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いよいよ公開間近!劇場版『ONE PIECE STAMPEDE』監督の大塚隆史さん&キャラデザ・総作画監督の佐藤雅将さんインタビュー!!

2019/08/05

20周年

お2人が制作にかけた想いをや裏話を語っていただきました!!

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●監督:大塚隆史(おおつかたかし)
PROFILE 
大阪府出身。東映アニメーションにて『プリキュア』シリーズや『ONE PIECE』の監督・演出を担当。TVSP「ONE PIECE エピソードオブ東の海~ルフィと4人の仲間の大冒険!!~」では監督を務める。本作では脚本も手掛け、アニメに限らずCMやゲームのコンテ演出など幅広く活躍している。現在はフリーランス。
Twitter:@takaswy1981

●作画監督:佐藤雅将(さとうまさゆき)
PROFILE
福島県出身。アニメーター。映画『ONE PIECE FILM』シリーズ(現全3作)すべてのキャラクターデザイン、作画監督を務める。ほかにも『プリキュア』シリーズにも参加。

―劇場版『ONE PIECE STAMPEDE』の制作は、どのようにスタートしたのでしょうか?
大塚:映画をやろう、という企画自体は『ONE PIECE FILM GOLD』(2016年公開)の制作が終わった直後くらいからですね。「海賊万博」でオールスターをやろうということが決まったのはそのもっとあとでした。小山プロデューサーの「海賊万博」というアイデアを膨らましていった形ですね。

――製作期間約3年という大規模なプロジェクトということですね…! 監督・総作画監督を依頼されたときの率直なご感想はいかがでしたか?

大塚:僕は昔から『ONE PIECE』という作品が大好きで、チャンスがあれば劇場版の監督をやらせてもらいたいと思っていました。なので声をかけてもらえてとても嬉しかったです。
世界一の現役漫画家である尾田先生と一緒に何かを考えて仕事をする、というのがとても貴重な機会だと思っています。

佐藤:ありがたいことに、僕は『ONE PIECE FILM STRONG WORLD』(2009年公開)以降毎回キャラデザと作画監督をやらせていただいてます。正直毎回大変で終わったときは「もうやんない! 次はやらない!」なんて思ったりもするんですけど(笑)。でも毎回「あそこはもっと上手く作れたな」という反省点もあって、その「リベンジ」をさせてもらえる機会が与えられているのはとてもありがたいことだなと思ってます。

写真左:大塚隆史さん
写真右:佐藤雅将さん

――その「リベンジ」とはどのようなものなのでしょう?
佐藤:毎回反省点を活かして制作に当たっているのですが、『ONE PIECE FILM Z』(2012年公開)のときに何でも自分でやろうとしすぎて失敗した面もあったので、『ONE PIECE FILM GOLD』ではもっと全体を見られるようにと立ち回りました。ただ、その結果「もっとこだわればよかったな」という部分も出てしまったので、今回の劇場版『ONE PIECE STAMPEDE』ではその辺りのバランスの精度を上げるように努めました。そういったこだわりを出せる体制も、今回はしっかりと作っていただきましたね。

――お2人はTVスペシャル『エピソードオブ東の海(イーストブルー)』(2017年放送)でも一緒にお仕事をされていますが、その時のエピソードなどはありますか?

大塚:最初に僕が監督の仕事を依頼されまして、まず真っ先にメインキャラクターのデザインを佐藤さんにお願いしました。それと、ルフィの話の作画監督もですね。いや、もう佐藤さんの描くルフィがね、僕は大好きなんですよ! もちろん好みだけではなく色んなことを考慮したうえでですが、一番最初に声をかけて、快諾していただきました。

佐藤:僕は基本的にキャラクターデザインをやるなら総作監もやらせてもらいたいと思っていたのですが、『ONE PIECE FILM GOLD』の後だったので軽い気持ちでキャラクターデザインを引き受けたんです。そうしたら大塚君からあれよあれよという間に色々頼まれて、『エピソードオブ ルフィ』の作監も引き受けることに(笑)。

大塚:いやー、詐欺ですよね。「300カットだけなんで!」みたいな(笑)。その節はありがとうございました(笑)。

佐藤:『エピソードオブ東の海(イーストブルー)』はそんな感じでした(笑)。

――その繋がりが、今回の劇場版『ONE PIECE STAMPEDE』にも繋がっているんですよね!

大塚:…たぶん!(笑)

佐藤:そうだと思います。

――『ONE PIECE』のアニメ制作について、自分ならではの表現方法や方針などはありますか?

佐藤:自分ならではというよりは、極力原作の絵に合わせる方向で作っています。自分の持ち味と『ONE PIECE』の絵を合わせて…とかそういう雑念のようなものを考えたこともありましたけど、回を重ねると原作を読んで新しい発見があるんです。その発見を取り入れていくと、「原作の着地点」のようなものが分かって、やっぱり原作の絵に合わせるのが良いのだなと思うようになりました。

――「新しい発見」とはどのようなものでしょうか?
佐藤:まあ、気づくと言ってもこまごまとしたことではあるんです。『エピソードオブ東の海(イーストブルー)』とTVスペシャル『エピソード オブ 空島』(2018年放送)のキャラクターデザインをする中で、初期の原作を読んで見ると現在の絵に繋がるものを感じるんです。尾田先生の今の絵って初期の絵から変わってきていると思った時期もあるんですが、改めて読むと根っこのところは同じで、意外とそんなに変わっていないんだなと気づきました。

――大塚監督はいかがですか?
大塚:僕としても、漫画を読んで頭に浮かぶ「映像」みたいなものを極力忠実に再現したいと思っています。その「忠実に再現」というのは忠実に描けば再現されるというわけではなくて、色んなものを漫画と同様に感じさせなければならないんです。なぜ『ONE PIECE』が面白いのか、それが自分にどう届いたのか、というのをしっかり考えてアニメの表現として観ている人に伝えていくのが好きですね。そして『ONE PIECE』という作品が好きな人が、どうすればもっと楽しんでくれるか、というのを常に意識しています。

――大塚監督は夏・秋のTVスペシャルや東京ワンピースタワーのイベントを手がけられていますが、それらと比べて劇場版の制作で意識していることはありますか?

大塚:あまりプレッシャーというものを感じないようにしているんですが、劇場版の監督というのはプレッシャーがありますね(笑)。もちろんどんな作品も全力で作っているのですが、劇場版は関わる人も多いし、お客さんの期待も大きいですから。

――我々凡人からは計り知れないプレッシャーなのだと思います…。
大塚:でも、そういう立場に抜擢していただいたことはありがたいことですし、可能な限り良い形にしてファンの皆さんに届けたいという気持ちはより強く感じています。

――作品の魅せ方に違いはあるのでしょうか?
大塚:劇場版『ONE PIECE STAMPEDE』の、もっとも大きな特徴のひとつは「登場キャラクターの多さ」ですね。とにかくたくさんのキャラクターが出てくるんですが、それをお祭り騒ぎとして楽しんでもらえるような作りになっています。

――となると、小ネタもたくさんあるのでしょうか?
大塚:そうですね。佐藤さんが引き受けますと言ってくださったんですけど、シナリオ読んだら「やっぱやめていい?」って(笑)。

佐藤:いや、ホントにスゴい量なんですよ(笑)。

大塚:そうなんですよ(笑)。だから気持ちは分かるんですけど、「すみません、そこを何とか…」とお願いしてやっていただきました。いや、本当にありがとうございます。その分、スゴいものになっているので!

――なるほど、期待しています! キャラクターデザインを大塚監督か佐藤さんにオーダーした際の、こだわりやポイントはありますか?

大塚:佐藤さんは僕にとっては先輩で『ONE PIECE』にずっと携わっている方なので、まずは佐藤さんの良いと思う形、かっこいいと思う形を描いていただきました。それで、上がってきたものについて修正を伝える流れですね。逆にいうと、そういう手法で進められるくらい、スキルのある方にお願いしているということです。かっこよさは、前作までよりもさらにブラッシュアップされてきていると思います。

――佐藤さんは、以前のご自身の絵を見返すことはありますか?

佐藤:今、昔の絵を見るとちょっと原作の絵に似てないなって思っちゃうことはありますね(笑)。僕は『ONE PIECE』のTVシリーズに携わらせてもらっているわけではないので、一回一回の制作はスパンが空いてるんです。なので、毎回自分の中でリセットをかけて、その時の最新の原作の絵に合わせて描いている感じですね。シリーズものでずっと書き続けていると、どこかで「作画のピーク」を迎えることがあって、そこを過ぎると絵が外れていってしまうんですよね。

大塚:それは、佐藤さんの中で?

佐藤:いや、多分誰でもそうだと思うんです。集中力ってずっと持続できないじゃないですか。ずっと同じところに向かっていくための集中力を保つのってものすごく大変で、続けているうちに外れていってしまうものなんですよ。でも、劇場版『ONE PIECE』の制作は短い期間に集中していて、終わったらしばらく間が空くので、「作画のピーク」を制作のピークに持ってくることができているかなと思います。なんか、アスリートみたいな言い方で恥ずかしいですけど(笑)。

――それは、ずっと集中して仕事をしている人じゃないと分からない感覚ですね…。

佐藤:ずっと同じことをやり続けられる人は、もちろんすごいんですけどね。僕はそういう感覚で仕事をしています。もし、僕がTVシリーズに参加するとしたら、また作り方が変わっていくかもしれませんね。

――とても興味深いお話、ありがとうございます!
――それでは、バレットやフェスタ、モデラートなどの劇場版オリジナルキャラクターは、尾田先生とどのようなやりとりをして作られていくのでしょうか?

大塚:こちらからおおまかに「こういう感じのキャラクターです」という設定を先生にお伝えして描いていただいた流れですね。僕らとしても、上がってくるものを楽しみにしていました(笑)。あまり、キャラの設定を事細かに伝えるようなことはしていません。例えば「スーツを着ています」とか「痩せ型です」とか、あまり伝えすぎるとせっかくの先生のイメージを損ねてしまうと思いまして。あとは、シナリオのプロットを読んでいただいているので、それを受けて先生がイメージを膨らませて描いていただけたのかと思います。

――大まかな設定やイメージだけ伝えて、デザインを尾田先生に任せた形なんですね。

大塚:そうです。とはいえ、万が一我々の思い浮かべているキャラと全然違ったらどうしようと思って、と少しだけドキドキはしていました(笑)。もちろん、上がってきたデザインは素晴らしいものでした!

――今回尾田先生がデザインされたのは?

大塚:一味の衣裳を除けば、バレット、フェスタ、モデラートの3人ですね。それと、劇中後半に出てくるガシャガシャの実の能力で変形したバレットの姿も尾田先生のデザインです。

――「オールスター映画をやりたい」と尾田先生に伝えたときの反応はいかがでしたか?

大塚:「面白いですね! どうやってやるんですか?」って言ってもらえたみたいですよ(笑)。尾田先生は、基本的にできあがったものが面白ければOKという人ですからね。逆に、よいものにならなければ、どんな事情があったとしてもファンのことを考えてNGを出す人でもあるので、現場は緊張感があります(笑)。

――そんな尾田先生から「太鼓判ドーン!!」のコメントをいただきましたが、現在のお気持ちは?

大塚:もちろん嬉しいんですけど、それ以上にプレッシャーを感じましたね(笑)。

佐藤:そうそう、「しっかりと仕上げてくれよ」的な(笑)。

大塚:尾田先生にお見せしたのはまだ完成版ではないですしね。僕とか佐藤さんとか、各ポジションの長の人たちは身が引き締まる思いですよ(笑)。まだまだ、これからも頑張っていきます!

※このインタビューは7月上旬に行いました。

――劇場版『ONE PIECE STAMPEDE』で一番の見どころとなるシーン、自信のあるシーンを教えてください。

大塚:一番思っているのは、とにかく佐藤さんの作画を堪能して欲しいということですね。今回の絵は、とにかく格好いいんです。この質問で僕が「自分の演出」っていう話を出さないくらい素晴らしいんですよ。

佐藤:今までの劇場版では、自分の手で描いたのは麦わらの一味と一部のキャラクターくらいしかなかったのですが、今回は本当にたくさんの原作キャラクターを初めて描きました。劇場版仕様でたくさんのキャラクターがどのように描かれているか、というのを見て欲しいですね。

大塚:今回は、麦わらの一味やゲストキャラだけではなく“最悪の世代”やバルトロメオ、キャベンディッシュなどいろんなキャラが、尾田先生も太鼓判を押す佐藤さんの絵でスクリーンを大暴れする、というのが最大の見どころだと思っています。そのなかでも特に一番はやはりクライマックスの7人による共闘ですね!

佐藤:あとは細かい話ですけど、小ネタがすごく多いのでぜひ探して楽しんでみてほしいですね。

――最後に、ONE PIECE.com読者へのメッセージをお願いします。
佐藤:この映画でしか見られない『ONE PIECE』キャラクターたちの活躍を、ぜひご覧ください! 麦わらの一味だけじゃなく、本当にたくさんのキャラクターが活躍します!

大塚:今回、アニメ『ONE PIECE』20周年の中心となっているのが、この映画です。『ONE PIECE』を好きな人はもちろん、ちょっと『ONE PIECE』から離れてしまったお友達とかいたら、ぜひ誘って見てもらえたらと思います。絶対に知っているキャラクターがいるはずなので、誰にでも楽しんでもらえるような作りになっています。1回目は全体の流れを楽しんでもらって、2回目からは要所要所を…たとえば「ローに注目して見てみよう」とか見方を変えると、本当に何回見ても楽しめるはずです。5回は見て欲しいです(笑)。あと、特典として配布されるコミックス-巻壱萬八拾九-(第1弾 入場者プレゼント)や、第二弾、第三弾のプレゼントもスゴイのでぜひ手に入れてください!

入場者プレゼント第1弾は「『ONE PIECE』コミック –巻壱萬八拾九(バンパク)-」!!

全国合計300万名に入場者プレゼント「『ONE PIECE』コミック –巻壱萬八拾九(バンパク)-」を配布!
尾田栄一郎描きおろしの秘蔵設定画や設定資料など、ファン垂涎のお宝情報が満載です!

劇場版『ONE PIECE STAMPEDE』を生み出した仕事場の様子を特別に公開!!

なんと、今回の取材では特別に、制作現場と映画の原画を見せていただきました!
他では見られない制作中の世界をご覧ください!

※撮影は7月上旬のため、制作途中段階の撮影です。

こちらは佐藤さんの作業デスク!

原作をはじめとしたさまざまな資料をもとに、ローが描かれているところでした!

ローの設定画資料も激写!!

こちらは大塚監督のデスクと、作業風景。

ここには掲載できませんがが、周りは膨大な量の資料に囲まれていました。
さすが監督の業務量はとてつもない…!!

こちらは大塚監督のデスクで発見した、ルフィの“ギア4 弾む男(バウンドマン)”!

劇場版『ONE PIECE STAMPEDE』ではどのような活躍を見せてくれるのでしょうか? 楽しみです!

さらに、とても貴重な原画も見せていただきました!

不敵な笑みを浮かべるサンジにサボにロー…どれも格好良すぎです!!

この原画が、実際の劇場版『ONE PIECE STAMPEDE』ではどのように仕上げられているのか?
そして、これらはどんなシーンなのか?
ぜひ、実際の劇場版を見て確かめてみてくださいね!

――大塚さん、佐藤さん、ありがとうございました!
劇場版『ONE PIECE STAMPEDE』は8月9日(金)より公開!
TVアニメ20周年を記念する、超特大スケールの作品となっています!
詳しい情報は、公式サイトをご確認ください!