第838話
兵器炸裂!ビッグ・マム暗殺の瞬間

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突如、姿を消したマザーと羊の家の子供たち。だが、その一部始終は二人の人物に目撃されていた。一人は羊の家の様子を見に来たエルバフの戦士。このことは各地の巨人族たちの間に伝わり、リンリンは忌み嫌われる存在となった。もう一人は島に住みついていた元海賊の料理人シュトロイゼン。あらゆる物を食材に変えてしまうククククの実の能力者で、リンリンを死なせるには惜しいと近づいてきた。そして、マザーはそのうち戻ってくると慰めながら、剣で木や花を食材に変えて空腹のリンリンに巨大なケーキを作ってやる。

マザーが教えてくれた差別のない、みんなが同じ目線で暮らせる国。そんな国があれば世界はもっと平和になる。マザーも喜んでくれるはずだと決意したリンリンだが、同じ目線の意味を同じ大きさのことだと勘違いしていた。ある日、マザーの手品が見たくなり、リンリンが真似をしてみると、花が歌い始めたではないか。自分にもできたと無邪気に喜ぶリンリンを、シュトロイゼンは本物だと認め、自分をリンリンの理想の国を一緒に作る仲間に入れてほしいと頼んだ。のちのビッグ・マム海賊団は、こうして誕生したのだった。

約束の時間が過ぎ、マザーからの連絡が途絶えたことで状況を確認しようと島へ上陸した海兵たち。魂を与えられた植物たちにおどろいて発砲するが、リンリンの怒りを買って吹き飛ばされる。やがて、シュトロイゼンと海へ出たリンリンは破壊と略奪を繰り返し、子供ながらも懸賞金をかけられ、怖れられる存在となっていく。そんなリンリンに、シュトロイゼンはいっそ海の王様になれとけしかけた。襲った先で甘いお菓子と自分に従うよう要求するリンリン。そうすればみんな幸せになれると言い、逆らう者は命を取ると脅した。

時は戻り、泣きじゃくりながら、なおも辛い胸のうちをマザーに訴えるビッグ・マムだが、一枚きりのマザーの写真を割られたことで、ルフィたちへの怒りが高まっていく。暗殺を実行すべく、ゴッディ、ヴィトと共に、ビッグ・マム目掛けて引き金を引いたベッジだが、あとわずかのところで弾は届かず作戦は失敗、ただちに撤退することになってしまう。ルフィたちも後に続き、シーザーの用意した鏡の中へ逃げ込もうとするが、ビッグ・マムの怒りの咆哮によって鏡が割れてしまった。退路を断たれて逃げ場を失ったルフィたちに、カタクリのモチで耳を塞いだビッグ・マムの子供たちが迫る!

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脚本

中山智博

演出

上田芳裕

作画監督

髙木雅之

美術

白石美穂

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