ウソップの、これはホントだ!


        

「ついに登場したルフィの新形態・ギア〝4〟について、TVシリーズの深澤監督にインタビューしたぞ!」の巻

2016/01/27

勝平:新年初取材でございます。
この記事が出るころは全然新年じゃないと思いますけど。(笑)
わしはまだ、お正月気分が抜けてないんですけども、いよいよギア4が登場します!というか、しました!
ドレスローザ編が最終局面に向かう前に、4代目シリーズ監督の深澤監督をお招きして色々とお話を聞きたいと思います。よろしくお願いします。

深澤:よろしくお願いします!

勝平:早速ですが、TVシリーズは何話からの参加でしたっけ?
って、何話って覚えてないですかね。(笑)

深澤: 3代目の宮元監督と重なっている部分もあるんですけど…
アフレコ自体は確か664話で、セニョールが水着をバーンと外したエピソードだったと記憶しています。

勝平:監督になってもう2年くらいですか?

深澤:いえ、まだ1年半くらいですかね。

勝平: そうかぁ。
わしは別の作品でも一緒にお仕事してたので、随分長くやらせてもらっている気分でしたが、それでも、もう1年半も経つんですね~。
ちなみに『ワンピース』の監督に抜擢されたきっかけってあるんですか?

深澤:プロデューサーさんからお話しをいただいたのがきっかけです。
でも、今まで『ワンピース』に関わったことがなかったので、最初はびっくりしました。

勝平:各話演出でも関わったことなかったんですか?

深澤:はい、全くなかったんですよ。
2代目の境監督にしろ、宮元監督にしろ『ワンピース』の生え抜きのスタッフが監督だったので、びっくりしました。

勝平:(笑)
自分で言うのもなんだけど『ワンピース』って長くやっているから、ある種できあがっている部分もあるじゃないですか。その辺はどうだったんですか?

深澤:そこはですね、やはり悩みました。
15年以上続いていますし、完成された作品で、しかもビッグタイトルなので「自分が入って何ができるんだろう」って…。

勝平:なるほど~。
でも、やるからには自分の持ち味とかカラーとか出していきたいじゃないですか。
今までの監督がつなげてきてくれたものとのせめぎ合いみたいなものって、あったんですか?

深澤:そこはやると決めたからには、覚悟して入りました。
原作のコマをアニメにどう落とし込んでいくかみたいな技法的な部分は、そのまま踏襲していますが、15年もやっていると固くなってしまった部分もあるなという印象をうけて、そこはほぐすというか壊していけたらと思いました。
なので、はじめの会議のときにも、「もっと遊んじゃってください」ってお願いしましたね。
〝破壊と再生〟じゃないですけど。(笑)

勝平:かっこいいな。(笑)

深澤:演出さんとか、作画さんなどからも「今までこういうことやらなかったんですけど…」って相談されると、「やっちゃってください」と言っています。
やってみてダメだったら考えなおせばいいことですし、新しい可能性が発見できることもあると思うんですよね。まぁ、ちょっとずつではあるんですが…。

勝平:そうですよね。
考えてみたら作品自体も途中からの参加であり、エピソード自体もドレスローザ編の途中からですもんね。

深澤:そうなんです。
なので、ガラッと大きくは変えられないので、徐々にかなと思っています。

勝平:でも、きっと監督の色って出てくるんでしょうね。
わし自身、今はまだ一つひとつのエピソードに集中していて客観的に見られないんだけど、少し時間が経てば深澤監督の色とか、意図していたこととかがわかるのかな~と思います。
先日、冬スペシャルで久しぶりに宇田監督の『ワンピース』を演じたときに、「確かにこうだった」って懐かしく思ったので。

深澤:そうですね。
僕は自分のカラーはこうだ!みたいにあまり意識したことがないのですが、キャラの個性を強く出して魅力を引き出していくのが好きかなと思っています。

勝平:確かにそうですね。
ただ、そんな中で最初から深澤監督が作れるというのがギア4ですよね。
余談ですけど、『週刊少年ジャンプ』で文字だけで初めてギア4が出てきたとき、次号が休載だったから日本中が「尾田栄一郎出てこい」と言ったとか。(笑)
それは冗談としても、ギア4を文字で見たときに「どんなのが出てくるんだろ」と期待しましたよね。

深澤:すごい期待感がありました。

勝平:ちょうど、2015年に『ワンピース』の歌舞伎、スーパー歌舞伎II 『ワンピース』の東京公演が決定して盛り上がっていたから、ギア4見たとき「やったな(笑)」って思いました。

深澤:そうですね、顔の隈取とかそう見えますよね。
ただ、ポーズとかは仁王像がモチーフみたいですよ。尾田先生に話を聞く機会があったんですが、和のテイストを入れたかったらしいです。ルフィの煙は仁王像の羽衣をイメージしているそうです。

勝平:でも、真弓さんの言い方は「ギア4(フォ~~~ス)↗」と、歌舞伎寄りですよね。
って、言い方は伝わらないか。(笑)

深澤:(笑)

勝平:実は、わし、最初にギア4を見たときナイトメア・ルフィを思い出したんですよ。

深澤:近いかもしれませんね。

勝平:わし、ナイトメア・ルフィも好きだったので、ギア4ももちろん好きです!
ちなみに「弾む男(バウンドマン)」と言って、ずっと跳ねているじゃないですか。

深澤:ずっと動いているので、アニメだと大変なんです。(笑)

勝平:「ゴイン!ゴイン!」ってね。(笑)
でも、原作でどうやって飛んでいるんだろうと思ってたのが、アニメではきちんと描かれていて感動したんですよ!

深澤:ジェット噴射みたいですよね。

勝平:ためた空気を出しているんですか?

深澤:足を縮めたり伸ばしたりを高速で繰り返して浮いていると考えて作っています。
ただ、描き方自体はジェット噴射みたいにしています。

勝平:そっかぁ~。そこは見どころですね!
原作のコマから一連の動きをアニメにするには、コマとコマの間を読む能力が必要ですよね。だからアニメーターさんってすごいなと思います。

深澤:推測力と言いますか…

勝平:そうそう。アニメを見たあとにマンガを読むと、こういう風になってたんだってわかったりすることよくあるんですよ。

深澤:『ワンピース』は細かい部分まで描きこんでありますしね。

勝平:そうそうっ!
そういう部分をアニメだとクローズアップして、ワンシーンとして作るじゃないですか。だから、あとでマンガを読んで感動するんですよ。
…すごい興奮しちゃって、少しギア4から脱線してしまいました。(笑)
まだまだお話しをお伺いしますが、この続きはONE PIECE.com特別版でお届けするぞ!

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勝平:監督としてギア4のここを見てほしい!という部分はありますか?

深澤:そうですね。
2(セカンド)、3(サード)と違うのはルフィが変身するというイメージなんですよね。だから、ギア4に変化していく過程も少し見せたいと思いました。ただ、変身シーンによくあるイメージシーンにはせず、リアル感を残しました。

勝平:確かに、今まで巨大化したりはしたけど、ルフィ自体は変わってなかったですもんね。

深澤:そうなんです。なので、その辺りを見てほしいです。
あと、このルフィの身体の模様には秘密の設定があるらしいんですよ!

勝平:へぇ~!

深澤:尾田先生とご相談させてもらって、全体的に色も赤みがかった黒にしました。

勝平:当たり前ですけど、色にもちゃんと意味があるんですね~。なるほどなぁ。

深澤:先生もSBSでアニメのギア4を早く見たいと書いてくださって…ちょっとプレッシャーです。(笑)

勝平:でも、楽しみだから仕方ないですよ。(笑)
ちなみに深澤監督が気に入っているギア4の技は何ですか?

深澤:〝猿王銃(コングガン)〟が好きです。
〝獅子(レオ)・バズーカ〟もかっこいいですよね。あと、〝大蛇砲(カルヴァリン)〟は原作よりも伸ばしました。

勝平:いやぁ、お話しを聞けば聞くほど楽しみですね。
ギア4ではないですが、深澤監督が関わったエピソードの中で気に入ってるお話しってありますか?

深澤:全部好きなんですけど、サボが登場するシーンはかっこよく作れたかなと思っています。あとは、ドフラミンゴファミリーがそれぞれキャラ立ちしているので、個性が出るようにしました。

勝平:それぞれのエピソードを見るとドフラミンゴファミリーにいる意味がわかりますけど、ドフラミンゴってすごい心が広い人なんだなって最初は思いました。(笑)

深澤:ですよね。(笑)
あんな変な人たちいっぱい集めて…

勝平:ドフラミンゴファミリーもそうですけど、ドレスローザ編はそれぞれ一つのエピソードとして独立していてもおかしくないくらい濃い話しが多かったですもんね。

深澤:そうなんですよ。
ドレスローザ編って、群像劇だなと僕は感じていて、なので一つひとつをしっかり見せて行かなきゃなと思いました。
そして、個々のエピソードを集約して、ルフィがドフラミンゴをどう倒すかというところになるんですよね。

勝平:どうスカッとさせてくれるかというところで、みんなの思いを受けてのギア4ですよね。

深澤:その辺りにも注目してほしいです。
あとは、原作にもありましたが、サボが革命軍に入ってからのエピソードも丁寧に描きたいと思っています。

勝平:サボというと期待値あがりそうですが、わしも楽しみです。(笑)
最後に、スタッフさんに必ず聞いている恒例の質問ですが、『ワンピース』の中で好きなキャラクターは誰ですか?

深澤:難しいですね…。
でも、ドレスローザ編の中でいうとヴィオラですね。
胸に想いを秘めながら人のために行動するという情の深いところが好きです。

勝平:わしは、ドレスローザ編の女性だったらベビー5が好きかな。

深澤:あ~!ギャップがいいですよね。

勝平:技がかっこいいなと思って…もちろんラオ・G推しですが!
でも、ドレスローザ編は魅力的なキャラクター多いですよね。
デリンジャーも宮田幸季君が演じているのを聞いて、キュンとしました。(笑)

…と、この対談も終わりに差し掛かっておりますが、なんと!スペシャルゲストの登場です!音響効果の新井秀徳さんです!

新井:よろしくお願いします。

勝平:深澤:よろしくお願いします!

勝平:早速ですが、ギア4の効果音はどうやって作っているんですか?

新井:深澤君から「お任せします」って言われたから、自由に作ってる。(笑)

勝平:じゃあ、ルフィがギア4に変わるシーンの「ビュルルルル」って音は、どう作っているんですか?あのシーンすごいかっこよくて。

新井:絵はね、凝ってたね。
効果音としてはそこよりも、跳ねる音が難しいのよ。
「ゴイン!ゴイン!」って跳ねてるところの音だけやったら簡単なんだけど、音楽とか、セリフとか攻撃の音とか、ほかの音がかぶってくるからそれを加味して作らないとだめなのね。

深澤:今回、田中公平さんにもギア4のために新しく音楽を発注させて頂いて、それもとっても迫力があってかっこいいので、ぜひ楽しみにしてほしいですね!

新井:そうそう。
だから、効果としては、何パターンも「ゴイン!ゴイン!」の音を作ってあるんですよ。それで、その場面の音楽に合うとか、ほかの音に合うやつをチョイスして自分の推しの音を入れといたんやけど、ルフィが跳ねるときには「カーンッ」って音も入れといてるのね。それが肝なのよ、一応。

勝平:それは、金属音的なものということですか?

新井:金属音というか、カウベルを鳴らした後の余韻みたいな間の抜けた音にしてる。

新井:ルフィだけ見せるときは着地の音は固めの「ゴンッ」って感じなんだけど、ほかの音がかぶったときに、固い低い音だけだと音がかき消されちゃって場面に合わなくなることもあるから、そういう高い音も混ぜるんです。
特に、戦ってるシーンに出てくる音だから、固い音だけやったらほかの音に吸収されんのよ。

勝平:はぁ~。
どの音がきても耳に入るようにしてるってことですか?

新井:そうそう。どう転んでも印象づけられる音を大体入れこんでんのね。
そういう手法は『ドラゴンボール』のときからやってるのよ。
あとは、飛んでいるときは正確には足を伸縮してるんだけど、絵だと噴射して見えるじゃん。

勝平:そこ、どんな音がつくのか楽しみです。

新井:「ボッボッ」っていう感じ。
でも、演出によっては短かったり、長かったりタイミングがばらばらでしょ。
だから、短い音にも対応するけども、別の音をかぶせられるようにもしてんのよ。

勝平:演出が各話で違うというのは、東映アニメーション独特のスタイルですもんね。

深澤:演出さんの好きなタイミングで音が入るので、そこが個性でもありますよね。

新井:昔、先輩がやってたのを見てたときに、話数によって担当演出さんが変わるじゃん。
「前回だとこういう風な音にしてたんです」って言っても、「前のはいいんだ、俺の話数用に作ってくれ」って先輩が言われてるのを見てたわけ。
で、対応するの大変そやなって思ったから、俺がやるときはいくつかの音を用意しておいて、それで対応しようって。

勝平:新井さん…。何でこんないい話を自分の取材のときに話してくれなかったんですかっ!

※前回の対談はこちら↓

新井:(笑)
そやな。

深澤:(笑)
今回、貴重なお話しが聞けましたね。

勝平:読者のみんなは前回の対談を読むときには、こんな真面目な人なんだって思いながら読んでくださいね。(笑)

新井:そうそう。そういうのも加味して見ていただけると…

勝平:うまくまとまりましたね。(笑)
深澤監督、新井さんありがとうございました!

深澤・新井:ありがとうございました!

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