第811話
ここで待つ　ルフィVS怒りの軍団

仲間と恩人の命を救うためプリンとの結婚を受け入れる決意をしたサンジ。その心中も知らず、ルフィは迫りくる『怒りの軍団』を前に一歩も退かず正面から迎え撃つ。押し寄せるチェス戎兵たちを蹴散らすが、複数の能力者たちを相手に苦戦を強いられていった。そのルフィを助けようと、ビッグ・マムの雷雲を利用してチェス戎兵たちを倒すナミだが、ガレットに手を封じられ拘束されてしまう。もはやこれまでと、キングバームはアマンドに許しを請うものの聞き届けられず斬り付けられ、ルフィもクリームに捕まってしまった。

逃げることをやめ、ブリュレたちに反撃を開始したチョッパーとキャロット。うまく足枷を切断して自由の身になるが、ブリュレが鏡から出した自分たちの偽者に押さえつけられ身動きできない。一方、モンドールによってルフィは本の世界へ閉じ込められてしまった。まるで絵本のような空間に閉じ込められ戸惑うものの、見えない敵からの攻撃に必死に抗い反撃しようとするルフィ。だが、その様子は外の世界からは見ることができないため、ナミの目にはルフィが何をしているのかわからず、一人で暴れているようにしか見えない。

プリンと別れ、ビッグ・マムに対面を願い出たサンジ。明日の結婚式を控え、上機嫌のビッグ・マムにプリンとの結婚を受け入れる代わりに仲間たちを見逃してほしいと、サンジは懇願する。二つ返事で承諾したビッグ・マムは、サンジに逃げずに大人しく従うのなら、仲間は生きて島から出すことを約束した。安堵の表情を浮かべプリンを幸せにすると約束するサンジに、ビッグ・マムは本来ならばルフィがしたことは許されることではないが、今はサンジとプリンの結婚が最優先で、それを受け入れるのなら目をつぶると釘を刺す。

本の世界から脱出できないまま、外部から能力者たちに攻撃され、ついに倒れたルフィ。ナミもアマンドにビブルカードを奪われ、ガレットから何故ビッグ・マムのビブルカードを持っているのかと尋問される。やがてビブルカードがローラの持ち物だと知って、色めきたつビッグ・マムの子供たち。奪ったことを疑われたナミはローラが友達で、カードはもらったのだと弁明するが、その声を聞く者はおらず、ホールケーキ城へ連行されることになる。草を掴み、ここでサンジを待つのだと食い下がるルフィだが、その行為が相手の怒りを買ってしまう。ルフィは何度も蹴りつけられ、ついに意識を失ってしまうのだった。