第965話
交える刃! ロジャーと白ひげ!

病の床に伏した将軍スキヤキ。その身を案じる康イエら大名達の前に将軍代理として現れたのは、黒炭オロチだった。黒炭家の汚名返上の為、おでんが即位する準備を務めるというオロチ。スキヤキの推薦もあり、大名達はそれを受け入れる。しかし、オロチは胸の内に腹黒い計画を立てていた。

時は遡り――少年時代のオロチは、村人達から追い立てられ、ある古寺に逃げ込んだ。そこに待ち構えていた黒炭ひぐらしは、怯えるオロチに対し、先代の黒炭当主が将軍の座に上り詰めるために他の大名達を毒殺していった過去の凶行を権力闘争と正当化。そして、黒炭家がお家断絶とされ、オロチが落ちぶれることになったのは、将軍家の跡継ぎとして生まれたスキヤキのせいであり、スキヤキから将軍の地位を奪うようオロチを誘導する。それに乗ったオロチは、まずはおでんに取り入り、さらに光月家の家臣にまで上り詰め、野心と欲にまみれた計画を進めていくのだった……。