7月29日（月）発売開始！UT×劇場版『ONE PIECE STAMPEDE』衣裳デザイン秘話！

いよいよ8月9日（金）から公開される劇場版『ONE PIECE STAMPEDE』！その公開を記念して、7月29日（月）より全国のユニクロでUT×『ONE PIECE』最新作が発売されます。それだけでなく、UTデザインチームは映画に登場する麦わらの一味の衣裳デザインにも協力！　商品の開発だけでなく、映画の衣裳デザインにも携わったUTチームの皆さんと、劇場版『ONE PIECE STAMPEDE』プロデューサーの小山さんにコラボレーションの舞台裏や、最新Ｔシャツの制作秘話についてお伺いしました。

――本日はよろしくお願いします！　いよいよ公開となる劇場版『ONE PIECE STAMPEDE』にあわせてUT×『ONE PIECE』最新作が発売されます。さらに、今回の映画ではUTデザインチームの皆さんが、劇中の麦わらの一味衣裳デザインにも携わっていると聞きました。今日は、その２つの制作の舞台裏についてお聞かせいただければ幸いです。よろしくお願いします。

UTチームY：よろしくお願いします。

――今回の衣裳デザインコラボレーションのきっかけを教えてください。

小山：ＵＴで、長い間『ONE PIECE』のＴシャツデザインを手がけてきたユニクロさんなら…ということでコラボレーションのお願いをしました。大塚監督とキャラクターデザインの佐藤さんからは「夏休みをテーマにした、麦わらの一味の劇中衣裳を考えて欲しいんです」といったシンプルな提案をさせてもらいました。

UTチームI：そうしていただいたお話をUT×『ONE PIECE』のデザイン担当に伝えて、チームを組んでもらいました。

UTチームY：「麦わらの一味が映画で着る、衣裳デザインの話が来てるんですけど…」という話をみんなにして、社内で有志を募って。自分も含めた総勢4名で進める形となりました。

小山：チーム編成も『ONE PIECE』がすごく好きな人と、ライトに好きな人が半々くらいだったと伺いました。

UTチームY：そうですね。みんなを誘うときは「自分の描いたデザイン画を、尾田先生が直接見てくれるよ」というのが口説き文句でした(笑)。ぼく自身もずっと小学生の頃から『ONE PIECE』が大好きで。入社してすぐ『ONE PIECE』のＴシャツをデザインする仕事についたんですが、これまで自分たちの描いたデザインを尾田先生に見てもらえるなんてことはありませんでしたから。「先生が見てくれるなら、がんばらないと！」という感じで、メチャクチャ気合が入りました！

――そうして描かれたデザイン画がこちらですね。キャラクター性を生かしたデザインやファッション性を高めたデザイン等、アイディアの幅が広い！

小山：そして、沢山出して頂いたデザイン案がどれもメチャクチャ魅力的だったんですよ！ ワンピースの世界観や一味のキャラクターなどをしっかりと捉えてくださって、遊び心がふんだんにあって、本当に感服しました。何回かアニメチームとUTチームとやりとりを重ね、ユニクロさんが描いて着彩した絵をそのまま尾田先生にお渡ししたところ…かなりのデザインが一発ＯＫだったんです。オリジナルストーリーの制作で、衣裳デザインは毎回苦労するポイントの1つなんですが、服をデザインするプロの凄みを感じました。

――チョッパーがアタマにスイカや花火の尺玉を乗っけているデザインもかわいいですね。

UTチームM：「夏休み」というテーマをいただいて、それ以外の細かい指定はなかったので、かなり自由にやらせていただきました。夏休みなら花火だろう…というのは連想できたんですが、その近辺に長岡の花火大会を観に行っていたんです。最後に尺玉といわれる大きなサイズの花火が次々とあがるんですけど、その印象が強く残っていたのでアタマが尺玉になりました。

UTチームY：デザイン案の中のひとつで、サンジが着てるＴシャツの文字「LOVE WAVE&SUN」はサーフィンっぽいイメージのメッセージになっているんですが、実は読み解くと「ナミさんLOVE」なんですよ！

――あっ、ホントだ！　オシャレに寄せているように見えて、実は『ONE PIECE』に寄せている！

UT チームY：あとは、ぼくはこのお話をいただいたときから、ナミさんに何を着てほしいかだけを考えてました(笑)。ナミの「夏休み」衣裳は別のデザイナーの案ですが、コチラです。

UTチームY：そして、キャラクターデザインの佐藤さんが描いた最終的なデザインはコチラですね。

――これはかわいい…！　ナミのまぶしさが、これ以上なく表現されてますね。皆さん、普段は人間が着る物をデザインされているわけですが、キャラクターの衣裳をデザインするというのは、まったく別の考え方や方法で行っていたのでしょうか？

UTチームM：全然違いました。普段は幅広い年代に受け入れられるものを作らないといけないんですが、今回は着る人がハッキリと決まっていて、それぞれのキャラクターや個性も際立っている。そして、実際にモノを作るうえでの制約もない。かなり自由なデザインができたので、その分の難しさや、やりがいがありました。

UTチームY：ぼくは、違った部分で共通点も感じました。ユニクロのデザイナーには「デザインをするとき、その服は誰が着るものなのか。どんなシチュエーションで着るものなのかを大事にして考えなさい」という教えが代々伝えられています。今回もキャラクターの行動や生活、世界観を想像してみるところから始めて、それに見合ったデザインを形にしていくという作り方をしたんです。その意味では、普段のデザインと作り方はよく似ていましたね。

――なるほど。劇場版の作中で行われる「海賊王の宝探し」で着る衣裳もオリジナルですが、こちらはどのようにして作られたのですか？

小山：こちらはキャラクターデザインの佐藤さんがベースとなるデザインを行っていますが、ユニクロさんのアイディアを取り入れて作られたものも結構あります。たとえば、ナミの衣裳や、ブルックがつけている片メガネなんかはそうですね。

――さすが、ナミに何を着てほしいかだけを考えていた男…！これらの服を着たナミが、どんな活躍をするのか楽しみですね！

――7月29日（月）より発売される、UT×『ONE PIECE』Tシャツについてもお伺いしたいと思います。今回は、劇中でチョッパーが着ている海賊万博のロゴマークTシャツと全く同じデザインの商品もラインナップされています。こちらはキッズサイズもあるんですね…！

UTチームY：女性デザイナーがあげてきたデザインの中に、ブエナ・フェスタの海賊マークを作ったものがあったんですが、それを見た尾田先生が海賊万博のマークにブラッシュアップしてくれたんです。

小山：それをTシャツにしたものをチョッパーに着せて、同じものをユニクロさんにも置いてもらおうということになりました。いわゆるプロダクトプレイスメントという施策ですね。今回は「祭り」、フェス感のあることをやっていきたいということで音楽フェスみたいなオフィシャルTシャツやタオルが作りたいという思いがプロデュース陣にありまして。Tシャツはユニクロさん、タオルは前売券の特典として作ることができたのでうれしいです！

UTチームM：ぜひ映画を観るときに、着ていって欲しいです！

――映画の公開日には、そういう光景がよく見られますね。今回もいろいろなデザインのＴシャツが発売されますが、デザイナー個人のイチ押しがあれば教えてください。

UTチームY：ぼくはこちら！　ぼくはバギーが大好きで、入社してすぐ『ONE PIECE』のデザインをやらせてもらえるようになってから何度もバギーのデザインを作ってきたんですけど、なかなか通らず(笑)。今回やっと、デザインが通り念願叶って発売までこぎつけることができて、感無量ですよ…。ハイブランドっぽさもあるキレキレのデザインなので、黒いスキニージーンズとかと合わせて、バチッと着こなしてほしいです。

UTチームM：わたしは自分でデザインしたチョッパーTシャツですかね。ホント、映画館で着ている人を見たら駆け寄って握手を求めちゃうかもしれません。

UTチームY：バレットと対決する、ドリームチームメンバーの海賊マーク・シンボルマークが入ったTシャツなども、今回の内容を事前に知ることができたので作れました。そういう意味では、コラボ色の強いアイテムだと思います。あと、海外の人にも喜んでもらえるように、サボTシャツの背中には「サボ」とあえてカタカナで名前を入れています。

――ああ、なるほど！　海外で着られることも意識してデザインをするというのは、全世界に店舗を持つユニクロならではの考え方ですね。

――それでは最後に、ONE PIECE.com読者へのメッセージをお願いします！

UTチームY：これからも作品のカルチャーやキャラクター、さらには着る人を理解して、よりよいものをお届けできたらと思っています。

UTチームM：ぜひこれを着て劇場版『ONE PIECE STAMPEDE』を観に行ってください！　これからも、皆さんに喜んでもらえる、楽しんでもらえるようなデザインを作っていきたいです。

UTデザインチームのみなさん、小山さんありがとうございました！　UT×『ONE PIECE』最新作は7月29日（月）より全国のユニクロ店舗にて発売開始です！

そして、最新劇場版『ONE PIECE STAMPEDE』は8月9日（金）公開！最新情報はこちらをチェック！