第168回:〝天使〟&〝悪魔〟

漫画

〝天使〟&〝悪魔〟

ここ10年弱で、私達『ONE PIECE』ファンには、明るくフレンドリーなロビンがすっかり定着しましたねー! エニエス・ロビー当時からすれば、あんなに苦労していた彼女がいたるところで笑顔を見せるようになってくれたことは読者達への最高のご褒美だ! 毎回「全幅の信頼を置ける仲間が出来てよかったね、ロビン!(涙)」といつも思う! 今のロビンは守り神の天使のようにしか見えない! 本当に忘れちゃう、エニエス・ロビー以前のロビンのイメージが…〝悪魔〟だったってこと!

そう! 今は「フフフ」と優しい笑顔のこぼれるロビンが、以前はダークで残酷な一面もあるキャラだった。ファンブック『ONE PIECE BLUE』に載る尾田っち描きおろしの四コマコメディー漫画では、悪魔の化身「ロビンデビル」に。

第685話ハロウィンのカラー扉絵でも彼女の仮装コスチュームは悪魔だった。しかし最近のロビンから悪魔イメージを忘れかけているこのタイミングで、なんと! ロビンが巨大悪魔化したーーー!! 尾田っち、さすが! 能力により体の複数のパーツが連なって、悪魔のような巨大な姿を咲かせた! 「昔のロビンだよ」とまるで尾田っちからの宣言のように、前髪まで二年前のロビンと一緒! 久しぶりに見た、映画『パルプ・フィクション』ミア・ウォレス風のロビン!

今回ロビンが初披露してくれたブラック・マリア戦の必殺技〝大渦潮(グランジャクジー)クラッチ〟は、恐らくプロレス技の「卍固め」に基づいた技でしょう。技の名前をわざわざ変えているのはなんでだろうと思ったら、それにはちゃんと訳があったようだ! 悪魔ロビンの姿では、複数の腕が咲いていて、蜘蛛の足のように一本ずつしがみついている。真正面からだと分かりづらいけど、〝横から〟この見開きのロビンを見て、どんな姿になるか想像して下さい。普通の人間だと確かに卍の形になるけど、複数手足があるデモニオは巨大な渦潮の形にみえる。スゲェ的確な技名!!! イカす!

…ところで、単なる偶然かもしれないけど卍固めのバリエーションが複数あるうち、元プロレスラー紫雷美央さんの技で、「蜘蛛の巣」と呼ばれている卍固めがあるんだよね。

さてさて、皆さんが最も気になっているのは、「デモニオが黒く塗られているのは武装色の覇気を使われているからか!?」ということじゃないか。今回のロビンから、通常の武装色の塗り方と少し違うけど、その理由が分かったかも。デモニオはロビンの体のクローンではなく、無数のボディパーツから造られている。一個ずつのパーツにロビンが武装色を取り入れているんだと思う! 今回も凄かったけど、今度そんな姿でサボから教わった(よね?)「竜の爪」を使うんじゃないかと想像するとわくわくする!

個人的にブラック・マリア戦はレジェンド級な1対1バトルだと思う! ブラック・マリアは〝妖怪〟だったかもしれないけど、妖怪を操る〝悪魔〟には叶わねぇと決まってる!

週刊少年ジャンプ 36・37合併特大号 第1021話
『ONE PIECE』82巻(818話)
ONE PIECE BLUE GRAND DATA FILE


〝ルシアン〟って女の話

えっ!? ちょ、えええー!?
こ、このワンシーンが『ONE PIECE』でフランキーのラストシーンになるかと思っていたら……扉絵で尾田っちが描いてくれた! ビックリしたー!
でもそれよりびっくりすることが! 二人はなんて可愛いらしいカクテルを飲んでるんだ! 白黒の絵だからちょっと分かりにくいけどグラスの形と果物のスライスで大体3種類くらいまで搾れる。「コスモポリタン」、「カミカゼ」、それかクラシックな「ダイキリ」、その三つのうちのどれかでしょう。

個人的にコスモポリタンかカミカゼのどちらかな~と。どちらもロシア産のウォッカがメイン材料だから〝ルシアン〟への献杯に相応しい(ちなみにカクテルの〝ルシアン〟は英語で〝ロシア〟と同じ発音や綴りの’Russian’になる)。
フランキーとセニョールは好物を飲んでいる訳ではなく、彼女へ捧げるお気に入りのカクテルを飲んでいるのかもしれない!

週刊少年ジャンプ 36・37合併特大号 第1021話
『ONE PIECE』77巻(775話)


〝王〟&〝神〟

マルコ、ありがとう! やっと! やっと来たぞ!
キングの炎の由来に触れてくれた!

やっぱりギミックじゃなかった、彼の種族は〝発火〟することが出来るらしい。〝赤い壁の上に〟? うむうむ、レッドラインのことですかね? しかし、それより最近注目を集めてるあの謎のキャラとキングの関係性について考えよう!
誰かというと、〝太陽の神〟と呼ばれた男、ニカ!

ニカのシルエットを見ると頭の部分は髪の毛というより、炎に見えるよね? 真正面のッ角度からキングをシルエットにするとかなーり似てますよ! そして昔の技術がどこまで進んでいたのか分からないけど、シャンディアの建築を見るとあまり発達していない文明だった。そんな社会で〝発火する人〟がいたら確かに神だと思われそうですよね!

すなわち、キングとニカはもしかして同じ種族!? それが事実だとすれば、どうして極めて珍しい種族になったのか、ニカが解放させる奴隷達も同じ種族だったのか、それぞれの関係性が空白の百年の真実に繋がってそう! 全ての謎が解明する日はまだまだ近いようで先だけど、最終章へ向かう『ONE PIECE』の楽しみがまた一つ増えた―!!!

週刊少年ジャンプ 31号 第1018話
週刊少年ジャンプ 38号 第1022話

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