第178回:脱〝地獄〟者

漫画

脱〝地獄〟者

「おれは お前を殺す為に 地獄から舞い戻った」
という発言でゾロVSサンジのコミカルなシーンが繰り広げられていたが、これって…もしかして、本気?

キング戦のあとにゾロが見てしまった死神。ゾロの見た幻覚だったいのか、それとも本物だったのか、未だにファンが熱く討論している! どちらでも考えられるけれど、幻覚ではなく本物だったのかなと最近思い始めた。このシーン以来ほとんどノータッチでいる尾田っちもちょっと怪しい。
この死神や『ONE PIECE』の世界における〝あの世〟にまつわる情報や推測・考察をあらめてまとめてみたぞ!

・死神=ブルックの可能性は?
→別の場面で当時ブルックは忙しかったことが確認されているから、決してブルックではない。

・死神のコスチュームを着た何者かでは?
→前腕の骨は骨と骨の間に空間が空いているように見えるので、少なくとも腕の部分は本物の骨っぽい。とすれば、コスチュームではない可能性が高い。
けれどもカリブーがモモの助にくっ付いて鬼ヶ島まで登っていれば、戦場で拾った骨を利用して仮装していたということも考えられる。魚人島で大鎌を使ったこともあったしね。だけど、カリブーがゾロを襲う目的が微妙で、また伏線もありません。

・〝黄泉の国〟は実在する。ブルックによると、魂は〝黄泉の国〟から出られるらしい。知られている方法は一つ、ヨミヨミの実の能力で再生することが可能になる。他の方法も可能かもしれないが、極めて難しいでしょう。この世に戻っても、自分の〝体〟を探さなければならない。

・『ONE PIECE』の世界ではソルソルの実の能力でビッグ・マムが魂を操ることが可能だし、ブルックは音楽の力で魂を〝動かす〟ことや〝影響を与える〟ことが可能。催眠術や忍法なども、生物の魂を操ることができる方法の一つかもしれない。

・「ワノ国」では魂やあの世に対しての概念がある。年に一度行われる〝火祭り〟は死者を弔うお祭りで、盛大な程亡き人に想いが届くと考えられている。自作の〝空船〟(天灯、スカイランタンのようなもの)で、あの世にいるご先祖様に願いや想いを伝えようとしている。

・『ONE PIECE』の世界には、現実世界と同じ〝天国〟と〝地獄〟のコンセプトがある。インペルダウンのテーマやデザインは現実世界の〝地獄〟からインスパイアされている。最も大きいインスパイアを与えたのは仏教の地獄だと考えられる。

・ブルックが自身の剣技について「黄泉の冷気をこの世に伝える」と話していた(〝魂の喪剣〟)。インペルダウンのLEVEL5 極寒地獄みたいに、黄泉の国にも凍っているエリアがあるのかもしれない。

・ヤマト、カイドウ、ゲッコー・モリアなど〝悪魔〟みたいな角が生えている人物が『ONE PIECE』の世界では珍しくない。

・〝冥王〟レイリーや、〝地獄の王〟と名を馳せたゾロなど、地獄・死者の世界と関わる異名がある。


いろいろまとめて考えると、〝黄泉の国〟はあの世じゃなくて、世界のどこかにある島という可能性もあるかもしれない。そして〝悪魔〟みたいな角が生えている人の遺伝子は、元々〝黄泉の国〟の国民がルーツになっていて、その血統因子が巨人族や魚人族のみたいに、少しずつ世界へ広がっていたのかも。そして〝黄泉の国〟は、出国できるのは〝人〟だけで〝魂〟は出国することが不可能かもしれない。そこで、魂の出入りを案内するのはゾロが見た死神だという可能性を考えてみる。

死神はソロで活動しているか、もしくは〝黄泉の国〟の公務員みたいに組織で働いているんじゃないか。魂のエスコートサービスみたいな感じかな?

ゾロがサンジに言った「地獄から舞い戻った」ことが本当ならば、死神に〝黄泉の国〟まで連れられたけど、強い意志を持つゾロが戦い、〝脱獄〟して、自分の体に戻った……カモシレナイ!!!
でもそうだとするならば一番納得いかないのは、ゾロが一人で〝黄泉の国〟から戻って、自分の体を見つけたこと。だって直線でも目的地に必ずたどり着けない、あのゾロだよ!?(笑) もしかして〝黄泉の国〟で出会った誰かさんが力になってくれたのかな? そう考えると…うむ、なかなか面白いエピソードだったかも!

まぁ、結局尾田っちが描きたかったカッコいい幻覚シーンだっただけなのかもね!

週刊少年ジャンプ 28号 第1052話
ONE PIECE 46巻(第443話)
ONE PIECE 101巻(第1016話)
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ONE PIECE 103巻(第1038話)

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