第66回：ハンマースペース

日本の漫画やアニメではキャラクターが現実では到底ありえないサイズの道具や武器を突然コミカルに取り出すことがあるよね。そんな荷物はどこに入っているだろう？８０年代の「週刊少年ジャンプ」の人気漫画『シティーハンター』では槇村香というキャラクターがドデカイハンマーを取り出すことが欧米人のアニメファンにとって印象的だった。「そんな道具はどこに入っているだろう？」と不思議に思ったアニメファンが、そんな道具をしまう場所をいつしか「ハンマースペース」と呼ぶようになった。

尾田先生の綿密な設定のおかげで漫画の世界だからこそ物理的リアリティー感があり、『ONE PIECE』では〝ハンマースペース〟はほとんど使われてない。だがしかし！ナミが〝ハンマースペース〟を利用してるのを確認した！彼女は都合よくグラマラスな胸の谷間から４代目のクリマ・タクトを出してる！

そして今回はなんと！ビブルカードが出てきたー！

２年間ずっとナミの〝ハンマースペース〟に置き去りだった！？う、うらやましい★

本編において決定的なありえない〝ハンマースペース〟と言えばビビのこのコマだ！

メリー号でいきなり金棒を取り出して、一撃で麦わら一味の怪力３人をやっつけた！金棒はどこから来た？どこへ消えた？『ONE PIECE』の７不思議の一つだ！

よっしゃー！！！尾田先生が描く一対一の本気格闘シーンが大好き！タイトルに「vs.」が付くルフィの決闘チャプターが戻って嬉しすぎる！新世界編ではなかなか珍しいぞ！

82巻までで直近の「vs.」タイトルは８１６話「イヌVSネコ」

麦わらの一味に関する直近の「vs.」タイトルは７７７話「ゾロvs.ピーカ」

ルフィがドフラミンゴを倒したのに「ルフィvs.ドフラミンゴ」のタイトルは結局なかった！７２９話でローにはあったけど「七武海ドフラミンゴvs.七武海ロー」。

コミックスでルフィと付く直近の「vs.」タイトルは６８１話「ルフィvs.Ｍ（マスター）」。

２年後以降で第８３８話までの２４０話分のうち８話しか「vs.」は付いてない。そして８話分のうち麦わらの一味に関するのは４話分だけ。２年前の第５９８話分のうち「vs.」が付くのは３４話。そして３４話分のうちの２９話が麦わらの一味に関わる話だった。２年後より２年前の方が１８８％多い！尾田先生、どんどん「vs.」の話を描いて下さい！

シルバーマイン編でＣＭ前に流れる新しいアイキャッチが思わせぶりだったけど、本編の始まりと同時に消えるかと思ったらやっぱリニューアルした！リニューアルっていうか、『ONE PIECE』のロングタイムファンにとってはと～っても懐かしい！！！なぜならキャラクターのテーマ曲がまた流れてる！しかもレベルアップしてる！

麦わらの一味だけじゃなくて、同盟クルー（ロー）と参加クルー（バルトロメオ）のキャラクターもいる！東映アニメーションの皆さん、ありがとう！懐かしいと言っても『ONE PIECE』が新しくパワーアップした感じだね！アイキャッチのフルラインナップが早く見たいね！

ルフィとワンダの出会いのシーン、ミンク族の〝能力〟に関する気になるセリフがアニメ版にあった！

ペドロが「全員退け!!!」と命令したらこっそりルフィを囲んでいた侠客団（ガーディアンズ）が森の奥へ逃げた。「囲まれてたのか!!」と驚いたルフィのセリフは原作からそのままのピックアップだったけどアニメ版ではさらに続きがあった！

「全然気配しなかった。」と続いたルフィのセリフ。今思えば原作でこのシーンを初めて読んだ時、このコマは特別丁寧に描かれているなぁと感じたけど、それはもしかして見聞色でも彼らに気付けなかったルフィを尾田先生は強調して描きたかったからかもしれない。ミンク族に見聞色は効かない！？

いや、アニメ派にとってはちょっと先の話になるけど、例のコックがミンク族の気配を感じ取るエピソードがあったからミンク族には見聞色が〝効かない〟と言うのは違うかも。

でも〝隠す〟ことは出来るのかもね？何回も言うけど覇気はまだまだ謎が多い！