第675話
運命の出会い キュロスとリク王

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トレーボルを攻撃、かなりのダメージを浴びせたかに見えたウソップだが、すぐさま復元され慌てふためく。一方、ヴァイオレットからリク王が偽名を使い、試合に出場していたと聞かされた片足の兵隊は、出会ったころを思い出していた。かつて、親友の命を奪われたキュロスは復讐を果たし、警備兵たちに追われていたところをリク王に引き取られる。そして、わけもわからないまま剣闘士としてコロシアムの試合に出場した。勝利を収めたキュロスの素質を認めたリク王は、剣闘士として100勝すれば仮釈放することを約束する。

圧倒的な強さで快進撃を続けるキュロス。100勝を達成して自由の身となるが、観客たちから人殺しと罵られ受け入れられない。自ら牢へと戻り、帰る場所などないと戦い続けるキュロスだったが、4年が過ぎ、連勝を続けるうちに観客たちの罵声は徐々に歓声へと変わっていった。だが、その頃からキュロスに変化が起きる。人の命を奪ったことへの罪悪感が募り、悪夢に苦しめられるようになったのだ。墓の前に座り込むキュロスはリク王に、どんなに強くなろうと自分は獣だと言って、自分を忘れてくれないかと涙を流すのだった。

リッキーと名を変え、試合に出場したリク王を破り、ついに3000勝の記録を打ち立てたキュロス。この戦いでリク王はキュロスが自分に手加減をしたことを指摘、もはや獣などではなく、償いはすんだと諭す。そして、キュロスをリク王軍の軍隊長に任命した。人々から賞賛され、受け入れられたキュロスだったが、警護を命じられた王女、スカーレットだけはキュロスに心を許そうとしなかった。しかし、海賊に誘拐された自分を、単身、追ってきたキュロスに救われたことからスカーレットは心を開き、いつしか惹かれあっていく。

キュロスとスカーレットのことを理解しながらも、リク王はそれが民衆たちに受け入れがたいと悩む。しかし、スカーレットの意志は固く、リク王はスカーレットを病気で死んだこととしてキュロスと共に王宮から送り出す決断をする。新たな生活をスタートした二人に子供が生まれ、レベッカと名付けられた。天使のような愛らしさに、自分の汚れた手で触れられないと手袋をはめ、レベッカを抱き上げるキュロスは、いつでもそばにいると呟く。親子3人の幸せな生活だっだが、10年前、王宮に異変が起こった。燃えさかる炎にリク王たちの安否を心配するキュロス。それは悲劇の始まりだった。

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脚本

菅 良幸

演出

上田芳裕

作画監督

北崎正浩

美術

吉池隆司

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