「新主題歌を歌うきただにひろしさん、氣志團さんが登場!!」の巻

勝平:今回の「ウソップの、これはホントだ!GOLD」は、なんと! TVシリーズの新主題歌を歌うロックバンドの氣志團さんと歌手のきただにひろしさんです! 今回のコラボや新主題歌「ウィーキャン!」のことを聞きたいと思います! よろしくお願いします。

氣志團・きただに:よろしくお願いします!

■10年前にも映画主題歌を担当!

勝平:早速ですが、氣志團さんは、『ワンピース THE MOVIE オマツリ男爵と秘密の島』でも歌っていただいていましたね。それが10年前?綾小路さんは声優もされてましたね。

きただに:團長、声優やってたんですか!

綾小路:コテツ役で、初声優でした。
かなりご迷惑をおかけした覚えがありますけど…

コテツ

勝平:いえいえいえ。
あれから10年も経つんですね。当時、ジャケットも『ONE PIECE』タッチのイラストでしたよね。

綾小路:実は我々、メンバーカラーがあって、それも落とし込んで作ってもらったんですけど、この頃うちのギタリスト2人があまり理解されていなかったみたいで、色が逆なんですよ。そして、我々もなぜ気づかなかったのかという…。リリースされてから、あれ?色逆じゃね?となったという思い出もあるわけです。(笑)

勝平:それは失礼しました…!

綾小路:いえいえ、とんでもない! これは我々にとっていい話なんですよ。俺たちなんてまだまだだなって、世間から認識してもらえるよう頑張ろうという戒めになりました。

勝平:そう言っていただけると当時のスタッフもホッとしていると思います。

■主題歌はきただにさんと一緒にやりたい!

勝平:では、今回のコラボについて聞いていきたいのですが、オファーされたのは氣志團さんからだったんですか?

綾小路:主題歌のお話をいただいて、きただにさんと一緒にやりたいな…と思いました。
僕ら来年デビュー15周年、結成20周年なんですけども、孤立無援の花咲くばかりという状態で活動しておりまして、『ONE PIECE』という素晴らしい作品を航海するには我々だけでは心許ないということで、今回きただにさんにキャプテンに就任いただきました。

きただに:いや、もううれしいですよね。憧れの不良からラブコールをもらえるなんて。

綾小路:恐縮です、本当。

勝平:ざっくりした聞き方になっちゃうんですけど、「ウィーキャン!」のポイントというかコンセプトって何ですか?

綾小路:まず、『ONE PIECE』と言ったら「ウィー」って言いたいよね、というところですね。

勝平・きただに:(笑)

綾小路:勝手にファミリー化しちゃえという魂胆です。西園寺君が曲を書き上げたときに「ウィーキャン!」で行きたいと! そこから僕が歌詞を書きました。

西園寺:先にそんなこと言ったので、イメージしづらかったと思うんですけど、見事に歌詞がハマってうれしかったです。

勝平:すごく『ONE PIECE』らしい曲ですよね。聞いていてわくわくしました。

綾小路:『ONE PIECE』って一味の中だったら自分は誰、みたいに投影する部分があると思うんですよね。僕らも集団で活動しているので、重ねあわせることが多くて、だからテーマとしては僕らも一緒に冒険しているような気分で、そういうわくわく感を曲にしたいなと思って作りました。

きただに:作品のための曲作りができているんですね、すごい。

綾小路:ありがとうございます。

勝平:最初の出だしからわくわく感ありますよね。Bメロのときにライブだったらタオルとか振り回す絵が見えます。

綾小路:旗がいいですね、旗をぜひ振りまわしてほしいです。

勝平:うん、すごく盛り上がりそうです。やっぱりわくわくって大事ですね。

綾小路:今ってインターネットが優れていて家にいても大抵のことがわかるし、行った気になれちゃうんですけど、我々の経験上やはり自分の目で見て、耳で聞いて、肌で感じて初めて体験だと思っているので、『ONE PIECE』ファンの少年少女はもちろんのこと、大人の方々にももっともっと冒険の旅に出てもらいたいな、という気持ちを込めました。

勝平:なるほど。この歌を聞くだけでもおっしゃることがよく伝わってきます。

きただに:うん。現場でも詞とかこっちの方がいいとかディスカッションしたりして、すごいこだわってくれてるんだな、すげぇなと思ってました。

綾小路:天下の『ONE PIECE』様ですから。
我々の履歴書にも生涯書けるわけですから大事にしたいです。(笑)
本当に我々みんな『ONE PIECE』が好きなので、ファンの方に自分たちの愛が伝わってほしいです。多分、「氣志團」って名前載った時点で「あいつらで大丈夫?」と思われちゃうかもしれないんですけど、そこは歌で『ONE PIECE』愛を表現しようと!

左:きただにひろしさん 右:綾小路 翔さん

勝平:早く聞いてもらって、カラオケでも歌ってほしいですね。

きただに:ハモリのラインも変わっているというか…「いまウィーキャン!」って歌詞があるんですけど、僕らだったら「いま」からハモリたくなるんだけどあえて「ウィーキャン!」からにしたり。

勝平:おもしろいですよね。なんかこう絡み合っている感じというか…

きただに:そうなんです。サビの絡み合い方とかもアイデアがすごくいいと思うんです。Dメロとかもすごく考えられていて、素晴らしいなと思いました。

綾小路:ありがとうございます。
ハモリの部分とかカラオケでぜひ挑戦してもらいたいですね。でも、成人男性の95%はきただにさんのパート歌えないと思いますが…

きただに:(笑)

勝平:高いって。(笑)

綾小路:よほどの超人じゃないと出ないだろうなと思うので、男女で歌ってもいいと思います。あとはお子さんならいけるかもしれないですね。

勝平:子どもたちが歌ったらかわいいでしょうね。

綾小路:そういうのもありかなって。ミュージックビデオの話もしているところなんですけど、『ONE PIECE』感もありつつ、おもしろい方向にできたらいいなと思ってます。

勝平:楽しみですね!発売が8月でしたっけ?

綾小路:そうですね。8月24日(水)発売です。

きただに:カップリングもいい曲で、2曲聞いていると航海に出たくなりますよ。

勝平:発売が待ち遠しいですね!

■自分も船に乗っているつもりで

勝平:少し『ONE PIECE』についてもお聞きしたいのですが、それぞれ好きなキャラクターはいますか?

西園寺:俺は、やっぱりチョッパーですね。
チワワを飼ってまして、かわいい感じを重ねてしまうというか…愛おしいなと。

綾小路:ファミリーの中に一人癒しキャラがいてくれるといいよね。

西園寺:そうそう、うちのチワワも怒るとそこそこ怖いんですよ。

一同:(笑)

星:僕はゾロがかっこいいですね。

綾小路:好きなエピソードあります?

星:エピソードというか、いつもお酒飲みながらも重いもの持ってたりするところですかね。

白鳥:僕は友情に厚くて腕っぷしもあるルフィですね。
子どもの気持ちのまま大人になったっていうあの性格が好きで…

白鳥 松竹梅さん

綾小路:光は?

早乙女:!“#$%&‘()=

勝平:あ、フランキー!
みんなそれぞれかぶらないところがおもしろいですね。
團長は?

綾小路:すっごい悩むんですけど…
ツートップおりまして、ニコ・ロビン様とボア・ハンコック様。

勝平:どちらも女性ですね。

綾小路:『ONE PIECE』は女性キャラも魅力的で、どの女性がいいかという話でも盛り上がりますよね。
すっごい悩むけど僅差でニコ・ロビン様ですかね、付き合いたいのは。はい。
僕は女性キャラに弱いし、基本的に女性のことしか考えてないですし、女性さえ平和であれば世の中どうなってもかまわないんですよ。

勝平:それ見事にサンジじゃないですか。

綾小路:そうですね。だからすごく共感するのはサンジくん。すごく好きです。

勝平:エピソードはどうですか?

きただに:というか、見事にウソップが出てこないですね。(笑)

勝平:大丈夫、わしが出す!

綾小路:エピソードで言ったらウソップの話、結構好きですよ。

きただに:メリー号の別れのシーンとか…

綾小路:そげキングとか…

勝平:あははは、すごいみんないい人ですね。

きただに:いいエピソードだらけですもんね。

綾小路:その珠玉のエピソードの中でもランマさんは特に…?

星:ニコ・ロビンが泣いて…

星 グランマニエさん

綾小路:あれだよね、あれが一番好きだよ。俺も。

勝平:「生ぎたいっ!!!!」ですね。

綾小路:感情を露わにしないんですけどね。ツンデレなんですよ、やっぱいいですよね、本当に。

早乙女:=)(‘&%$#“!

早乙女 光さん

星:ナミがタトゥーを消そうとするところだそうです。

綾小路:ストーリー前半のキーポイントですよね。

勝平:みんな大体あれでナミに騙されるんですよ。

一同:(笑)

綾小路さん:俺なぜかナミ派になったことないんですよ。

勝平さん:へえ!

綾小路:なんでしょうね。気質的にナミとはうまくいかないだろうなって。
読んでるとき、いつも自分も船に乗ってるつもりなんですよ。だから、ナミとは仲良くはやれるけど付き合う感じじゃないかなとか思うわけです。

勝平:そんなときにロビンが。

綾小路:ロビンが出てきたときに、ついに来たなと思いました。何があっても船に乗せようと思ったんですよ。あとは、ルフィが女ヶ島に行ったとき、あれはうらやましかった。俺ならあそこで旅終えてましたね。

勝平:(笑)

■みなさんの背中を押してあげられるような楽曲になればうれしい

勝平:『ONE PIECE』について話すと止まらないんですけど、そろそろ時間のようですね。
最後に今回の曲のポイントなどを読者の方にお願いします。

西園寺:きただにさんとご一緒できるということで、「ウィーアー!」「ウィーゴー!」に続くような名曲になるようにと気合を入れて作りました。みんなにも気に入ってもらえたらと思っております。

西園寺 瞳さん

綾小路:「俺のギターが波を意識して」とかアピってアピって。

西園寺:わくわくするような感じは意識したんですけど、ボーカリストの2人が素晴らしいので歌の絡みの部分を楽しんでいただけたらと思います。

星:聞いたら冒険に出たくなるような、どんなことが起きても怖くないぜ的な無敵な感じの曲なので、みなさんもこれを聞いて冒険に出ましょう。

白鳥:何かにチャレンジしようと思ったときにこの曲を聞いてほしいです。自分、九州出身なんですけど上京したときの事を思い出しました。これから生活が変わる人たちにも聞いてもらいたいです。

早乙女:@;¥!“#$%&‘()

綾小路:ぜひみんなでライブで盛り上がってほしいということでしょうね。

きただに:俺が言うことじゃないかもしれないけど、氣志團さんのバンドサウンドを聞いてほしいですね。
生の音にこだわってらっしゃるので、ロックさというか人間らしさが出てると思います!

綾小路:ありがとうございます。本当にその通りで。この時代に古臭い連中なんですけど、とにかくストレートなロックサウンドなので、そこはみなさんに聞いていただきたいところです。
あとは…って、大体みなさんが言ってくれてますね。この『ONE PIECE』をきっかけにみなさんの背中を押してあげられるような楽曲になればうれしいなと思ってます。
みなさんの後ろには麦わらの一味、氣志團、きただにひろしさんがいますので、挑戦することを恐れず、ぜひ頑張ってほしいなと思っております。

勝平:氣志團さん、きただにさんありがとうございます!
新しい『ONE PIECE』ファミリーが増えてうれしいかぎりです!

氣志團・きただに:ありがとうございました!


ONE PIECE.com特別版!!

ワンピースオフィシャルメールマガジン『グランドライン通信』では、氣志團さんときただにさんに新主題歌「ウィーキャン!」やコラボについてお伺いしました。特別版では、きただにさんに「ウィーアー!」や「ウィーゴー!」を歌われた当時のお話しなどを聞いちゃいましたよ!


■「ウィーアー!」は歌っていて飽きない

勝平:早速ですが、ダニーは今回で『ONE PIECE』の主題歌は3作目ですよね。先ほど、新主題歌を聞かせてもらったけど、ダニーの歌う『ONE PIECE』の安定感ったらないね!

きただに:いやいやいや。でも、そう言ってもらえると本当にうれしいです。特に出演者の方に言ってもらえるのが一番うれしいですね。

勝平:結構聞かれている話だと思うんだけど、最初に「ウィーアー!」を歌うことが決まったときのきっかけって何だったんですか?

きただに:元々、作曲家の田中公平さんと付き合いがあって、『ONE PIECE』がTVアニメになるということで曲を作ったから歌ってくれないかって言われたんですよ。でも、公平さんっていつも仮歌自分で歌いますよね。

勝平:その人のマネして歌ったりしますね。

きただに:そのときは仮歌って知らなかったんですけど、言われるがまま歌ったら本番もお願いってことになったんです。

勝平:へぇ~、ダニーの仮歌を聞いて、いいじゃんってことになったんだ。

きただに:そうなのかな。その時点ではアニメソングを歌ったことがないから「きただにひろし」というシンガーもいなかったんですよ。

勝平:「ウィーアー!」のためにひらがなにしたんだ?

きただに:はい、子どもでもわかるように。

勝平:それは、びっくりしたでしょ?

きただに:もう、びっくりですよ。人気漫画の、しかも主題歌と聞いて、田舎に電話しました。(笑)

勝平:(笑)
それから、もう16年かぁ。その間に何回ぐらい…って数えられないか。

きただに:そうですね。世界各国で数えきれないくらい歌わせてもらってます。

勝平:でも、やっぱり『ONE PIECE』と言ったら未だに「ウィーアー!」が一番好きと言ってくれる人多いですもんね。

きただに:それ、本当にうれしいですよね。流れた期間って半年くらいだと思うんですけど、今の子どもも一緒に歌えるというのがね。
多分、何万回と歌ってるはずなんだけど、僕自身ももっともっとっていう納得できないところとかもあるんですよね。だから歌ってて飽きることがない。

勝平:うん、聞いてても飽きない。

きただに:そうなんですよ。歌うごとに違う色が出てくるんですよ。やはり名曲だと思います。

勝平:その「ウィーアー!」から約10年後に「ウィーゴー!」を歌うわけですね。

きただに:2011年なんで5年前ですよね。あっという間ですね。

勝平:「ウィーゴー!」って慣れるまでに息継ぎ大変じゃないですか?

きただに:大変です! 公平さんが「Bメロの歌詞が次のサビの頭の言葉になるんだ! これは世界で誰もやっていない!」と言って聞かせてくれたんですけど、歌う人のこと考えてくれよみたいな。(笑)

勝平:でも歌い続けていくうちにコツとかつかめるものですか?

きただに:つかめますね。最初のときは息切れしました。
でも、「ウィーゴー!」は歌うのに苦労したとかじゃなくて、ファンの方にどう思われるかということがプレッシャーでした。10年たって戻ってきて何だよとか思われたらどうしようと…今までの人生の中で一番プレッシャーのかかったレコーディングだったかもしれないです。

勝平:原作も2年後の最初の扉絵は、第1話と同じ構図の絵でしたよね。だから、「ウィーゴー!」を聞いたときに歌もそういう方向を狙ったんだと思いました。

第1話扉絵

第598話(2年後)扉絵

きただに:そうです。なので「ウィーゴー!」は「ウィーアー!」と作詞作曲編曲、歌手が同じメンバーなんです。

勝平:そっか、本当だ。

きただに:同じメンバーでやることにも意味があると思ったし、作詞家の藤林さんが「ウィーアー!」のアンサーソングとして「ウィーゴー!」を書いてくれたんですよね。
で、そのとき藤林さんに「俺たちは…ここまで来たぜ 俺たちは行く…夢の在り処へ」という歌詞の「俺たちは…ここまで来たぜ」で「ウィーアー!」を、「俺たちは行く…」で「ウィーゴー!」を表していて、今までとこれからの航海のことをこの2行に託してると言われたんですよ。

勝平:すごい…

きただに:それを聞いて思うところがありましたね。
聞いた分プレッシャーも半端なかったですけど!

勝平:やっぱり、そこも含めてTVシリーズの『ONE PIECE』ファンにはダニーが一番ストンと来るんだと思うんですよ。

きただに:そう言ってもらえると本当にもう…最初は不安でいっぱいだったので。

勝平:でも評判よかったでしょ?

きただに:はい。「ウィーゴー!」のイントロ流れたら燃えますよね、新世界に出航だー!みたいな。僕自身もあのイントロを聞くとテンションあがります。

勝平:うん。アニメソングならではの元気のよさというか、ああいうテンションって大事ですよね。
で、今回が「ウィーキャン!」。しかも氣志團さんとコラボなんですよね?

きただに:はい。タイトル聞いたとき、来たな! と思いました。

勝平:今回もすごく盛り上がれる曲ですよね。
レコーディングは順調でしたか?

きただに:そうですね、結構すんなりいきました。
あと、氣志團さんが元々『ONE PIECE』好きということで、やはり作品に愛情がある人が書くと違いますね。

勝平:そうですよね。わし、最初に歌詞だけ見たとき歌をダニーと氣志團さんがコラボして、田中公平先生が作ったのかと思ったくらいだもん。

きただに:あははは。いいコラボができたと思います!

勝平:カラオケでも歌う人増えそうですよね。

きただに:ぜひ歌ってもらいたいですね。

■ルフィの熱いところにグッとくる!

勝平:最後に恒例の質問なんですけど『ONE PIECE』の中で好きなキャラクターは誰ですか?
正直に答えていいですからね。ちなみに髪の色がウソップカラーですね。

きただに:(笑)
ウソップと言いたいところですが、グッとくるのはルフィの熱いところですかね。自分のことより仲間が馬鹿にされたり傷つけられたりすると怒ったりする熱さですね。

勝平:女性キャラは?

きただに:ハンコックかなぁ。強いのに好きな人にはデレデレになっちゃうところがいいですね。

勝平:ナミとロビンだったらどっちですか?

きただに:僕はナミさんかな。ロビンさんはちょっと影があるじゃないですか、元気ハツラツなナミさんの方が好きかな。あとベルメールさんも好き。最後のシーンとか何度見ても泣けます。

勝平:わかります。『ONE PIECE』の話はまた機会を見てたっぷりしたいですね!
今日はありがとうございました!

勝平さん、きただにさんありがとうございました!
新主題歌の「ウィーキャン!」は6月26日(日)の放送からとなりますので、お楽しみに!!

山口勝平さんに応援メッセージを送ろう! みんなからの激励や要望を大募集!!

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