海軍の目を避け、密かにルフィたちが身を寄せるキュロスの家を訪れたサボ。再会を喜び、眠っているルフィを起こそうとしたロビンを止め、状況を知ったCP0が引き返して来ており、可能であれば早く出航するように勧める。エースのほかに兄弟がい たのかとおどろくゾロたちに、自分は死んだことになっていたのだと言うと、12年前の事件について語り始めた。幼い日、サボはエース、ルフィと杯をかわして義兄弟となり、共に夢を語り合い、修行に励んでいた。だが、その夢は思いがけず、無残な形で踏みにじられてしまう。
グレイターミナルが焼き払われることを知ったサボは、ルフィとエースに知らせに行こうとするが、家に連れ戻されてしまう。身分にこだわり、平気で人の尊厳を踏みにじる親たちのようになりたくない。サボは自由を求めて船出するが、天竜人の船の進路を横切ったという理由で船を破壊され瀕死の重傷を負う。ドラゴンに救われたサボだが、ショックで記憶を失ってしまっていた。だが、頑なに家へ帰ることを拒み、イワンコフに遊びじゃないと言われながらも、涙を流してドラゴンに、ここから連れ出してほしいと懇願する。
海軍との遭遇を避けるため、王宮で身を潜める猛者たち。バルトロメオはハクバが現れてはたまらないと、キャベンディッシュを縛りつける。一方、キュロスの家ではサボが革命軍に保護されてからのことを語っていた。名前以外はわからず記憶は戻らないまま、サボは革命軍の総本部で他の子供たちと暮らしながら、ハックやくま、イナズマらを先生に身体を鍛え、生きるため必要な知識や戦い方を学んでいく。そのころ、サボが生きているとは知らないエースとルフィは、17歳になったら海賊になるため船出することを誓い合う。
12歳になったサボは訓練で、くまを相手に健闘するまでに成長していた。そして、17歳で革命軍の一員として、コアラ、ハックたちと任務につくようになったサボ。2種類の覇気を使いこなし、正面から乗り込んで敵の目をひきつけ、コアラたちが囚われた市民や仲間を解放する。サボは竜爪拳を振るい、一人で敵を壊滅状態にした。仲間から自分と同じ年の海賊の話を聞いたサボは、無意識のままエースの名を呟くが、それ以上は思い出すことはなかった。よく記憶を思い出せたと感心するフランキーに、サボは苦悶の表情を浮かべ、エースが呼くび起こしたと重い口を開いた。
詳細情報
- 放送日
-
- 脚本
-
田中 仁
- 演出
-
所 勝美
- 作画監督
-
出口 としお
- 美術
-
吉池 隆司