サンジ奪還のためホールケーキアイランドへと船出したルフィたち。一方、世界各地では聖地マリージョアで4年に一度開かれる世界会議を巡り、各国の王たちが動き始めていた。かつて、ルフィたちに救われた砂の王国アラバスタの王女ビビもその一人で、国民たちから盛大に見送られ、父ネフェルタリ王と共にマリージョアへ出航する。久しぶりの海の旅を楽しむビビに、何かあったらと気が気ではないイガラム。その過剰な心配ぶりに苦笑するペルだが、護衛の海軍少将ヒナにビビの過去を気づかれたらどうするのだと叱責される。
仲間の印のあった左腕に目をやり、ルフィたちのことを思い、再び会えることを願うビビ。アラバスタを救う覚悟をしたビビは、その心に共感したルフィたちの仲間となった。だが、ルフィがクロコダイルを倒した後、どうしても国を離れることができず、ルフィたちを見送った。別れを惜しむビビにいつまでも仲間だと言おうとしたルフィだったが、ナミから海軍が迫っているから、海賊だったことを知られればビビは罪人になると止められる。そこで言葉の代わりにみんなは仲間の印のついた左腕を上げ、別れの挨拶をかわすのだった。
病の身を押して世界会議へ出席、かつて、ネフェルタリ家の王が世界に何をしたのかを問うことを願うアラバスタ国王コブラ。4年に一度開催される世界会議には50の国の王たちが集まり、重要な議題を話しあい、今後の指針を決めることになっていたが、どの国もそれぞれの思惑があり、スムーズに終わりそうにない。東の海、ローグタウンにはゴア王国の王ステリーが到着。西の海、サイ率いる八宝水軍の本拠地である花の国からも出席が決定。そして赤い土の大陸、海底のリュウグウ王国では出席をめぐって騒ぎが起きていた。
地上へ出ることを怖がり、世界会議への出席を拒むしらほし姫。その怯えようにネプチューン王や三人の兄たち、さらに右大臣、左大臣たちは、魚人島移住の嘆願は母オトヒメの悲願だと言ってしらほしをなだめ、会議への出席するよう説得していた。一方、ホールケーキアイランドを目指すサニー号では、ゾウから飛び降りるというルフィの強引な旅立ちの方法に疲労し、ショックで口も聞けないナミたちが甲板に倒れていた。舵とりをチョッパーに託し、グロッキー状態のナミたちにだらしないとハッパをかけるルフィ。だが、舵とりを任せてと船室から飛び出したキャロットに、流石のルフィもおどろくのだった。
詳細情報
- 放送日
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- 脚本
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米村正二
- 演出
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所勝美
- 作画監督
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新垣重文
- 美術
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吉池隆司