TVアニメ『ONE PIECE』ワノ国編放送中！モモの助役・下野紘さんにスペシャルインタビュー!!

TVアニメ『ONE PIECE』は現在、ワノ国編・鬼ヶ島決戦が放送中！
ワノ国を守るため成長したモモの助が登場し、ルフィとともにカイドウとの戦いに挑みます。2023年2月12日(日)朝9:30より放送される第1051話「伝説の再来！天に轟くルフィの拳」では、ますます熱い展開に！

今回第1051話の放送に先駆けてモモの助役・下野紘さんに『ONE PIECE』やモモの助についてお話を伺ってきました。

――成長したモモの助役に決まった経緯をお聞かせください。

オーディションでした。『ONE PIECE』が大好きだということもあって、僕が思うように演じていいよ、と事務所に言われたので、僕と事務所の双方が良いと思う形で何パターンか声を録って提出させていただきました。これでダメだったら本当に悔しいと思うぐらい全力を尽くしたので、決まったと聞いたときは本当に嬉しかったです。

――『ONE PIECE』に最初に触れたのはいつでしょう？

「週刊少年ジャンプ」に掲載された「ROMANCE DAWN」です。その当時、僕は高校生ぐらいで、ヒーローとか勇者のようなキャラクターよりも、海賊とか怪盗のようなダークヒーロー的なイメージのあるものが好きだったんです。そんな時期に「ROMANCE DAWN」を読んで、悪者のイメージが強かった海賊がそうじゃないこともあると教わりました。その「ROMANCE DAWN」を描いていた先生が『ONE PIECE』という作品の連載をはじめたんだ！ と思って、第一話から読んでいますし、コミックスも買っていました。
子供が楽しい冒険活劇というだけじゃなくて、そこに切なくなるようなシーンとかいろんなものが込められていたり、敵対しているキャラクターと一緒に戦うことになったりとか、どんな人でも楽しめる要素があって、本当にすごいなと思います。全部一気に読むのはかなり時間がかかりますけど、エピソード毎に読み直しても「ああ、この話好きだなあ」と思えますし、自分の年齢によって改めて感動するシーンとかもあって、何度も楽しめる作品です。

ーーモモの助を演じるにあたって、どのようなイメージで挑みましたか？

モモの助はまだ8歳で未熟な部分もあるんですけど、新しい将軍としても堂々としなければいけないんですよね。泣いちゃうときもあるけど、武士は泣いたりなどしないって思っていて、頑張って強気でいなきゃいけない。でもやっぱりカイドウに詰め寄られると怯えてしまうところは、当たり前なんですが素直な子供だなって思います。
声については、幼少期を演じていらっしゃった折笠愛さん、そしておでんを演じている石丸博也さんの声とか、いろんな情報を取り入れたうえで、考えて演じています。モモの助のコミカルな部分と、強気でいかなきゃと思っている頑張りを、いろいろと出せたらいいなって思っています。もちろん、受け継ぐことにプレッシャーはありますね。素晴らしい先輩方がやられていることを自分がうまく出せるのかって。モモの助が大人になったからこそ、大人と子供で視聴者の見方も違うと思いますし、素直なところを全部さらけ出すだけではダメと感じていますけど、だからこそ、やりがいがあるというか、挑みがいがあります。自分が思い描く声とファンの方や見てくださる方々が思い描く声は違うと思いますが、できるだけたくさんの方に「モモの助っぽい！！」と思ってもらえるように頑張りたいと思っています。

――アフレコ現場はいかがでしたか？

大ベテランの方たちがいる中に、自分が急に放り込まれるんだ！ と思って、すごく緊張しました（笑）。 最初のアフレコで、田中真弓さんと一緒に録らせていただいたんですが、すごい覇気を感じました！！　「気絶しないようにしなきゃ！」って思ったぐらい、気迫がすごくて。他にもすごい方ばかりで、そんな中では僕なんか若手というかほぼ新人ですよね。だからこそこの覇気に負けないようにしようと思います。自分の声優人生以上に続いている作品に出ているわけですから、本当に死力を尽くそうと思っています。
モモの助は、ほぼ毎回叫んでいるシーンが多いので「喉がなくなってもいい！」という気持ちで演じさせていただいています。主人公のルフィがあんなに元気よく叫んでいるのに、新人の僕が控えめな芝居はできません！ そんな先輩たちの姿を見ると、声優ってずっと全盛期をキープし続けなきゃいけない仕事なんだなって実感します。だから年齢よりも若いと感じる人たちが多いですし、いつまでもそのキャラクターを演じられるんだなと、あらためていろいろ考えさせてくれる現場だと思います。

――最後に、意気込みをお聞かせください。

モモの助を素敵なキャラクターにできるよう、そしてモモの助の魅力を十分に引き出せるよう死力を尽くしたいと思っています。大好きな作品に出させていただくからには、心血注いで演じつつ、自分が思い描くモモの助を全力で演じていきたいと思います。例え誰かに「イメージと違う」と言われても、すでに演じている以上、絶対にやめませんし、誰にも譲りたくないですし、みなさんに「モモの助って素敵だな」と思っていただけるように頑張ります！

今週末の放送をお楽しみに！
TVアニメ『ONE PIECE』第1051話次回予告の動画はこちら！

(C)尾田栄一郎／集英社・フジテレビ・東映アニメーション