ジェルマの援護によりサニー号へ帰還したルフィとサンジ。しかし、すぐ近くまでスムージーの艦隊が接近していた。そのころ、ビッグ・マムによりナッツ島が崩壊したことは瞬く間に広がり、周辺の島々では食いわずらいを止めるなど無理だと噂し、避難する者たちにより大混乱となる。一方、ふんわり島までビッグ・マムをおびき寄せたベッジだが、その代償として船を失ってしまう。ただちに脱出を決断し、ベッジは部下たちに体内へ入るように指示する。だが、シフォンは最後まで見届けると言うと、我が子のペッツを託した。
ヴィトたちに逃走用の船を用意させ、必ずシフォンを連れていくと断言するベッジ。一方、 傷の手当をせず、衰弱したペロスペローがモンドールに連絡を取っていた。あと数分で結果が出ると言うのだ。ケーキを食べて、その猛毒でビッグ・マムが命を落とせば、海賊団は崩壊する。毒が効かなくてもケーキが不味ければ食いわずらいの発作は収まらず逆上したビッグ・マムが国を滅ぼす。みんなが助かるためには毒が効かず、ケーキが美味くなければならない。自分たちの運命はケーキにかかっている。覚悟を決めろと言うのだ。
スムージーの艦隊がサニー号目がけて砲弾の雨を降らせるが、そこにジャッジ率いるジェルマ艦隊がサニー号を護衛するように援護に入った。すれ違いざまサンジを見下ろし、一瞥したジャッジはルフィに向かって、どうして命を落とす危険をおかしてまで、四皇ビッグ・マムのナワバリに乗り込んだのかとたずねる。サンジは情に流され弱者のために命を危険にさらす出来損ない、理解できないと迫った。あまりの言葉に誰もが黙り込むが、ルフィにはジャッジの言葉がまったく通じておらず、援護してくれた礼を告げて去っていく。
ジャッジの皮肉が通じないルフィに呆れるサンジ。そんな二人を最高だと笑うジンベエだったが、前方に待ち構えていたパドルシップの艦隊に行く手を阻まれる。後方からはスムージーとダイフクが接近、はさみ討ちにされてしまう。キャロットを見つけたダイフクは仕返しとばかりに魔人で襲いかかるが、サンジに止められる。降り注ぐ砲弾にさらされ、万事休すかと思ったそのとき、海面が盛り上がりワダツミが出現した。壊滅状態になるパドルシップ艦隊。おどろいて海中に飛び込んだジンベエは、アラディンをはじめとするタイヨウの海賊団の仲間たちがナワバリからまだ出ないで助けに来たことを知るのだった。
詳細情報
- 放送日
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- 脚本
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中山智博
- 演出
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上田芳裕
- 作画監督
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髙木雅之
- 美術
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白石美穂