勝平:今回の「ウソップの、これはホントだ!」は、2月26日(日)放送の第778話で再登場するドレスローザ編のヒロイン・レベッカ役の林原めぐみさんです!ドレスローザ編も終わったこのタイミングで、レベッカについていろいろ聞きたいと思います。よろしくお願いします!
林原:よろしくお願いします!
■最初は、メラメラの実をとる気満々でした(笑)。(林原)
勝平:第778話の世界会議でレベッカとしては久しぶりの出演だったけど、アフレコやってみてどうでしたか?わしは、レベッカの笑顔を見て「うれしいな~」って思いました。
林原:吹っ切れて前を向いている感じがしましたよね。やっと、年相応の女の子の暮らしに戻ったというか、二度と鎧を着ないで済むような世界会議になるといいなと思います。
勝平:本当にそうだよね。
ちなみに、ドレスローザ編が終わって約1年が経ちましたけど、2年以上レベッカという役を演じて、苦労した部分とか難しかった部分などはありましたか?
林原:実は、初期の役作りがちょっと難航しましたね。
勝平:そうなの!?
林原:レベッカ役が決まってから、原作を読んだんです。
勝平:あっ、確か一気に読んだと言ってたね。
林原:そう、大人買いして全部読んだんだけど「週刊少年ジャンプ」まで追えなくて、レベッカの境遇とかは知らなかったんです。当時、原作ではサボもまだ出ていなくて…私、ガチでレベッカがメラメラの実をとると思って、この衣装も「どこからでも斬り込んでらっしゃい!」という勢いからのものだと思っていました(笑)。
勝平:確かに、登場時はルフィの世話を焼いたりしっかりもののイメージだったかも。
林原:そうなの。だから、あまり弱いイメージができなかったんです。
それで、メラメラの実をとる気満々でアフレコに臨んだら、スタッフの方に「強すぎます」って言われました(笑)。
勝平:……!!(爆笑)
林原:そこで初めてレベッカの設定を聞いて、演技プランを180度変えなきゃいけなくなったんですよ(笑)。
勝平:まあ、変えざるをえないよね(笑)。
■父親役の(小山)力也さんが、レベッカのことを大事にしているのを感じた。(勝平)
林原:辛かったことといえば、回想シーンの度にお母さん(スカーレット)が死ぬシーンを見なきゃいけないのはきつかったです。
勝平:あれは、辛いシーンだよね。
逆に好きだったシーンや印象に残っているシーンはどこですか?
林原:私の中で分岐点になったのが、ルフィに返り討ちにあうエピソードですね。体を押さえられながらお弁当を食べられるシーンは、映像もだけど真弓さんの声も全部含めて、「この人に敵わないな」って思った瞬間でした。(レベッカが)本心じゃなかったとはいえ、襲ってきた相手をいとも簡単に赦し、屈託のない笑顔を向けるルフィの器のでかさといったら…!! この先の展開はどうあれ「ルーシーに任せておけばいいのかな」と思えるシーンでした。
勝平:確かに、あそこはレベッカ的にターニングポイントになっているシーンかも。だって、赦す理由が「メシをおごってくれた」だもんね(笑)。
林原:そうなのよ。メラメラの実を手にするため、優勝しなくちゃって決めたのに「ルーシーには勝てないや」って思っちゃったんです。コロシアムでずっと人から冷たい仕打ちを受けてきたから、あの優しさにはぐらっといきました。
勝平:兵隊さんもそばにいなかったし。
林原:そう。あそこで、今まで思った“強さ”をひっくり返された感じがしました。
(コミックスを見て)…本当にすごい鼻水たらすよね(苦笑)。
勝平:あはは(笑)。それにしても本当によく泣いてたね、レベッカは。
林原:よく泣いてたね…スタジオでも泣いてましたよ。
勝平:歴代ヒロインの中で、一番泣いているんじゃないかというくらいしょっちゅうね。
林原:多分、いつもギリギリの状態で生きてきたから、ツンとつつくとぶわっと出てきちゃうんだよ。
勝平:せめて、お父さん(キュロス)のことを覚えていたら耐えられたこともあったかもしれないけど、それさえも忘れてしまっていたから本当にしんどかっただろうね……。同じ父親だからか、わしはつい兵隊さんの立場で考えて、自分が一番大切に思っている娘から忘れられるってすごい切ないだろうなって…
林原:私ずっとレベッカ目線だったから、今、言われて気づいたけど、確かにその通りだね。
勝平:幼い頃のレベッカに「お母さんがいい…!!!」って言われた所がまた切なくて……!父親の無力さというか、子供とうまく接することができない辛さというか……。あと、印象的だったのは、(小山)力也さんが、しょっちゅうスタジオの外で「レベッカ! レベッカ!」って練習しててすごい大事にしているのを感じました。
林原:何それ(笑)。お父さん何してんの……!?
勝平:届かないがゆえに、レベッカの呼び方にすごいこだわってたのかもね。
林原:お父さんには、たくさん苦労させたわ…(泣)。でも、レベッカはレベッカで、お父さんの苦しみなんて知りえなかったから「なんでこんな特訓を受けなきゃいけないの?」「なんで一緒に暮らせないんだろう」って、“なんで”だらけでした。
勝平:そうなんだよね。レベッカの気持ちもわかるから、最後に必ずハッピーエンドになると信じていたけど二人のすれ違いが本当に辛かった。
林原:覚えていなくても、兵隊さんと接しているうちに、無意識下で彼がお父さんだってわかっているんじゃないかと思えてくるのがせめてもの救いですね。辛い特訓とか悲しいこととかもあったけれども、唯一自分の心が開ける人だから。二人のエピソードを見ると、兵隊さんに対する絶大な安心感をヒシヒシと感じます。
■ルフィの髪の匂いは、犬の首の匂いと同じなイメージ…臭いの(笑)。(林原)
林原:ルフィがドレスローザを出発する前に、レベッカをおんぶしてお父さんのところに連れていくシーンがあったじゃない?
勝平:誘拐騒ぎのシーンですね。
林原:私の中での勝手な妄想というか想像なんですけど、おんぶしてもらった時「ルフィってこんなにがりがりなんだ」って思ったの。だけど突然ぷにゅって柔らかくなったりして、“体感”がはっきりと感じられたんです。それに、髪の毛がなんか埃臭くて、汗臭いの(笑)、
勝平:臭いでしょうね。戦ってばっかりだから(笑)。
林原:つまり、私の中でルフィはすごく“人”だったわけですよ。お父さんとはまた別な気持ちで、恋にまでならないような安心感がありました。草履で走っている子供のような人なんだけど、「ここにつかまっていれば大丈夫」というふうに思えたから、あのシーンは演じていてすごく楽しかったな。
勝平:林原の役作りの仕方は面白いね。絵とか動作からいろいろ考える人はいるけど、匂いまで考える人ってなかなかいないと思います。
林原:あっ匂いフェチだからかな、私(笑)。ついいろんなキャラの匂いを嗅いじゃうの。
勝平:わしは別に匂いフェチじゃないけど(笑)、その感覚はわかるかも。確かに、感情移入していると匂いを感じる時があるわ。
林原:触感もだけど、五感が全部働いちゃうんですよね。で、サボさんに抱きかかえられた時は、少しコロンっぽいいい匂いでした。「この人オシャレ」って思ったの!
勝平:すごくリアルだ(笑)。ルフィはすげぇ汗臭かったのに。
林原:うん(笑)。すごい臭いんだけど、犬の首の後ろや、首輪の裏側の匂いみたいな、臭いけど日向の匂いもしているから嗅いでいたいというか……。
勝平:お日様の匂いみたいな?
林原:そうそう、安心する匂い。でも決してよい匂いではない(笑)。
勝平:(爆笑)
林原:「あんたたち、ルフィの髪の匂いを嗅いだことないでしょ?」って自慢できるから、結構、キャラに関する嗅覚で得た情報は宝物だと思っています(笑)。
勝平:ルフィの髪の匂いを嗅ぎたいって人もなかなかいないと思うよ。
林原:サボの匂いも嗅いだのよ。いいでしょう(笑)!
勝平:はいはい(棒)。そういえば、サボが出てきたのはこの時期からなんだね。ずっといたみたいな気がしちゃうけど。
林原:そうなの!ほんの2年前よ。何度も言いますけど、サボがまだ出ていない時に私、本気でメラメラの実をとろうと思ってたの!! 最初はだけどね(笑)。今思えば、本当に申し訳ございませんでしたって気持ちです。
勝平:それでよかったと思うよ。林原がメラメラの実を食ったらね、そりゃあもう大変なことになるから! ただでさえ最強なのに!(笑)
林原:やめなさい(笑)。
勝平:たぶん黒ひげと戦っても勝てそうな実力者になるね。
林原:なりませんよ。『ワンピース』の世界で思いっきり戦ってはみたいですけど(笑)。
ONE PIECE.com特別版!!
ワンピースオフィシャルメールマガジン『グランドライン通信』では、レベッカ役・林原めぐみさんにレベッカとキュロスに対する思いや、印象に残ったエピソードなどを教えてもらいました! 特別版では、『ONE PIECE』のアフレコ現場と、久しぶりの再登場についての思いを語っていただきましたよ!!
■『ONE PIECE』の現場は“プロの現場”でした!(林原)
勝平:アフレコ現場はどうでしたか? 落ち着きがなくてびっくりしたでしょ?
林原:それ勝平のことね(笑)。
スタジオの雰囲気はやっぱり他とはちょっと違いますね。『ONE PIECE』のような十何年も続いている現場はみんなの結束力も強いじゃない? だから初めてアフレコ現場に行った時、どうしても「おじゃまします…」みたいな気持ちになっていました。でも、スタジオにいるみんなが、「この町を救おうとしてくれている人たち」みたいに思えて、そんな気持ちもあっという間になくなりました。ふざけてる勝平だったり、「疲れた、死ぬ―!」と叫んでいる(田中)真弓さんだったり、それぞれは個々なんだけど、スタジオに集まる瞬間からそこが本当にドレスローザになってるように感じました。気持ち悪い言い方ですけど、まさに“プロの現場”だなと思いましたね。NGを出さないとかそういうことじゃなくて、本番になると現場が水を打ったようになって、みんなで一つの作品を作りあげている空気感が“プロ”だなと。
勝平:レギュラー陣の平均年齢が高いからかな(笑)。立場が違うけど、わしらがデビューした頃のスタジオの雰囲気に似ているね。
林原:そうね。「本番いくよ~」って言葉でスッと締まる感じが似ていますね。
勝平:それにしても、なんだかんだで2年半も一緒にやっていたんですね。もはやゲストって感じがしないです。
林原:厳密にいうと出てない時期もあったんですけど…確かにゲストというより、“ドレスローザ編”という一つの作品に参加した気がします。特に、レベッカ以外にサボやローなど、主要キャラたちのエピソードも詰まっていて、本当に盛りだくさんな感じだったから余計にそう感じるのかな。
勝平:その中でレベッカは本当によく頑張りましたね。
林原:泣き虫だけどよく頑張りました。
そして、ルフィに対しても何かの役に立ちたいときっと思っているはず。
勝平:うん。次にレベッカを見られるのは世界会議かな?世界会議はどうなるんでしょうね。
林原:いつたどり着くかわからないから元気でいないとね(笑)。
勝平:そうだね(笑)。最後に月並みな質問ですけど、ファンに一言コメントをお願いします!
林原:……世界会議で会いましょう!
勝平:そうだね(笑)。今日はありがとうございました!
林原:こちらこそありがとうございました~。
勝平さん、林原さんありがとうございました!
お二人にはまだまだお話を聞きましたが、気になる内容は近日公開予定です!お楽しみに!
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