本日10月6日はトラファルガー・ローの誕生日!
「ハートの海賊団」船長を務め、〝最悪の世代〟の一人として新世界を賑わせている、死の外科医トラファルガー・ロー。悪魔の実の能力者であり、冷静に戦局を読み、時には非道な言動も見せる戦略家ですが、じつは面倒見がよかったり、ツッコミの才能があったり(!?)と“人間味あふれる”一面が見え隠れすることも…。
今回は誕生日を記念し、原作エピソードをピックアップしながら、ローの魅力を特集します!
目的達成の鍵となる、緻密な計画と実行力
ローには10歳にして大切な家族と故郷を亡くした悲しい過去がありました。出身国「フレバンス」を蝕んでいた珀鉛病(はくえんびょう)という公害による難病を患い、余命約3年という宣告まで受けた彼は、絶望に打ちのめされ、自暴自棄になっていたのです。その運命を変え、絶望から救い出してくれたのは、当時、所属していたドンキホーテ海賊団の仲間コラソン。しかし、彼は幼きローを救うため、ファミリーを裏切り、命を落としてしまうことに…。恩人コラソンの仇をとるために、10年以上の歳月を経て宿敵ドフラミンゴを失脚させる計画を企てます。
目をつけたのが、四皇カイドウとドフラミンゴによる人造悪魔の実「SMILE」の取引。原材料となる「SAD」の製造室を破壊、「SAD」を合成できる科学者シーザー・クラウンを誘拐し、「SMILE」製造に打撃を与えることでカイドウとドフラミンゴの衝突を狙うのです。(『ONE PIECE』69巻682話)
しかし、シーザーがいるのは世界政府の関係者すら立入禁止の島「パンクハザード」。ただでさえ難しい潜入のためにとった策、それが〝王下七武海〟への加入でした。海賊達の心臓100個を海軍本部に届けるという狂気の手土産が功を奏し、見事その称号を手にします。目的のためなら手段を選ばず、徹底的に。どんなに時間がかかろうとも、先を見据えた確実な作戦を立てられる頭脳と実行力のあるローは途中、麦わらの一味とスモーカー達海軍の乱入という予想外の事態が起きる中でも、着々と目的を果たしました。
戦場がローの手術室に…類稀なる〝悪魔の実〟の能力
ローを語る上で欠かせないのが「オペオペの実」の能力。パンクハザードで作戦を遂行するなかでも、その圧倒的強さは目立っていました。
自身の技を有効化するための空間〝ROOM〟は、ローの手術室となり、円内にいる間は誰もが手術台に乗せられた患者となってしまいます。〝ROOM〟の中で手指を巧みに動かし、〝タクト〟(あらゆるものを自在に動かすことができる)や〝シャンブルズ〟(物の位置を交換したり、人の精神と肉体を入れ替えたりする)などの技で、対象物を意のままに操り敵を翻弄。パンクハザードでの序盤、人差し指一本で巨大な軍艦を、なんと川底ごと持ちあげるという一幕もありました。(『ONE PIECE』67巻660話)
さらにインパクトのある技といえば、生きている人間の心臓や内臓を抜き取る〝メス〟(『ONE PIECE』67巻662話)。抜き取られても死ぬことはなく、心臓も鼓動を続けますが、潰されると本体も死んでしまうため、敵との交渉や作戦で有効に使います。
「オペオペの実」の能力は正しい医療知識さえあれば、未知の病気を治す手術(オペ)も、人に〝永遠の命〟を与える「不老手術」も夢じゃない、まさに奇跡の能力。しかし、戦場においてはその力を発揮せず、「DEATH」の文字が刻まれた指で、敵を〝死〟へと誘う…それゆえか、彼は〝死の外科医〟の異名で呼ばれるのです。
心臓を抜き取ったり、人を利用したりと、戦いの場においては容赦のない男。
しかしそんな彼も、〝彼ら〟には振り回されてしまうようです…。
麦わらの一味に翻弄させられっぱなし!? ローが見せるあんな顔やこんな顔!
パンクハザードで四皇カイドウをその地位から引きずり降ろすため、麦わらの一味と同盟を組んだロー。そこからワノ国に至るまで行動を共にしていますが、彼らのペースに巻き込まれ、〝死の外科医〟とは程遠い表情を垣間見せます。
ドフラミンゴのいる国「ドレスローザ」へ向かう途中では、これといった計画も立てず乗り込もうとするルフィに焦りますが、朝ごはんがサンドイッチと聞くと思わず「おれはパンは嫌いだ」と、会話にのってしまうのです。これには、自分自身も、驚きを隠しきれていない様子!(『ONE PIECE』70巻700話)
次の場面、みんながサンドイッチを食べているなかで、一人だけちゃっかりおにぎりを食べているところも見逃せません。ちなみにコミックス71巻掲載の読者質問コーナー「SBS」によると、おにぎりの具の中身に大嫌いな梅干し(超すっぱいやつ)が混ざっていたため、この後サンジと喧嘩をしたのだとか…。
同盟を組んだ当初、ウソップに“ルフィの自分勝手さはすでに四皇クラス”と言われ呆れていましたが、徐々にルフィや麦わらの一味のペースに感化され馴染んでいき、ワノ国ではツッコミまで繰り出す始末! 身元がバレて騒ぎにならないよう、服装や名前を変えて内密に活動していたのですが、ルフィが入国していたと聞くやいなや事件が起きると断言。(『ONE PIECE』91巻914話)
こちらも同じくワノ国編でのシーンですが、戦いの中でもマイペースな麦わらの一味に、間髪入れずツッコんでいます!!(『ONE PIECE』91巻918話/92巻930話)
ルフィ達に毒されたと思いきや、実はツッコミの素質は幼少期からあったのかもしれません。ドジしまくりのコラソンが今までのドジは演技だと豪語するものの、煙草の火で肩をうっかり燃やしているシーンでは、説得力のなさに思わずツッコミ!(『ONE PIECE』77巻764話)
そしてローといえばニヒルに笑う表情も印象的ですが、時折、少し違った笑みも見せます。
パンクハザードでの計画が成功し島を離れる時のこと、囚われていた被験者の子供達に感謝され、あまつさえ海兵達にまで好かれていた麦わらの一味。笑顔で別れを告げるルフィ達の傍らには、一人静かに微笑んでいる姿がありました。(『ONE PIECE』70巻697話)
幼少期から過酷な経験をしながらも、仲間と出会い、ハートの海賊団船長となったロー。弱さや闇を知るからこそ目的のためには手段を選ばない非道な一面を持ちながらも、仲間を想う姿や、たまに見せる親しみやすさのギャップがたまりません!
現在、「パンクハザード」、「ドレスローザ」、「ゾウ」を経て、ついに「ワノ国」でルフィ達とともにカイドウと対峙することになったロー。
あらゆる奇跡を起こす麦わらの一味を間近で目撃・体感し、そのすごさをドレスローザでの決戦でドフラミンゴに語るシーンもありましたが、彼はワノ国での戦いの行方をどう見ているのでしょうか…。今後の展開にも注目です!
今回の誕生日記念のロー特集、いかがだったでしょうか?
ぜひみなさんも、誕生日を一緒にお祝いしましょう♪ SNSで「#ロー誕生祭2020」というハッシュタグをつけて、お祝いコメントなど投稿してくださいね。
ロー、誕生日おめでとう!
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(C)尾田栄一郎/集英社