第161回:武士道&任侠道

漫画

武士道&任侠道

世界のエンターテインメントをエンジョイしている尾田っちは、ちょこちょこお気に入りの作品へのオマージュを原作に付け加えることもあるけど、『ONE PIECE』の核心にまで影響を与えるような作品はほとんどないでしょう。

しかし極めて珍しく『ONE PIECE』の物語に大~きく影響を与えた映画作品が! それが『七人の侍』。一本の映画に7人もメインキャストがいて、1人1人を輝かせる時間は限られているにも関わらず、映画の中でそれぞれのキャラクターが個性的かつ印象的に描かれていている作品だ。

個性的な主人公達にはそれぞれどんな過去があって、そして今後どれほど強くなるのか、1本の映画ではとても描ききれる時間がないけど、連載漫画なら出来る!ってワケで…。

『ONE PIECE』! ドドン!!

しかし! ルフィ達は海賊だから、いくら〝侍魂〟を海賊に積め込んでも無理がある。同じような雰囲気、同じような意気込み、同じような決心。それらはいくらでもある! でも、〝侍魂〟はナニカが違う。ゾロだってビビに「Mr.ブシドー」と呼ばれていたけど、「武士道」じゃなくて、カタカナで「ブシドー」でしたよね。尾田っちは麦わらの一味に〝侍魂〟を全部入れてしまったら、海賊じゃなくなってしまうと思ったんじゃないかな。ルフィだって、そんなの嫌がるでしょう? と考えたのかも。じゃあ、尾田っちはどうやって完璧な侍を物語で描いたのか? それは…

AKAZAYA NINE! べべんっ!!

彼らは完璧に『七人の侍』へのオマージュになってると思う! そして〝麦わらの一味で表せないこと〟を赤鞘九人男で表すことが出来ている。

その中でも最も顕著なのは…決定的な死に至る任侠。

麦わらの一味はまるでいつも任侠の旗を持ち、常に死ぬ覚悟で戦っているようだ。そりゃ間違いない!!! しかし、麦わらの一味が自分達の夢を果たす前に死んでしまったら物語が終わってしまう。けれども、侍の赤鞘九人男の場合は、武士道を貫いて死んでしまうということも物語上考えられる。

名誉の死によって完璧な侍になる存在がいるとすれば、それはルフィ達ではなく赤鞘九人男です。そして1008話で、身代わりになったアシュラ童子は氷山の一角だったかもしれない…。

これからの赤鞘九人男の行動に注目!
一人ずつ麦わらの一味のように散り散りになって相手と一対一で決闘するのか!? みんな無事に修羅場を乗り越えられるのかとても心配。だって、『七人の侍』のラストは…。

ONE PIECE 98巻(第986話)
ONE PIECE 98巻(第989話)


頭に来たから頭を斬った

オロチ瞬殺! だけどちょっと待てよ! この見開きをじっくり見てみよう!

もともとオロチは8つの頭があった。この見開きシーンで、確認出来る限り飛ばされた頭の数は5つ。一番左下に見切れているのも頭に見えるので確認できないがそれも合わせると6つ。とすると、オロチには首がまだ残っている…?

オロチの活躍はまだ終わっていないかもしれない!

週刊少年ジャンプ 18号 第1009話

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