第659話
戦慄の過去!ドレスローザの秘密

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どうにかルフィに追いついたバルトロメオ。ゾロからの伝言を伝え、道案内を買って出る。そのころ、花畑ではレベッカの父、片足の兵隊が10年前の事件の真相が語りはじめていた。かつて、貧しいながらも互いに助け合い、深い絆で結ばれた国ドレスローザでは、リク王一族が治める800年もの間、一度も戦争が起こらなかった。しかし、気づかないうちに、恐るべき計画が進み、その先兵としてモネが王宮に送り込まれたと聞き、ウソップとロビンがおどろく。そして、突如、舞い戻ったドフラミンゴにより平和な状況が一変する。

リク王と対面したドフラミンゴは、自分がこの国のかつての王、ドンキホーテ一族の末裔だと明かし、国を返すか100億ベリーで買い取れと要求した。その金額を一晩で集めるのは無理だと訴えるリク王に、ドフラミンゴは国民の財産をかき集めろと強要する。さらに国外への援助、一切の事情を明かすことを禁じた。戦おうと言う臣下たちを説得し、リク王は無益な戦いを避けるため、100億ベリーを集めることを決断、タンクはじめ兵たちを国中へと向かわせる。そして町に入ったタンクは、人々に全財産を差し出すように命令した。

理由を明かさないため、人々から厳しく非難されるタンク。もはや迷う時間はなく、悲痛な覚悟で剣に手をかけようとする。だが、電伝虫の中継で、リク王自らが額を擦り付け、全財産を貸してほしいと人々に懇願した。そのなりふりかまわない必死の形相に、すぐさま国中からすべての財産が集められる。リク王への深い信頼を目の当たりにして、これで国が救われると涙するタンク。もしもの場合、リク王はドフラミンゴと刺し違えてでも人々を守ると、タンクに後のことを託していたのだ。しかし、王宮のリク王を悲劇が襲う。

王宮へ戻るタンクたちが見たのは、セビオの町で無抵抗の人々を傷つけ、火薬庫に火矢を放つリク王の姿だった。必死に止めようとする兵たちを斬り捨て、なおも暴走する。ドフラミンゴに操られ、自分ではどうにもならないまま、涙を流して暴れ回るリク王。我が目を疑い、リク王の身に何が起きたのかとおどろくタンクたちも、ドフラミンゴのパラサイトに操られ、人々に襲いかかる。これこそがドフラミンゴの罠だったと絶望するリク王。さながら地獄絵図と化したドレスローザを見下ろし、その時を待つドフラミンゴ。はたしてこれ以上、何をしようというのか…

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脚本

米村正二

演出

上田芳裕

作画監督

島貫正弘

美術

吉池隆司

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