第870話
神速の拳 新たなるギア4発動!

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まさに一進一退、互いに先を読み合うルフィとカタクリ。今度こそ決着をつけるべくギア4を発動させたルフィは、レイリーと特訓していた日々を思い出していた。新たな特訓を前にレイリーにギア4、バウンドマンを披露したルフィだが、一目でその特性を見抜かれ、面白いと評価されたものの、まだ足りないところがあると指摘されてしまう。さらに、説明するより身体で覚えるのが早いと、素早く移動して腹に拳を叩き込まれる。すぐさま反撃に出るが、レイリーには通じず、矢継ぎ早に繰り出す技をことごとくかわされてしまう。

土埃がおさまり、新たなギア4・スネイクマンを発動したルフィの姿が明らかになる。カタクリの見聞色のすごさを認めながら、ルフィはそのぶん速くしたと言うと攻撃を開始した。単調な攻撃を疑問に思ったカタクリだが、避けたはずのルフィの拳が顔に命中する。何度も繰り返すうち、ルフィの腕が蛇のごとく伸び、執拗に襲い掛かってくるのを見抜く。カタクリはとっさに腕で受けると全身をモチ状に変化させ、タイヤのようになって応戦する。そして、斬・切・餅でルフィをからめ捕り、勢いをつけて何度も地面へ叩き付けた。

カカオ島へ向かったサンジだが、すでにビッグ・マム海賊団の艦隊が集結、容易に近づけそうにない。港にはオーブンをはじめ、ビッグ・マムの子供たちが麦わらの一味の到着を待ち構えており、見つかれば大騒ぎになることは間違いない。ルフィが来るまでそれは避けたいというサンジのため、ラビヤンに指示して、目立たない場所まで自分たちを運ぶよう指示するプリン。海面スレスレを飛び、監視の目をすり抜けようというのだ。波でバランスを崩したところをサンジにかばわれ、うれしい反面、プリンは素直になれないでいた。

遠く離れたルフィのことを案じるシャッキー。返事をはぐらかしながら、レイリーはルフィとかつてのロジャーの姿を重ねて微笑む。一方、地面の奥深くへと落下したルフィに、どんなに反撃しようと自分はそれを上回り打ち砕くと言い放つカタクリ。飛び出したルフィは痛みや苦しみ、感じた不満を叫ぶとすっきりしたと言って反撃に出た。新技、JETカルヴァリンをはじめ、持てる力のすべてをぶつけるルフィ。さらにルフィの王蛇とカタクリの斬・切・餅が激突、ただ相手を倒そうと、殴り、蹴り、まさに死力を尽くしたすさまじい闘いを繰り広げる。ルフィとカタクリ、長きにわたる戦いに終わりのときが近づく…。

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脚本

米村正二

演出

暮田公平

作画監督

島貫正弘

美術

白石美穂

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