第889話
遂に開幕 陰謀渦巻く世界会議

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奴隷にされたかつての同志、くまを救うべく作戦会議を行うサボたち。すでにマリージョアの地理、城の構造については調べがついていたが、護衛として海軍大将クラスが出動しているため、一筋縄ではいきそうにない。サボは自分が記憶を失っていた間、ルフィを救ってもらった恩があり、シャボンディ諸島では黄猿から逃がしてくれたことをみんなに説明した。その後、頂上戦争が終わり、エースを目の前で失ってルフィは自暴自棄になってしまう。しかし、ジンベエに叱責されて、ルフィはまだ仲間が残っていることを思い出す。

ルフィの状況を知った仲間たちは、目の前で兄、エースを失った辛さを思いやり、すぐにでも傍へ飛んでいきたいと願うが、今の状態で行っても無力だと断念した。ほどなく新聞記事を利用したルフィからのメッセージを受け取ると、待ち合わせが3日後でなく、2年後になったことを知る。その間に新世界で通用する実力を蓄えるという決断に従い、全員がそれぞれ、置かれた環境で修業の日々を送り、その時が来るのを待っていた。2年後、敗北と約束の地であるシャボンディ諸島にたくましく成長した麦わらの一味が集結した。

大切な仲間であり、弟の恩人であるくまを助け出すと決意するサボに幹部たちも異論のあるはずもない。そのころ、ワノ国を目指して航行中のルフィは一気に懸賞金があがった自分の手配書を前に上機嫌だった。一方、聖地マリージョアでは世界会議の開催時間が迫り、世界政府に加盟する170国から選ばれた50ヶ国の王たちが顔を揃えていた。王たちの間でもビッグ・マム暗殺事件、さらにカイドウの首を狙う海賊、麦わらのルフィのことで話題はつきない。やがて全員が席につき、世界の在り方を決める大会議、世界会議が始まった。

世界会議が始まっていた頃、五老星たちは虚の玉座へと向かっていた。アラバスタの王、コブラが面会を求めているという話から、ネフェルタリ家は800年前、唯一、地上に残った最初の20人の一族、いわば裏切り者、何かに気づいたのかと危惧する。さらに、頂上戦争から2年、混乱する世界の均衡を元に戻すため、大掃除が必要だと話す。城内の花の部屋では主のイムがビビの写真を見つめていたが、立ち去った後には切り刻まれたルフィやしらほし、黒ひげの写真が残されていた。やがて、玉座の前にひれ伏した五老星たちは誰もつくことが許されていないはずの玉座についたイムに、歴史より消す存在の名を尋ねる…

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脚本

田中 仁

演出

上田芳裕

作画監督

出口としお

美術

吉池隆司

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