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ルフィたちを邪魔者扱いし、場合によっては消すことを匂わせるベッジに、自分が戻らなければ結婚式は中止、暗殺のチャンスが消えると牽制するサンジ。そこへ腹の探り合いをしている時間はないと割って入ったジンべエは、ベッジと組めるかをルフィにたずねる。しかし、ルフィは同席者の中にシーザーがいることに気づくと血相を変えて詰め寄った。うろたえながら、自分はベッジの兄弟分、ギャングスター・ガスティーノだととぼけるシーザー。巨人化の研究を無理やりさせられていたところを、ベッジに助けられていたのだ。
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ベッジに心臓を握られ、手を貸すはめになったとルフィに八つ当たりするシーザー。なおも騒ぐシーザーを黙らせたベッジから、手を組むのかと決断を迫られたルフィは、まずぺコムズを撃ったことで殴らせろと要求する。しかし、それにはベッジの部下たちも黙ってはおらず大騒ぎになってしまう。争っている場合ではないとルフィたちにビッグ・マムを好きかとたずねたジンべエ。嫌いだと即答するルフィたちに、それを連合軍と呼ぶのだと言い、今手を組めば互いに利があると説明、こうして前代未聞の海賊同盟が結成された。
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大砲や銃でビッグ・マムの命を奪えるのかと訝しがるサンジ。ペドロもまた、一瞬でできねば暗殺とはいえないと同意見で、ナミもそう簡単にいかないだろうとブルック奪還のさいに至近距離で見たビッグ・マムの印象を語った。暗殺という場にどうして人が集まるお茶会を選んだのかとたずねるブルックに、ある条件のもと5秒あればビッグ・マムの首が取れるとベッジは自信満々に言い放った。しかし、名だたる幹部たちが顔を揃えた中では、少しでも騒ぎがあればすぐに阻止され、万が一にも戦闘になったのなら勝ち目はゼロだ。
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その時、猛毒ガス弾を詰めたランチャーを見せつけ自画自賛するシーザー。ビッグ・マムを倒せる武器なのかと感心するジンべエに、ベッジは暗殺を可能にするには、5秒間誰にも手出しもさせず、ビッグ・マムが衰弱していることが必要で、それができるのがお茶会だと明かした。過去に、お茶会のテーブルに置かれたマザー・カルメルの写真立てが落下した時、ビッグ・マムが食い患いとは違うすさまじい発作を起こし、傷を負って血を流したことがあった。お茶会でマザーの写真を叩き割り、衰弱したビッグ・マムをランチャーで暗殺しようというのだ。そして、その成功のカギとなる重要な役をルフィが引き受けた。
詳細情報
- 放送日
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- 脚本
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田中 仁
- 演出
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細田雅弘
- 作画監督
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北崎正浩
- 美術
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白石美穂