勝平:原作20周年を記念して尾田先生が描き下ろした麦わらの一味のイラストが、早くもフィギュア化!ということで今回の「ウソップの、これはホントだ!」は、制作に携わられた、バンダイコレクターズ事業部のお二人に来ていただきました。男性の方がいらっしゃると思っていたので緊張しちゃいます。
大木:とんでもないです(笑)。企画担当の大木です。よろしくお願いします!
柴田:宣伝担当の柴田です。よろしくお願いします。
左:大木さん 中:勝平さん 右:柴田さん
■ジャンプフェスタ2017でイラストを見てフィギュア化を企画
勝平:20周年記念イラストをフィギュアにしようと思ったきっかけは何だったんですか?
大木:『ONE PIECE』20周年という記念すべき年に人気シリーズの「フィギュアーツZERO」でも何かやらせていただきたいと思っていたんです。そんなときに「ジャンプフェスタ2017」でこのイラストを拝見して、ぜひ商品化したいと思い、すぐに企画を出しました。
勝平:あのイラスト、全体的にすごくキレイなブルーでインパクトがあるんですよね。ブルー系って今までにあまりなかったから、ちょっと珍しいなと思ってすごく印象に残っています。
■1枚のイラストからさまざまな情報を推測
勝平:表情やアクセサリーなど細かい部分まで再現されていて、流石フィギュアーツZEROだなと思いました。
2次元であるイラストを3次元のフィギュアにするとき、何が一番大変ですか?
大木:今回の20周年イラストについては三面図や設定画がないところが一番大変でした。資料となるのがイラスト一枚でしたので、集英社様や東映アニメーション様と細かい設定を決めていくところから始めました。
『ワンピース』20周年記念イラスト
勝平:フランキーのスカジャンとか、背中側もかなり凝ってますよね。
大木:そうなんです!気づいてくださって、ありがとうございます(笑)。
胸のドクロのプリントから、背中にもドクロのデザインがあるんじゃないかなということで設定を相談させていただきました。
■9体揃えれば麦わらの一味全員の笑顔が見られる
勝平:今回は、9人が同時発売ではないんですよね?
柴田:はい。1ヶ月に3体ずつ、10月から3ヶ月連続で計9体発売になります。
勝平:何ヶ月もかけて同じシリーズのものを売っていくのは、宣伝も大変なんじゃないですか?
柴田:イラストのように麦わらの一味全員で飾っていただきたいと思い、9体同時に予約開始しています。なので、宣伝としてはむしろ打ち出しやすかったです。
また、尾田先生が描かれた20周年イラストを基に作ったフィギュアですので、絵と一緒にしっかりと商品をアピールできるようにこだわりました。
勝平:そうですよね。このフィギュア、再現度がとにかく高いと思います。尾田先生の絵って、ちょっとバランスが崩れるだけでコレジャナイ感が半端ないんです。わしも毎週ホワイトボードを描いているので、難しいのはよーくわかります(笑)。
特に表情の再現度がすごいと思いました。
大木:ありがとうございます!実はこのフィギュア、笑顔の表情パーツというものも付属しておりまして、各月に発売される1キャラに、同時発売の他の2人の表情パーツもセットになっています。
10月はブルックに、ブルック・ルフィ・ナミの表情パーツが付属、11月はフランキーに、12月はウソップに、といった形で、全部集めると一味全員が笑顔になるんです。
勝平:なるほど!でも、どうして笑顔のパーツをつけようと思ったんですか?
9人の笑顔バージョン
大木:実は『ワンピース』のフィギュアってかっこいいものは多いんですが、笑顔のものは今まであまりなかったんです。
勝平:確かに、ゾロの笑顔のフィギュアってほとんど見たことないですね(笑)。
大木:そうなんです(笑)!
女性陣の笑顔も今まであまりなかったと思います。
勝平:ロビンの笑顔、すごくいいなあと思いながらチェックしていました。
大木:ありがとうございます。麦わらの一味全員を集めて欲しかったので、集めてくださった方に何か喜んでもらえるようなことができたらいいね、と部内で話し合いました。カッコよさだけじゃなく、みんなで集まっている楽しさも感じていただけたらと思います。
勝平:麦わらの一味が凛々しい表情で写真を撮って、「はいオッケーです!」と言われた時、安心してこのフィギュアのような笑顔になるかもしれませんね!
■10月発売の超合金ゴーイング・メリー号のこだわり
柴田:10月には、「超合金ゴーイング・メリー号-ONE PIECE 20周年 Premium color ver.-」も発売されます。
勝平:そうそう、それも気になっていました!大きさは280mmって、結構大きいですよね。メリー号は未だに思い入れが強いので、今またメリー号を出してくれるんだなと、結構うれしかったりします。
※約30cmってこんなにあるよ、と手で大きさを伝える勝平さん
柴田:今回発売するゴーイング・メリー号は、2012年に発売した「超合金ゴーイング・メリー号」のスペシャルカラーバージョンなんです。カラーが違うだけではなく、20周年バージョンの帆も付いてくるんですよ。麦わらの一味フィギュアと合わせて、飾っていただきたいなと思っています。
大木:クラバウターマンのミニフィギュアが付いていたり、大破してしまったお別れの状態も再現できます。
勝平:20周年のタイミングであえてメリー号を出してくれるというのは、やっぱりうれしいです。もちろんサニー号も好きですけど、メリー号を最初の頃から知っているルフィやゾロなどは、メリー号に特に思い入れが強いのでフィギュアと一緒にぜひ揃えて欲しいです。メリー号の前にこの麦わらの一味が並ぶのもカッコイイと思います!
柴田:はい、そうやってフィギュアと合わせて楽しんでいただけたらうれしいです。
ONE PIECE.com特別版!!
ワンピースオフィシャルメールマガジン『グランドライン通信』では、2017年10月から発売される『ONE PIECE』連載20周年記念イラストのフィギュア化開発秘話について、バンダイコレクターズ事業部の担当者さんにお伺いしました。特別版では、フィギュアへのこだわりについて思う存分語っていただきました!
■フィギュア化で一番苦労したのはゾロの目!
勝平:フィギュアのここに注目して欲しい、というところはありますか?
大木:実はゾロの顔が一番苦労しまして、最後の最後まで調整しました。
勝平:どんなところが難しかったんですか?
大木:ゾロは眉毛など、顔のパーツの角度がほんの少し違うだけでも印象がすごく変わってしまうんです。中でも目はとくに難しかったですね。
勝平:ゾロは一歩間違えると悪人の顔になってしまいますからね(笑)。でも、このフィギュアはとても自然な表情になっていると思います。
プロポーションや衣装で苦労したところはありますか?
大木:衣装で苦労したのは、ファーです。イラストではルフィもフランキーもサンジも、少しずつファーの感じが違っていたので、原型もすべて変えました。
勝平:本当だ、少しずつ違います!フィギュアって材質が固いものですから、それを柔らかく見せるのってとても難しいですよね。
このロビンの上着もすごく良くできていると思います。
大木:ロビンの上着は外すこともできるんですよ。
勝平:衣装の着脱も楽しんで欲しいですね。カチっとハマるのがすごく気持ちいいんです。
大木:ロビンは、コートを脱いだワンピース姿も楽しんでいただけると思います。ロビンやナミのプロポーションも、かなり細部までこだわりましたのでじっくりと見ていただきたいです。
■ウソップのメガネやチョッパーのアクセサリーにも細かなこだわりが
勝平:フィギュアを一見しただけでは気づかないような、こだわりのポイントはありますか?
大木:ウソップは、イラストではメガネが顔にピッタリと付いているんです。でもファンの方は素顔も見たいのでは、と思いましてフィギュアではメガネを少し顔から浮かせました。
勝平:あ、本当だ!ちゃんと表情が見えますね。
大木:立体ならではの表現ができたと思います。ウソップの衣装は模様がかなり細かく入っているので、生産が大変かもしれません(笑)。
勝平:細かいところまで気遣ってくださって、ありがとうございます!
このシリーズは、アクセサリーもすごく細かく作られているんですよね。
柴田:はい。チョッパーのアクセサリーのパール感にも注目して欲しいです。質感と色味にはとにかくこだわりました。
勝平:ルフィが持っているビンのガラス感も良い感じですよね。
大木:このラベルはデザインを何パターンも考えて、監修でかなり細かく見ていただきました。
勝平:実際に手にとって、360度グルグルと回しながら見て欲しいです。
柴田:ぜひ見ていただきたいです。現在予約受付中で、期間は一般販売開始までの予定です。店舗によっては売り切れてしまう場合もありますので、確実に手に入れるためには早めにご予約いただければと思います。
勝平:1体買ったら絶対に他も欲しくなりますよ。笑顔パーツもありますし、何より全員そろってこその麦わらの一味ですからね!
大木:はい、ぜひそろえていただければと思います!
勝平さん、大木さん、柴田さんありがとうございました!
フィギュアーツZERO -ONE PIECE 20周年ver.-(ルフィ・ナミ・ゾロ・サンジ・ロビン・ウソップ:4600円+税、チョッパー:2000円+税、ブルック・フランキー:5500円+税)は、全国の家電量販店や各種通販サイトで予約受付中です!
ルフィ・ナミ・ブルックは10月発売、ゾロ・チョッパー・フランキーは11月発売、サンジ・ロビン・ウソップは12月発売!
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