シフォンを囮にベッジをおびき寄せ、港への上陸と降伏を迫るオーブン。艦隊と交戦中だったベッジたちはシフォンが捕らえられたと聞いて動揺する。ベッジたちを死刑にさせまいと、逃げろと叫ぶシフォン。そして、実の母親に忌み嫌われ、虐げられていた自分にとってベッジたちだけが本当の家族だったと胸のうちを明かす。さらに、いつか自分の仇を討ってと別れを告げようとするが、余計なことを言うなとオーブンに手ひどく痛めつけられる。その悲鳴を聞いたベッジは、降伏する代わりにシフォンに手を上げるなと要求した。
ベッジを甘いとあざ笑うオーブン。もはやプリンのとりなしもかなわない。抵抗せず港へ向かうノストラ・カステロ号は左右を艦隊に挟まれ逃げ場はなかった。港へ近づき、もはや手も足も出ないと勝利を確信したオーブンだが、正面から砲撃を受けて吹き飛ばされる。まさかの反撃によって大混乱となる中、ベッジは降伏ではなく、自らシフォンを奪い返そうと打って出たのだ。まさに命がけの行動に、言葉とは裏腹に涙を流すシフォン。サンジもベッジを見直す。まんまと騙されたオーブンは、怒りの形相でベッジを睨み付けた。
海上を移動中のサニー号も背後から迫るビッグ・マム海賊団と戦う準備を進めていた。チョッパーとともに見張りを引き受けたキャロットだが、マストに上がると空を見上げ、今夜は満月かと尋ねる。一方、岸壁を超えて陸に乗り上げたかに見えたノストロ・カステラ号だが、実は水陸両用だった。パドルをキャタピラに変えると警備の兵たちを蹴散らし、一気に突き進む。ベッジにバカにされて憤怒するオーブンは力づくで止めにかかった。ベッジからケーキを移すよう言われ、サンジは高速でケーキを荷台ごと甲板に移動させる。
ギア4が使えるようになるまでブリュレを連れ、様々な場所とミロワールドを逃げ回るルフィ。しかし、仲間との合流先がブリュレに盗み聞きされ、すべて筒抜けだったのだ。ルフィはいかにカタクリでも、疲れによって見聞色の覇気が消耗するはずだが、それではダメだとレイリーとの修行の日々を思い出していた。目隠しをしたまま、相手の気配を感じるよう教えられたルフィ。しかし、あくまでも稽古は練習に過ぎない、覇気は実戦の極限状態でこそ開花する。そして、強い相手と戦えば戦うほど強くなると教えられていた。次に会った時にこそ全力のカタクリと戦い、勝ちたいとルフィは闘志を燃やす。
詳細情報
- 放送日
-
- 脚本
-
冨岡淳広
- 演出
-
小牧 文
- 作画監督
-
五十内裕輔
- 美術
-
白石美穂