持てる力のすべてを込めた大技、大猿王銃によって、みごとドフラミンゴを倒したルフィ。その衝撃はすさまじく、周囲の建物を巻き込み、瓦礫と化して地上へ降り注ぎ、巻き込まれてはたまらないと、思わず人々は逃げ出した。仁王立ちのルフィを見上げ、それぞれ、今日まで抱き続けた思いを胸に涙を浮かべるレベッカとヴィオラ。とうに限界を超えていたルフィは、すべてを出しつくして力尽きてしまい、再び意識を失うと地面へ落下する。しかし、激突寸前のところでローに救われ、レベッカたちのもとへ届けられた。
ドフラミンゴとルフィの姿が消え、二人の戦いを見守っていた人々は、勝負の行方がどうなったのかとギャッツを問いただす。身体を心配するアシスタントの制止を押し切り、ふらつく身体でマイクを手にしたギャッツは、人々に空を見上げるように呼びかけた。やがて、空を覆っていた雲が消えて日の光が差し込み、ドレスローザを覆っていた鳥カゴのイトがゆっくりと消え始めた。各地で鳥カゴを押し止めていた人々も鳥カゴが消えたことに歓喜の声を上げる。ドレスローザは今、ドフラミンゴの支配から解放されたのだ。
実況を再開したギャッツだが、感激のあまり言葉にならない。もらい泣きするアシスタントに励まされ、ギャッツはドレスローザの命運を賭けた攻防戦で、キュロス率いる小人たち、そしてコロシアムの猛者たちがドンキホーテファミリーを壊滅し、大将戦で、ルフィがドフラミンゴを撃ち倒し、勝利したことを報告した。ドフラミンゴの支配から解放され、家族を、記憶を取り戻して喜びに沸く人々。天を仰いだリク王は、10年前のあの夜、ドフラミンゴにより国を奪われ、国民たちと一緒に絶望へと追いやられたことを思い出す。
傷つき、倒れたルフィの頭を膝に乗せ、約束を守り、ドフラミンゴを倒してくれたと涙を流し続けるレベッカ。コロシアムでルフィと戦った猛者たちも、ルフィの実力を認め、素直にその強さを讃えた。勝利に号泣するレオを優しく抱くロビン。工場前で小人たちのガンバりを認め、褒めてやりながらフランキーは、片足の兵隊との会話を思い出し感無量だった。喜びに沸く人々に背を向け、そっと離れていくキュロス。一人になり、今日までのことを思いながら、いつしか声をあげて号泣する。荒れ果て、変わり果てながらも、ドレスローザは自由を取り戻したのだった。
詳細情報
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- 脚本
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冨岡 淳広
- 演出
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上田 芳裕
- 作画監督
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高木 雅之
- 美術
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白石 美穂