アニメ『恋するワンピース』配信記念!金本涼輔さん(山本海賊王 役) × 佐倉綾音さん(小山菜美 役) × 中村悠一さん(中津川嘘風 役)の特別座談会!!

ついに本日2025年4月1日(火)20:00より配信がスタートするアニメ『恋するワンピース』!
今回配信に先駆けて、メインキャストを演じる声優陣、金本涼輔さん(山本海賊王 役)、佐倉綾音さん(小山菜美 役)、中村悠一さん(中津川嘘風 役)にお話を伺いました!


――この作品のお話が来た時の率直な感想を教えてください。

金本涼輔(以下、金本):僕は青二プロダクションに入って、生まれて初めて出たアニメが『ONE PIECE』だったんです。シャボンディ諸島の頃のお話で、入って1年目ぐらいの新ジュニアでした。自分のキャリアがこんなふうに始まったんで、いつかモブじゃなくて、名前のあるちゃんとした役で『ONE PIECE』に出たい! と思っていたら…、一風変わった役で、オーディションのお話をいただきました!(笑) それがまさか山本海賊王、つまりルフィ役という…! ちゃんとした役をやるという願いは、叶ったんでしょうか?(笑)。いや、決まった時はめちゃくちゃ嬉しかったです!

山本海賊王(やまもとルフィ)

佐倉綾音(以下、佐倉):私は数年前に青二プロダクションに移籍したのですが、いつかは『ONE PIECE』に出られる日が来たりするかしら? と思っていたんです。『ONE PIECE』のキャスティングは青二プロダクションなのですが、今回の『恋するワンピース』と担当マネージャーさんが一緒で。そのマネージャーさんから連絡がきて「いよいよ私も『ONE PIECE』に!?」と思いきや、「『恋するワンピース』です」と言われて、「え…!?」と(笑)。でも、尾田先生も公認のスピンオフと聞き、それなら大丈夫かなと思い「ぜひオーディション受けさせてください」と返事をさせていただいたのですが、原作を調べてびっくりしました(笑)。どういう声が聞こえたらいいかな…と、うんうん考えながらオーディションテープを作りました。

小山菜美(こやまなみ)

金本:そうそう。僕は海賊王になるって決まって嬉しいと思ったのと同時に、(中津川)嘘風って誰がやるんだろう!? って思いました。

佐倉:私も他のキャストがとても気になりました! この作品は役者のタッグが重要になると感じたんですよ。とくに(小山)菜美と嘘風の作る空気で現場が変わってくるなあと。中村(悠一)さんが嘘風を演じられると聞いて「よかった、大丈夫だ!」と思いました。

中村悠一(以下、中村):この漫画がWEB(「少年ジャンプ+」)で連載しているのは知っていたんですけど。僕はあんまり深く『ONE PIECE』を読んでいなかったので、派生というか、スピンオフも読めていなかったんです。で、ウチのマネージャーが「『恋するワンピース』っていう作品のオーディションの話があります」って連絡してきて、「キャラを一回見てもらえますか?」って言うんですよ。「え? なんで?」って聞いたら、「キャラが四角いんです!」って(笑)。

一同:あはははは!

中村:「四角いキャラ!?」って聞いたんだけど、「でも嘘風(ウソップ)という名前なんです」って言われて、見たらたしかに「嘘風」っていうキャラで、「あ、本当だ」って(笑)。

中津川嘘風(なかつがわウソップ)

――『ONE PIECE』を知らないのに、スピンオフの作品をよく受けてくださったなと思いますが…!

中村:その時に作品を拝見して、面白かったんです。もちろん、面白くなかったら断るということではないんですけど、受けさせていただきましょうという話になりまして。でも僕も2人と一緒で、他のキャストは誰がやるんだろうって思いました。しかも1分のアニメと聞いていて、原作の1話を見てもこれは1分にならないけど…って思って(笑)、ちょっと不安はありましたね。

――役作りはどのようにされました?

佐倉:正直に言いますと、作品のテンポが早すぎて、役作りどころじゃなかったです(笑)。

中村:発揮している時間がそんなにないです…(笑)。

金本:僕だけはキャラクターのテンポが緩かったんで、マイペースに演じることができたと思います。みんなは波風たてるキャラクターでしたけど、僕だけは違ったので、ただピュアでいればいいんだ、ってことだけを考えていました。でも他のキャラクターはテンポが早くて…大変ですよね。

佐倉:伊原先生の原作を読んでいると、菜美はすごく可愛くも見えるし、可愛くないようにも見えて。

中村:菜美は飾らない自然体なキャラクターだよね。

佐倉:女子高生独特のゆるさと、コメディ作品の緩急みたいなものがせめぎあっているキャラクターですよね。このキャラクターを可愛く演じることができる人はいっぱいいると思うし、自分を選んでいただいたからにはコメディ寄りに全振りしようと思って、可愛さよりコメディを重視してみたところ、現場では「もうちょっと可愛くしてください」と言われました(笑)。あとは、ツッコミに呆れのニュアンスを強めてほしいと言われたのですが、尺が短いので結局どんどん激しくなっていってしまって…(笑)。

中村:15分とか30分ぐらいある作品だったら、もっと緩急をつけられると思うんですけど、1分だと…ね(笑)。

佐倉:スタッフさんの話を聞いて、最初はもう少しキャラクターを繊細に作った方がいいのかなと思ったのですが、結局アフレコがはじまったら誰が一番大きい声を出せるかという感じになっていきました(笑)。

中村:僕もオーディションの時とか、いろいろ考えたんですけど、本当にやる余裕がなくて(笑)。本当はもっといろんな起伏をつけたいと思っていたんですけど、このテンポではちょっと無理かなって。やるとしたら、そこだけ単独でやって、機械的に嵌め込んでもらうとかになっちゃうんで、それだと流れの面白さとかもなくなりますから。

――すみません、役作りの意味がなかった…!

中村:あははは(笑) 。そうですね、でも結果論です。

佐倉:頭にちらつくのですが、できなかったです(笑)。

中村:オーディションの時、監督に嘘風にはちょっと上品さが欲しいって言われたんです。

金本:たしかに、嘘風ってそんな感じですよね!

中村:でもやっていくうちに、そんなのどこに入れられるんだ! ってなりました(笑)。10分アニメになったら入れたいなって思います!

――アフレコを終えて、おすすめの話数はありますか?

中村:演じていて、面白いところはいっぱいありましたね。中井和哉さんと山口勝平さんが演じた、いじめっ子のところは一番聞いてみたいです。

佐倉:本家の『ONE PIECE』キャストさん達のシーンはどう考えてもキャッチーですし、みなさんも気になるだろうなと思います。ベテランの方々がすごい出演のされ方をしている…(笑)。本物のビビ(渡辺美佐さん)、コーザ(草尾毅さん)とかも出てきますしね。

中村:(田中)真弓さんも本物のルフィで出ていますね。平田(広明)さんもサンジの技のセリフとか…。あとはカルーもやっていますよね。

佐倉:正直、本家の方達がこのアニメをどう思うのか気になります。

中村:困惑してるかも!?(笑)。

佐倉:あと、大場(真人)さんが登場したお話がとてもお気に入りです! 面白すぎました! 自己紹介しているところとか、大場さん役の大場さん!? って、こんな大場さんを見る機会ないな、と思って。大場さん、この仕事よく受けていただいたなあ…と(笑)。

――大場さんはナレーションですからね! 『ONE PIECE』には欠かせないので!

中村:それはそうですね! 聞き馴染みありますからね。

佐倉:現場では大場さんが、「自分をどうやって演じればいいのかな」とおっしゃっていて。でもそれは大場さんにしかわからないことですからね…。

中村:それは違うとか、誰もつっこめないです。

佐倉:「最近、おれ暇なんだよね、次回も呼んで」というセリフがめちゃくちゃよかったです。そんなわけないのに。「ケチ」というアドリブもすごくおちゃめで。

中村:中の人いじり、大場さんだけだもんね。

金本:こういう作品ならやりそうなのに、たしかにそこだけですね(笑)。

佐倉:あと私、嘘風の抜いた芝居がすごい好きで。

金本:めっちゃわかります! 引くところもあって、そこで何回も笑っちゃったな。

TVアニメ『ONE PIECE』に出演されている方々も、アニメ『恋するワンピース』に参加!

――アフレコしながら笑っちゃうとかありました?

佐倉:笑いたいのはやまやまだったのですが、笑っている余裕はありませんでした(笑)。

中村:しっかり聞いちゃうと、自分が出遅れちゃいますしね。

佐倉:そう。「面白ーい!」と思って聞いているとすぐに自分のセリフがきてしまうので、笑っていられないんです(笑)。

――その中でも海賊王はおとなしくて。

中村:そう、しかも海賊王はつっこんでくれないんで…。

金本:だたの人としてそこにいるだけで…(笑)。

佐倉:コスパがいい…(笑)。

金本:嘘風のノリに1人だけ全然つきあわないんですよね。

中村:無視してるもんね。

佐倉:この中で1人平和そうにしているのが面白いので、ずるいなあと思って見てました(笑)。

金本:省エネキャラです(笑)。原作が進んだところで、海賊王がちょっとおかしくなるところもあったんですけど、今回はなかったんで。平和なキャラでした。

中村:今回はやっていないんですけど、下ネタの話があって。あれ大丈夫なんですかね。

佐倉:第1話の時、その話になって、監督達が「テレビでやる気でいるんで!」とおっしゃっていて。「まだアフレコもはじまっていないのに!?」と面白くなりました(笑)。

中村:温存していて、ここで消費しきらないぞっていう意気込みが(笑)。

――シーズン2を目指したいと思っています!

金本:まだ出ていないキャラもいっぱいいますよね。

佐倉:温存している最終兵器だと言われて、結局ずっと呼ばれずにベンチをあたためて終わるというパターンとか、部活とかでたまに聞きますよね(笑)。

金本:ずっと控えかもしれない…(笑)。

佐倉:そこに前向きなスタッフさん、すごい。

中村:順調にいけば、『ONE PIECE』の劇場版と一緒に公開とか!?(笑)

佐倉:え!? 同時上映!?

中村:単体でいかずに同時でいこうよ! そうすれば、勝てるから!(笑)

一同:あははははは!

佐倉:ありですね。

金本:『ONE PIECE』とのセット売り…!? 嫌われそう!(笑) アニメの本編にくっついて流すのは…?

佐倉:縦長で作っちゃってるのに…。テレビは横ですから…、リサイズが大変そうです。(笑)

中村:たしかに地上波に出るとよくわからないサイズに…。画面を縦の何面かで埋めるしかない!(笑) そんな先の展開を考えちゃいますね。

佐倉:しかもアニメーターさんって、今回のような縦長のアニメってなかなか作る機会多くないですよね? 大変なんじゃないかなと想像しています。

中村:レイアウトが難しいんじゃないかなと思いますね。本来なら横にしたい配置を縦にするんですもんね。

金本:漫画と一緒の話数とか大変そうです。しかも1分っていうのが…。でも、なんかあった時に使えそうな作品ですね!

佐倉:夢が広がります。ぜひいろんなところで使ってほしいです。

――最後に配信を楽しみにしている方へメッセージをお願いします!

金本:『ONE PIECE』を読んでいても、『恋するワンピース』を読んでいない人もいると思います。この原作を読んで思ったのは、『ONE PIECE』の知識が相当ないと全部のネタがわからない、というぐらい、ネタが散りばめられていますよね。『ONE PIECE』の元ネタを知っていたら、すごく笑えるみたいなところがたくさんあるので、この機会にどちらの漫画も見てほしいなって思います。

佐倉:これは『ONE PIECE』であって『ONE PIECE』ではない、『ONE PIECE』という作品が存在している世界の作品なので、いわば、私達の物語なんですよ。なので『ONE PIECE』を好きになった瞬間に、もう勝手に他人事じゃなくなっているんです。もうみなさんは『恋するワンピース』に巻き込まれているという自負を持ってお過ごしください(笑)。コメディってお芝居の中で一番難しいと思っているので、一瞬だけでもこの時間、嫌なことを忘れて、笑ってもらえたら、この作品は100点満点だと思います。ぜひ食わず嫌いせず、たくさんの方に見ていただきたいです。

中村:『ONE PIECE』という偉大な作品と不思議なところでリンクしている作品で、『ONE PIECE』にそこまで触れていない僕でもわかるネタが満載です。もちろん、コアに読んでいる方にしか伝わらないネタもいっぱいあるんですが、ベテランであろうが、ライトファンであろうが、楽しめる作品になっていると思います。1分という時間で、できる限りのことをやっているので、そういうところも楽しんでもらいたいです。みなさんの反響があれば、アニメのシリーズとしてやれるんじゃないかと思っているので、応援よろしくお願いします。そしてぜひ原作の『恋するワンピース』もこの機会に読んでください。

佐倉:『ONE PIECE』本編にも出られたらいいですね!(笑)

中村:連載では新キャラがいっぱい出ているみたいなんで…。何かの役で参加することができたらいいなと思ってます!(笑)


『恋するワンピース』のアニメは本日4月1日(火)20:00から5日間連続で毎夜20:00に、『ONE PIECE』公式各種SNSで配信いたします。
ぜひご注目ください!

アニメ『恋するワンピース』

配信日時:

2025年4月1日(火)~4月5日(土)各日20:00

配信先:
お知らせ:

アニメ化&メインキャストを発表した「AnimeJapan 2025」ステージ(3/22開催)の配信が、ONE PIECE公式YouTubeチャンネルでアーカイブ公開中!

(C)伊原大貴・尾田栄一郎/集英社・フジテレビ・東映アニメーション

関連ニュース