば、悪魔の実の歴史がまた1つ明かされる。

少し前にベガパンクがこう言っていた↓

この世界の古代人は「何をしたら楽しいだろうか」と妄想し、そして彼らの技術によってこのファンタジーの様な妄想を実現し、そして常識を越える力を獲得することができた。ではサターン聖の食べた悪魔の実は、「牛鬼」という存在を夢想した誰かによって最初に考案されたのでしょうか、それとも…。そのような神話はもうすでに存在していたのでしょうか?

悪魔の実の最初の創造者がベガパンクの言うような考えの〝祖先〟であるならば、実を食べて常識を超える存在となり、世界中の人々に畏怖と恐怖を植え付けることによって、まさに神話そのものを生み出そうとしたかもしれない。〝ニカ〟だって…そうかも?? 古代に「太陽神」は存在せず、夢想家の概念にすぎなかった可能性は十分にある。

さて、最後にサターン聖の話に戻りますが、面白いことに日本の神話や伝承を調べると「牛鬼」の姿にはいくつか種類があるようで、その一つは「土蜘蛛(※2)」に似ているとされる。

「土蜘蛛」という名前で眉をひそめるのは「土」。
サターン聖の「サターン」は英語で「土星」のこと。土グモ? 土セイ? ただの偶然? もしかして星の名前と五老星の能力が繋がっている!?
サターン聖の初登場した第233話から冒頭の姿が明らかになる第1094話までは862話。現実時間でいうと約20年以上…。次の五老星の能力はそれよりもう少し早く描かれることを祈ります!

※2…日本で伝承される大きな蜘蛛の妖怪。

週刊少年ジャンプ 45号 1094話
ONE PIECE 39巻(第371話)
ONE PIECE 106巻(第1069話)
ONE PIECE 107巻(第1085話)

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