「夏恒例!ユニバーサル・スタジオ・ジャパンのワンピース・プレミアショーを今年も一番乗りで観てきたぞ!」の巻

―ショーを観られていかがでしたか?

勝平:まずは、初日そして10周年おめでとうございます。
10年分の想いとか、今までのストーリーを彷彿とさせるシーンとかもあって色んなことを考えながら見ていたので、言葉にならないというのが率直な感想です。お客さんを楽しませるための仕掛けにも10年分の想いが詰まったショーだなと感じました。
でも、毎回言っているけど、来年どうするんだろうというくらいストーリーも演出もハードルあげていきますよね。特に今年は10周年ということでお客さんの期待もあるなか、今までと目線を変えたシナリオになっていたと思います。

―印象に残っているシーンはありましたか?

勝平:シーンというより、尾田先生もまだ描いていない「落とし前戦争」を先に描いたこと自体がすごいですよね。印象に残るシーンばかりだったのと、ネタバレできないので詳細は言えないけど麦わらの一味それぞれの見せ場もありましたし。
あとは、「落とし前戦争」を描くうえで欠かせない頂上戦争にも触れたことで、ストーリーの真ん中にルフィがいて見ていて落ち着くというか気持ちよかったです。ひとつひとつあげたらキリがないので、とにかく見に来て確かめて欲しい!

―オリジナルキャラはいかがでしたか?

勝平:元・白ひげ海賊団の剣士ハクトは、白ひげ海賊団の一員だったという設定でエース亡きあとの元・白ひげ海賊団とルフィたちとを結びつける役でしたが『ONE PIECE』の世界に違和感なく入っていたと思います。あと、敵役のグレイシーがかっこいい!

「ワンピース・プレミアショー」の感想を語る勝平さん

―ステージ演出で今回から火力が増量されました。

勝平:客席で見ていても熱さを感じたのでキャストの皆さんが心配になるほどでした。「ワンピース・プレミアショー」の舞台であるウォーターワールドは、やっぱり水と火が映えるなと感じましたね。3Dなどの映像を使った演出ももちろん楽しいんですけど、水や火は肌で感じられる分その場でしか見られないものという特別感があり、見ていてドキドキするショーになっていたと思います。

―お客さんの様子はいかがでしたか?

勝平:ファンの皆さんの熱い気持ちが「ワンピース・プレミアショー」が10年続けてこられた大きな要因だと思います!声援はキャストの力にもなっているだろうし、わしらも1年に一回ダイレクトにファンの皆さんの『ONE PIECE』への想いのたけを感じられるありがたい場所だと思っています。

「ワンピース・プレミアショー」にルフィ役・田中真弓さん、フランキー役・矢尾一樹さんと登壇

―ファンの方へメッセージをお願いします!

勝平:10年の集大成という意味でも今年の「ワンピース・プレミアショー」は見て損はありません!毎年、見られている方も最後、本当にびっくりすると思います。色んな楽しいアトラクションがあるユニバーサル・スタジオ・ジャパンの締めくくりに「プレミアショー」を見てもらえたらうれしいです。でも、決してネタばらしはしないでね(笑)。


ONE PIECE.com特別版!!

ワンピースオフィシャルメールマガジン『グランドライン通信』では、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンにて開催中の「ワンピース・プレミアショー」を勝平さんが初日レポート!特別版では、アニメ『ONE PIECE』の脚本家である中山智博さんと東映アニメーション・プロデューサーの櫻田さんに、ショーの感想や見どころ、キャラクターについて語っていただきましたよ!! 最後にはおまけも!


勝平:特別版ではユニバーサル・スタジオ・ジャパンで開催されている「ワンピース・プレミアショー」10周年を記念して、アニメ『ONE PIECE』の脚本を担当している中山智博さんと、東映アニメーションのプロデューサー・櫻田さんと共に、今までのショーを振り返りつつ、「ワンピース・プレミアショー」の魅力をお聞きしていきたいと思います!

中山・櫻田:よろしくお願いします。

■2012年はすごく思い出深い(中山)

勝平:印象に残っているショーはありますか?

中山:2012年はアニメ『ONE PIECE』に脚本家として携わってすぐくらいだったので、すごく思い出深いです。

勝平:2012年! 懐かしい! 「ワンピース・プレミアショー」のために尾田先生が考案したカメレオーネが出てきた年ですね。

勝平:毎年毎年、どんどん豪華になっているので、来年はどうするんだろうと思うのですが、エピソードや特にオリジナルのキャラクターを考えるのは大変だろうと思います。

中山:アニメでは最初に、プロットというあらすじから作るのが普通なんですが、「ワンピース・プレミアショー」に関しては、まずキャラクターを決めて、どうルフィたちが退治するのか?と逆算する手法から入るようです。

勝平:毎回ルフィたちが、すごい強いですもんね!

中山:ルフィ強すぎる問題もありますね(笑)。
オリジナルキャラクターを深掘り出来れば、お客さんも感情移入して、倒すような話にできると思うのですが、1時間と限られた中でそこまで描くのは中々難しいと思います。まして、お客さんは、麦わらの一味を見に来ているわけなので、敵を厚く出来ない。でも、強くしないと魅力が出ないというこのジレンマはきっとあるのではないでしょうか。

勝平:オリジナルキャラだけでなく『ONE PIECE』の登場キャラクターも、今年は誰が出るんだろう?と毎年すごく楽しみだったりします。

櫻田:今年はあのジェルマ66も登場して、タイムリーなストーリーになっておりますので、これからご覧になる方は是非それも楽しみにしていてください。

勝平:実は原作ではウソップはジェルマ66の存在自体知らないんですよね。

櫻田:ショーでは最初から9人揃っていますからね。

勝平:そう。9人揃っているわけだから、どこの時間軸の話か分かりませんよね。だから、例えばサンジから聞いたという設定になるのかなとか、自分の中で描かれない部分を想像しながら見ていただけるといいと思います!

■敵役も強いほうが楽しめます(中山)

勝平:今までのオリジナルキャラの敵役でお気に入りのキャラはいますか?

中山:2014年のスマッシュ総司令です。ルフィが強いということは敵も強い方が楽しめますよね。スマッシュ総司令はそんな単純に強く、巨悪なキャラクターでした。
「ズマズマの実」の能力者で、プラズマ人間というのは『ONE PIECE』の世界で許されるかどうかギリギリの能力だな、と思いました。でも、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンの舞台装置や、一番の武器でもある火力が活かされたキャラでもありました。

勝平:水か火か!

櫻田:プラズマはその変形ですよね。照明と爆発で表現できるので面白いなと思いました。

勝平:映像の使い方も年々技術が積み重なって、表現が豊かになっていますね。

中山:リピーターがすごく多いと聞いているので、「去年と一緒だね」と思われないように、ギミックを考える難しさがきっとあると思います。

勝平:それはもう産みの苦しみですね…!

■今年は、マリンフォード頂上戦争と黒ひげ対マルコが見どころ(中山)

櫻田:今年はちょっと挑戦的なショーでした。

中山:今年は、まさにドラマでしたね。

勝平:確かに! わしも、今年はこう来たか、というか今までと目線を変えたショーになっているなと感じました。

勝平:脚本家とプロデューサー的な今年の「ワンピース・プレミアショー」の見所はどこですか?

中山:マリンフォード頂上戦争と黒ひげ対マルコが見所ではないでしょうか。

櫻田:ストーリーとして“落とし前戦争”が初めてちゃんと扱われているので、原作に描かれてない、戦争のシーンを見ることができます!

勝平:マルコ率いる白ひげ海賊団の残党達とティーチの黒ひげ海賊団の大激突!大興奮です。

■エースは「ワンピース・プレミアショー」と一番相性がいい(中山)

勝平:「ワンピース・プレミアショー」に出てきてほしいキャラクターはいますか?

櫻田:圧倒的にエースです!何でかと言うとユニバーサル・スタジオ・ジャパンは…

中山:火なんです! 火の演出が圧倒的に魅力なんです! だからエースの火拳が見たいんです!

勝平:エースが登場する時は毎回派手ですもんね!

中山:「ワンピース・プレミアショー」と一番相性がいいキャラクターだと思います。

櫻田:今年のストーリーは “落とし前戦争”なので、白ひげが登場します。

勝平:白ひげがどういう登場の仕方をするのか楽しみです!

櫻田:余談ですが、白ひげのオーディションが面白かったそうです。背中の広さがオーディション基準らしく、写真の背中ばかり見ていたとこっそり聞きました。

勝平:力士やプロレスラーをスカウトしないと白ひげほどの背中の持ち主を探すのは難しそうですね!

■ショーを生で見られて良かった(中山)

中山:「ワンピース・プレミアショー」で感動したことがあるんですが、お客さんの反応がダイレクトなので、人気のあるキャラクターがすぐわかるんです。 2012年にマルコが登場したとき、すごい歓声だったのでいつかまた出てほしいと思っていたのですが、今年ついに再登場ですね。

勝平:なるほど、キャラのリサーチも出来るんですね。アニメを作るのとは違う手がかりになりますよね。

中山:アニメの台本にも活きますし、ショーを生で見られて良かったなと思います。

勝平:他に中山さんが感じた人気キャラはいますか?

中山:櫻田さんとも話になるのは、ルフィの味方になったキャラは総じて人気ありますね。

勝平:バルトロメオ、人気ありましたよね?

中山:熱狂的な人気がありました。

勝平:わしは正直バルトロメオの人気に驚きました。人気投票でも上位なんですけど、最初にバルトロメオの人気を認識したのは「ワンピース・プレミアショー」でした。

中山:バルトロメオのショーだったかな、というくらい人気がありましたね。

櫻田:バルトロメオの再現度もよかったんだと思います。

勝平:確かに、「ワンピース・プレミアショー」の再現度はすごいですよね。皆さん、動き方とかアニメを見て研究してくれているんだろうなと感じます。とある方は年々、体がゴム化しているなと思ったり(笑)、さすがです。

一同:(笑)。

■今年のショーは火力がすごい(櫻田)

勝平:最後に中山さんが注目してほしいポイントを教えてください。

中山:エースの炎がストーリーのキーになっているので、そこが注目ポイントです!

櫻田:もちろん昨年に続き3Dやプロジェクションマッピングも使っていますが、火力もスゴイ(笑)。

勝平:皆様にも「ワンピース・プレミアショー」をお楽しみいただけたらと思います。ありがとうございました!

中山・櫻田:ありがとうございました!

勝平さん、中山さん、櫻田さんありがとうございました!
ユニバーサル・スタジオ・ジャパンの「ワンピース・プレミアショー」は絶賛開催中! チケット発売中で売り切れ次第終了となっておりますので、お早めにチェックしてください。詳しくは下記公式サイトにて!

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