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世界会議出席のため王族が不在、護衛として優秀な海兵たちが帯同中のルルシア王国を海賊、桃ひげが襲撃した。逃げ遅れた少女・モーダから取り上げたものがミルクだったことに拍子抜けしながら、桃ひげは返してほしければ天上金を出せと要求する。そんなことをすれば天竜人や王族の怒りを買い、自分たちの命が奪われると涙ながらに訴えたモーダだが、その言葉から天上金を隠し持っていることが知られてしまう。海賊たちによる略奪で大混乱となる中、見逃してほしいと桃ひげに懇願するモーダだが相手にされず、手荒く払いのけられる。
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倒れそうなモーダを受け止めて、モーリーに指示をするベロ・ベティ。地面が揺れ、小山のように盛り上がり巨大な銛、さらにミニスカートに髭面のモーリーが現れ、桃ひげたちを地面ごとすくい上げて蹴散らした。ベティは呆気にとられる人々をゴミ共呼ばわりし、辛らつな言葉を浴びせると、どうしたいのかと尋ねた。やがて、今度は上空からリンドバーグとカラスが合流する。その顔ぶれにおどろく桃ひげたち。モーリー、ベロ・ベティ、リンドバーグ、カラス。各地で活躍する革命軍の軍隊長の4人が勢ぞろいしたからだった。
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そのころ、黒ひげの襲撃により本拠地バルティゴを失った革命軍は、新たな拠点をカマバッカ王国に移していた。これから行われる幹部会議のため、コアラやハック、イナズマら幹部が顔を揃える中、イワンコフは今回のルフィの活躍に感心しながら、サンジがジェルマの王子だったことを自分に教えなかったと憤慨していた。ビッグ・マムとの一件でジェルマが世界会議のメンバーから外されたことを伝えるドラゴン。そして、ルフィの記事を読んで上機嫌のサボの元へ、リンドバーグからトラブルで到着が遅れるとの連絡が入った。
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海賊たちを前にあきらめの表情を浮かべる人々に、ベティはフラッグを振り下ろした。そのフラッグがはためくたび、人々の目に力がみなぎり、自分たちで町を守るのだと立ち上がる。これこそがベティのコブコブの実の能力だった。鼓舞された人々は軍隊長の援護を受け、海賊たちを叩きのめす。ベティは桃ひげを海兵に引渡して懸賞金を受け取るよう告げると、モーダに連絡先を教えた。そして、革命軍は自ら立ち上がる弱者を見捨てないと励ますと、仲間と共にドラゴンたちの元へ向かう。一方、カマバッカ王国ではすでに作戦について話し合いが行われ、サボは天竜人へ宣戦布告をするときが来たと不敵な笑みを浮かべていた。
詳細情報
- 放送日
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- 脚本
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中山智博
- 演出
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佐藤宏幸
- 作画監督
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北崎正浩
- 美術
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白石美穂