ドフラミンゴの罠にはまり暴走するリク王。さらに兵士たちまでもが加わったことで被害者が続出する。国中のパニックを鎮めるため、ドレスローザは海軍の出動を要請した。目の前で繰り広げられる惨劇に目を疑うヴィオラだったが、侍女として入り込んでいたモネによって人質に取られ、王宮内へのドフラミンゴの部下たちの侵入を許してしまう。一方、ドフラミンゴの意のままに操られ、無念の涙を流すリク王は、自らの手で人々を傷つけることに耐え切れず、死すら願い絶叫する。しかし、その悲痛な叫びは誰にも届かなかった。
信じていたリク王の裏切りに、財産を、愛する者を奪われた人々は絶望し、悲しみの涙を流す。やがて絶望は激しい怒りへと変わり、憎しみの言葉でリク王を罵った。その様子を見ながら、絶好のタイミングを計っていたドフラミンゴは部下たちを従え、この国を救うため来たと宣言する。海賊であるドフラミンゴを信じていいものか、疑いの目を向ける人々だが、リク王たちから救ってくれるのならばと賞賛の声で受け入れる。無念の涙を浮かべるリク王をあざ笑うドフラミンゴ。かくしてドレスローザはドフラミンゴの手に落ちた。
ガンチョはリク王を信じ切ることができず、うかつにもドフラミンゴと接触したことを心から悔いる。無念のまま死んだのかとリク王に同情するウソップに、片足の兵隊は、リク王は死んでないと断言した。千里眼である王女ヴィオラはドフラミンゴに従う代わりにリク王の命乞いを要求したからだ。そして、今ではヴァイオレットと名を変え、ファミリーの幹部になっているという。リク王はこの国のどこかに生きているに違いない。またドフラミンゴに従い、護衛兵となった者たちも、その辛い気持ちはヴィオラ同様だと語った。
さらに兵隊はおどろくべきことを明かす。元の軍隊から考えると兵隊の数が合わないと言うのだ。おもちゃにされた者は自由を失い、その家族たちはおもちゃにされた者の記憶を失うからである。だが、おもちゃにされた時点で怒り、反乱する意志を持っていると考え、それらを結集して一大勢力を結集しようというのだ。そのころ、コロシアムでは地下のスクラップの中で話をするリク王とチンジャオ。しかし、その会話はすでにちぐはぐであり、おもちゃに変えられたブーたちはすでに自由を奪われていた。一方、場内を駆けずり回ったルフィは、ようやくゾロ、錦えもんたちと合流する。
詳細情報
- 放送日
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- 脚本
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菅 良幸
- 演出
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えんどうてつや
- 作画監督
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五十内裕輔
- 美術
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白石美穂