第830話
家族集結 開宴!地獄のお茶会

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プリンの控室を訪れたサンジ。すでにプリンの本心は知っているものの、その美しい花嫁姿を前に我を忘れる。そのころ会場の入口ではベッジにより招待客たちのボディチェックが行われていた。花婿親族であるジャッジたちも例外ではないと、すべての武器を預けるよう要求するベッジ。納得できないイチジたちと、ベッジたちの間で争いが始まるかに見えたが、ビッグ・マムの顔を立てたジャッジの一声で収まった。一方、開宴時間を前に、 ジンベエたちが作戦の最終チェックを行う中、ルフィは一人で誘惑の森へ出かけてしまう。

到着した豚車から降り立った裏社会の帝王たち。闇金王ル・フェルド、歓楽街の女王ステューシー、大手葬儀屋ドラッグ・ピエクロ、世界経済新聞社社長モルガンズ、倉庫業老舗ギバーソン、海運王ウミット。その顔ぶれに周囲の人々から歓声が上がる。帝王たちを出迎えたぺロスペローはこのまま城内を進むとお茶会に遅れるかもしれないと、帝王たちのためにキャンディエスカレーターを作り出した。そして、華麗な飴細工の美しさに感嘆する帝王たちをお茶会の会場へと送り出すと、自らも地獄と呼ぶ結婚式場へと向かう。

帝王たちが去ってまもなく、入口ではお茶会の出席を巡り、騒ぎが起こっていた。臓器売買業者ジグラはボディチェックを嫌がっていたからだ。強引に入口を突破しようとするジグラだったが、カタクリの投げつけたジェリービーンズが当たって倒れる。何故ゲストを撃ったのかと問い詰められ、カタクリはまるで見てきたかのように、ジグラの目的が父の命を奪ったビッグ・マムへの復讐だと語り始める。見聞色の覇気を鍛えた結果、カタクリには少し先の未来が見えていたのだった。もっとも厄介な相手だとベッジも引き下がる。

100人来ると断言するカタクリ。その言葉通り、ジグラの仲間である臓器売買の暗殺者集団が襲いかかってきた。凶暴な暗殺者たちを相手にベッジの部下たちも劣勢に追い込まれるが、駆けつけたビッグ・マムの3男ダイフク、4男オーブンにより形勢は一気に逆転する。相手はたった二人で、ビッグ・マムの息子の臓器なら金になると調子に乗った暗殺者たちだが、その圧倒的な力の差の前に壊滅してしまう。そのころ、ホールケーキ城では招待客を前に上機嫌のビッグ・マムが登場していた。そして、まもなく偽りと陰謀が張り巡らされた地獄の結婚式が始まろうとしていたのだ。

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脚本

中山智博

演出

小牧 文

作画監督

五十内裕輔

美術

白石美穂

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