第173回:“そして王子様はそれからずっと○○に…”

漫画

“そして王子様はそれからずっと○○に…”

レイドスーツを着たことで出現した「外骨格」を、サンジは対クイーン戦で上手に使ったね~! サンジの体に現れた〝科学〟は、悲しみの〝鎖〟とも言えるけど、サンジはそんなスタンスをやめたようだ。かわりに、仲間や人を守る為のパワーとして受け入れた。
ホールケーキアイランドでは「ジェルマ」の技術に頼らないという強い意志があった一方で、結局ワノ国では使ってしまったので、サンジが「ジェルマ」の技術に〝完敗〟したのでは? と受け取るファンも一部いたようです。サンジの選択は読者によって受け取り方が違うと思うけど、彼にとってはなかなか複雑な決断だったと思う。

抱いていたジレンマに対して、サンジが出した結論は「父を許すか、許さないか」ということ。サンジとジャッジの因縁は根深く、現実世界の家庭問題のように複雑だし、み~んながニコニコするハッピーエンドになる訳でもありません。めちゃくちゃリアル! 今のところ、サンジとヴィンスモーク家の間には〝愛〟がなさそうだけど、それでも戦いの中でサンジは自分の中に流れる〝遺伝子〟、自分の〝存在〟そして〝運命〟を認めた。しかしそれは「ジェルマ」の力や精神を心から認めたわけでも、ジャッジに感謝するわけでもない。サンジは〝あるがままの〟自分を認め、自分らしく生きて行こうと選択したんじゃないだろうか!

父親ジャッジが起こした罪(危険だと知りながら子供の遺伝子実験を行ったこと、子供を牢屋に入れ監禁したこと、奥さんのことも含めて…など)について、今後のストーリーで触れられることがあるかわからないが、どんな理由があってもその罪を白紙に戻すことはできない。サンジにとって〝本当の〟父親はいつまでもゼフに違いない。けれどもサンジがジャッジの息子である事実も変わらない。これからジャッジと再会することがあったとしても、仲良くなることは決してないでしょうね(お互いの存在を認めるぐらいかな?w)。

サンジが受け入れたのは、自分がヴィンスモーク家の一員である事実というよりも、「ジェルマ」の〝科学〟を持ちながらも優しさを失わなかった自分自身。そして今回を機に己を愛せるようになったのではないだろうか。そして今回のサンジの勝利は、どう考えたってジャッジの技術ではなく、母親ソラのおかげだと思う。彼女によってサンジは感情を持った〝普通〟の男の子として生まれ育った。ソラは亡くなってしまったけど、サンジを救えたし、もし何もせずにいたら今頃サンジはジャッジの言いなりになっていたかもしれない。優しいサンジだからこそ、丈夫で強い体に恵まれ、かつ人を守る為に戦えるようになった。

王子はずっと自分らしくていてほしい!

週刊少年ジャンプ 新年1号 第1034話


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ルナーリア族はまだまだ謎が多いけど、これまでゾロVSキングとの戦闘で得た特徴をまとめると…

・俊敏な動きが可能
・発火が可能
・斬られても血が出ない程丈夫な体

しかし! この三つの特徴はリンクしているようだ!
背中から炎が出る時は体が頑丈! 背中から炎が消えると体が脆弱になる一方で動きが俊敏になる。ふむふむ! 決闘中にこれに気付いたゾロが凄いな! さすが閻王!

さて、〝赤い土の大地(レッドライン)〟の上にはかつて「神の国」があって、どうやらルナーリア族の故郷だったようだ。しかし、古代の〝赤い土の大地(レッドライン)〟は現在と同じ形だったのか気になるところ!

オハラのクローバー博士が話していたことによると、世界政府が現れるちょっと前に巨大な王国が存在していた(しかし今はもう跡形もない)。この例の王国はもしかして、誰もが想像つかないほど、ひろ~い大地だったのではないかと! そしてもしかしてポセイドン、プルトン、ウラヌスの〝古代兵器〟によって、大地を滅ぼされた…?

そういや〝“偉大なる航路(グランドライン)〟と〝赤い土の大地(レッドライン)〟が交差すると形が✖印になる。800年以上前、そこにはもしかして…!?

週刊少年ジャンプ 新年3・4合併号 第1035話
ONE PIECE 41巻(395話)
ONE PIECE 101巻(1023話)

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