外が気になってベッジの体から出ようとするルフィだが、ナミにどやされ連れ戻される。一方、護衛そっちのけで場内をのぞいたヴィトは、ゲストたちに混ざったビッグ・マムの子供たち、長男ペロスペロー、将星カタクリほか実力者たちの顔があるのを見つけ、味方なら心強いが敵に回れば恐ろしいと思わず本音をもらす。チェス戎兵たちによって運び込まれたマザー・カルメルの写真と対面し、笑顔を見せるビッグ・マム。しかし、ゲストの一人がマザーのことを尋ねたことで表情が一変、思い出に踏み込むなと激怒してしまう。
プレゼントされた宝箱の山を前に機嫌を直すビッグ・マム。モルガンズから玉手箱のことを聞かれ、式が終わったら宝箱と一緒に開けてお披露目すると明かす。一方、コックに変装したベッジの部下たちにより城内の通路は塞がれ、外部への連絡も遮断されていた。ベッジはシーザーを呼び出し、脱出の手順を確認すると預かった心臓を見せつけ、裏切るなと念を押す。さらに寝入っているルフィたちに呆れて声を荒げるが、後をジンベエに任せ、一部始終を見ていたドアの顔をゴッティに始末させて口を封じ、自らも式場に乗り込んだ。
すでにプリンの本心を知っているサンジは、冷静に振る舞おうとしていた。しかし、いざプリンを前にすると信じられず、悪い夢を見ていたのではないかと迷い始める。思わずサンジは誓いのキスをどこにしたらいいかと尋ねるが、夫婦だから誓いは口にしてほしいと言われて鼻血を吹き出した勢いで天井に激突、大騒ぎになってしまう。表面上はサンジを健気に気づかうプリンだったが、本心ではいら立つ。一方、会場に乗り込んで用心深く周囲を伺うベッジは、ペロスペローからくれぐれも気を抜かないようにと釘を刺される。
同じテーブルにつき、ジャッジをもてなすビッグ・マム。ジャッジは、この結婚でビッグ・マムとジェルマ、二つの家族が結びつき、世界最強のファミリーが生まれるのだと上機嫌で乾杯する。サンジが着替えている間、銃を手に本当の顔を見せるプリンだが、迎えの者が来ると何事もなかったように銃を隠してサンジと共に会場へ向かう。やがて時計が12時を報せると、無数の花火を上がり、それを合図にサンジとプリンのロイヤルウィエディングの開宴が告げられた。人々の歓声を浴びながら、幸せいっぱいに見えるサンジとプリン。かくしてビッグ・マムとジェルマ、悪と陰謀の巡らされた結婚式が始まるのだった。
詳細情報
- 放送日
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- 脚本
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三浦希紗
- 演出
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鈴木裕介
- 作画監督
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横山健次 福本泰子
- 美術
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吉池隆司 斎藤 優