第825話
ウソつき ルフィとサンジ

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ついに約束の場所で再会したルフィとサンジ。空腹で力尽きる寸前のルフィだったが、弁当の匂いを嗅ぎつけ目を覚ました。待っていたというルフィから目をそらし、拒絶の言葉をはくサンジだったが、ルフィの腹の虫を聞き、出来損ないだといって弁当を置いた。雨に濡れ、持ち歩くうちに弁当の中身はぐちゃぐちゃになっていたが、ルフィはどれも自分たちの好物ばかりだと喜んで肉にかじりつき、みんなにも食べさせてやりたいと平らげていく。食べ終えたルフィに、サンジは戻らないと言うと、一人で帰るよう告げるのだった。

納得できず一緒に帰ることを迫るルフィに、3つの理由で帰れないと話し始めたサンジ。一つ目は船長であるルフィをののしり、無抵抗のまま殴打してひどい目にあわせたこと。二つ目は恩人であるゼフ、そしてバラティエの仲間たちが人質にされている状況では逃げることができないこと。3つ目は血のつながった家族がビッグ・マムの罠にはまり、明日の式で殺されるということ。幼い頃から虐げられた父や兄弟には恨みしかないが、そんな家族を自分はどうしても見捨てることができないと、サンジは絞り出すような声で語った。

だからお前と一緒に帰れない、理解したら消えろと冷たくルフィを突き放すサンジ。黙って聞いていたルフィだが、立ち上がると同時にサンジを思い切り殴り飛ばし、本心を言えと迫った。サンジはルフィの剣幕に言葉を失うが、サニー号の仲間たちと過ごした日々のことを思い出し、堰を切ったように涙があふれて止まらなくなり、サニー号に帰りたいと隠していた本心を明かした。だが、逃げる勇気がなく、また結婚式が始まってしまえば、自分一人ではどうすることもできない。それでも家族を助けたいと思っているというのだ。

膝をつき、号泣するサンジ。サニー号へ帰りたいとのサンジの告白を黙って聞いていたルフィは、それがお前だと言うと笑みを浮かべた。そして、自分たち仲間がいると告げると、みんなで一緒にビッグ・マムの計画する結婚式をぶち壊そうと持ちかける。雨もいつしか止み初めて朝日が昇る中、こうしてサンジは再び麦わらの一味へと戻るのだった。そのころ、ホールケーキ城には明日の結婚式に出席するため、三将星の一人であるカタクリが到着する。それぞれの思惑をよそに、恐るべき陰謀が張り巡らされたビッグ・マムの地獄のお茶会まで、あと5時間30分と迫っていた。

詳細情報

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脚本

米村正二

演出

伊藤聡伺

作画監督

横山健次

美術

吉池隆司

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