第72回：「もしも私の世界があったなら・・・」

あっ！そっか～！目の前にあった答えは言葉の通り〝当たり前〟だな！“魂王（ソウル・キング）”のブルックが音楽で身体から離れた魂を操ることが当たり前過ぎてぜ～んぜん考えつかなかった！尾田先生に脱帽！

でもブルックとマムが激突したらどうなる！？ルフィとエネルみたく、お互い相手は自分にとって〝天敵〟！英語で言う〝ナチュラル・＊ボーン＊・エネミー〟ヨホホホー！！！

頑丈そうな護衛員の盾に「hi-ho」って書いてある。これは白雪姫に登場する七人の小人が歌う『ハイ・ホー』の歌詞からだね。「オー！コイツラは七人の小人なんだ！数えてみよう！」と単純に思ったらビックリしたことがあった。７人描いてあるはずなのに６人しか居なかった。「あれ？？尾田先生はゼッタイそんなキャラクターでの遊びを逃さないだろう。」と思って改めてそのコマを見てたらまた尾田先生のセンスに圧倒された！盾を持ってる男は小人の一人じゃなくて、彼自身が白雪姫だ！彼の頭から生えてるのはりんごの果梗！大柄の体を含めて、彼自身、白雪姫が食べちゃった毒りんごに見える！し・か・も！彼の鎧をよく見てみると白雪姫のドレスに基づいてる！番外編の『Ｍａｒｃｈｅｎ　ＴＩＭＥ』でも尾田先生は白雪姫のドレスを描いたことあるから比べてみたらやっぱり似てる！

そしてやはりナイフや剣を持った黒い服のおっさん達は七人の小人だね！アニメ版では７人揃って出るかな？★

これだけで終わりじゃないぞ！こちらのコマは『赤ずきんちゃん』の女の子と狼が合体した護衛員になってる！

人間の護衛員はチェス兵より強くて、みんな海外の童話に基づいてるようだ。ところで、童話の話で思い出したけど、グリム童話『ブレーメンの音楽隊』の動物達はこれまで扉絵に少なくとも２回は出たことがある。本編でもトットランドに登場する可能性は！？

「もしも私の世界があったなら何もかもがありえない世界なの。それはこうだって事が何もないの、だって全てがそうじゃないんだから。」

映画『ふしぎの国のアリス』からアリスの言葉はラストシーンの“引き“にまさしく相応しい。出血してるレイジュがお城の廊下で壁に寄りかかりながらどうにか這っている。〝お城〟と書いたけどこれってホールケーキ城（以降ＷＣＣ）？

シーンの舞台説明としてこちらのコマではスイートシティとＷＣＣが描かれてる。

しかし、これまでトットランド編では毎回のように尾田先生は「ＷＣＣ」、「ＷＣＣ宝物の間」、「スイートシティ」、「誘惑の森」、「鏡世界（ミロワールド）」と場所の名前を書いてくれてたのに今回は何も書いてくれなかった。

廊下自体は、まぁ普通の廊下だねｗでもそこがポイント。〝普通〟の廊下だ。賑やかなはずのお城なのにホーミーズや使用人、マムの家族、他に誰も居ない。それにレイジュを怪我させたヤツは計算高いはずなのにレイジュに廊下を自由に歩かせている。家族に見つかることだって充分有り得る状況で。レイジュはＷＣＣの中には居ると思うけど、どんなに探してもＷＣＣの廊下では見つからないだろう。お城の中のもう一つのお城？何もかもあり得ない世界があり得る！尾田先生からみんなへのクリスマスプレゼントはビックリ箱だと思う★

シャボンディ諸島では登場したばかりのカポネはお城人間だと誰もが予想してただろう。基本的に体の中に複数の兵士や武器を仕込む能力があるのだろうと。そして次にゾウ編では体内ではカポネの体から作ったモノは全て自由に操ることが出来る。超人（パラミシア）系の能力として、ふむふむって納得だろう。しかーし！カポネがネコマムシから逃げたあの瞬間！ちょっと、何だっただ、アレ！？足がタンクの履帯と車輪（以降：トレッド）になったぞ！？

えー！？アニメ版で明らかになったが体内からトレッドを出したんじゃなくて、彼自身の足がトレッドになった！

待って！お城と戦車の関係は！？なんで〝お城人間〟が〝戦車人間〟にもなれる！？カポネは予想以上に悪魔の実を使いこなせてる！？体自身を変身させられるなら彼は巨大なスチームパンク的な動く城にもなれる！？

映画関連スペシャルを除きアニメのオリジナルストーリーやキャラクターとリンクする外伝が過去と比べて少なくて、正直ロングタイムファンとしてちょっと寂しい。そこで！ゾウ編で！ネコマムシの元へ向かってる最中にアニメオリジナルキャラが登場した！害虫のスッチー！

虫の名前は恐らく〝吸う〟と〝血〟を合体した名前だろう？ワンダによるスッチーの設定が細かくて、これはもしかして尾田先生が描きたかったけど描けなかったエピソード？

そして！最後に！大事なポイントを言い残したが！今週はチョーさんが歌う『ONE PIECE』版の〝ねこまむしの旦那に会いに行こう〟のデビューでしたー！＊パチパチパチ＊面白かった！勝平さんのコーナーで特集をやってくれると嬉しいな！