第203回:スーパーサイズ

漫画

スーパーサイズ

最新の短編扉絵シリーズで、ヤマトがそばを食べているところを見て、菊之丞がゾロとルフィと仲良くなり始めた、第914話のシーン(画像右)を久しぶりに思い出しました。菊之丞もヤマトくらい背が高いね! そんなことを考えていると、さらにもう一つ思い出したんだけど、錦えもんも菊之丞みたいに、ものすごく背が高いよね!

っていうか、ワノ国の大物達は身長がすっごく高いキャラがいっぱいいた! びっくりなのが、おでんは382cmという驚異的な身長で、錦えもんや菊之丞よりも背が高いのに、ワノ国の赤鞘の侍達と身長順に並ぶと、おでんが1番高いってわけじゃないんだっ!

『ONE PIECE』の世界では、高身長キャラクターは決して珍しいことではない。特に〝偉大なる航路(グランドライン)〟あたりでは。しかし、こうした高身長キャラの血統はどこから始まったのでしょうか? 単に巨人と人間の間の長年にわたる繁殖の結果なのでしょうか。それとも…その背後に何か他の理由があるのでしょうか?

バッカニア族とルナーリア族の血統因子は両方とも、「平均より身長が高い」が「巨大ではない」。もっぱら身長に影響があるようです。これにより、『ONE PIECE』世界での〝人間〟(※)の 身長には、4つに分けられると思います。

①小型人間(トンタッタ族)
②並人間
③大型人間
④超大型人間


※魚人族と人魚族は、独自の血統要因であるものの、その伝統に基づいて4つのカテゴリーのいずれかに当てはまるように考えます。


物理的にも地政学的にも孤立していたワノ国で、菊之丞や錦えもん、その他ワノ国の国民のような大型人間の誕生を可能にさせる血統因子要素は一体どのように備わったのでしょうか? 遥か昔のある時点、大陸がまだ水上にあった頃、ワノ国でペアリングが成功しさまざまな血統要素が受け継がれたと考えられます。けれども現在では、遺伝子的に並人間サイズの表現型が大多数を占め、より大きな血統因子の表現型は少数派です。気になること多すぎっ!

違う種族の血統因子のペアリングはどのようなきっかけで起き、そしてどんな理由で起こったのでしょうか?

背が高くなる血統因子は、どの種族から受け継いだのがきっかけだったのか?

ワノ国のような鎖国社会では、どのように大型人間が生まれ続けたのでしょうか?

もし彼ら大型人間が、ルナーリア族やバッカニア族といった種族の血をひいているとしたら、彼らのルーツとなる先祖が成しえてきた偉業を実行する力はあるのでしょうか? ちなみにプリンは人間と三つ目族のハーフだけれど、〝万物の声〟を聞くことができるかどうかはまだ不明。


そして興味深いのは、『ONE PIECE』連載27年の歴史の中で、体のサイズが多様なこと、そして大きさに関する決定的な説明は直接提示されたことが一度もなかったということ。「人体の巨大化」に関しては、パンクハザード編で世界政府が何百年もかけて研究していることが明らかになった。〝鉄の巨人〟と呼ばれたロボット・エメトは〝魔人〟オーズが生きていた頃よりもあとに製造されていることから、オーズに似た巨人を生み出そうとする試みは人体でというより、実際にはエメトのようなロボット兵器を作成する試みの可能性があるかもね。

今後、巨人の国〝エルバフ〟で、これらの謎がいくつか解き明かされることを願っています!!!

ONE PIECE 91巻(第914話)
ONE PIECE 110巻(第1112話)
ONE PIECE 111巻(第1126話)

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