第817話
シケモク サンジの結婚前夜

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このまま殺されるのを待つより、ルフィは腕を千切ってでも脱出することを選んであがく。一方、部屋で休んでいるプリンのため、久しぶりに腕をふるい、食事を作ったサンジだったが、出来上がったものはルフィたちの好物ばかりで、一人分とは思えないほどの量だった。それならば二人で食べればいいとプリンの部屋に向かうサンジ。しかし、プリンは取り込み中だとドアに拒絶され、差し入れすら断られてしまう。一度は部屋に入るのをあきらめかけたサンジだが、ベランダからプリンの部屋に行き、窓から渡すことを思いつく。

部屋の中を覗きこみ、レイジュと別人のようなプリンの姿にショックを受けるサンジ。額の三つ目をあらわにしたプリンはサンジたちをバカにし、最初から結婚するつもりなどないと言い放つ。さらに自分の演技力を自慢、本性は家族以外知らないと勝ち誇る。信じられず言葉を失うサンジ。実はプリンから式の途中でサンジを撃ち殺すと明かされたルフィは、それゆえに脱出に必死だったのだ。さらにプリンはビッグ・マムの狙いがジェルマの科学力とクローン兵で、サンジの家族も用が済めば明日の結婚式で皆殺しになると笑った。

サンジとの結婚式を利用してヴィンスモーク家の全員を殺す計画を明かしたプリン。手にした銃をわざとレイジュに見せつけ、体を傷つけた性能と威力を自慢すると、自分を信じ切っているサンジがこの事実を知ったらどんな顔をするか見ものだとあざ笑う。返事をせず顔をそむけるレイジュに、プリンはどうやってサンジが自分にプロポーズしたのかとオーバーに再現して笑いものにする。窓の外で一部始終を聞いていたサンジだが、絶望に陥った自分を救ってくれ唯一の希望であるプリンの豹変ぶりが信じられず言葉を失っていた。

サンジに聞かれているとも知らず、調子に乗ったプリンは、サンジからプロポーズを受けた時、涙を流したのもすべて計算づくだったことを明かした。自らの演技力を自慢し、まんまと騙されたサンジを落ちこぼれだとバカにすると、自分とサンジが結婚するはずがないと半ば呆れ気味に言い、せめてちゃんとした王子を連れてこいとレイジュを挑発する。降りしきる雨に打たれ、全身ずぶぬれになりながら、タバコに火をつけようするサンジ。しかし、降り注ぐ雨によってすぐに火は消えてしまう。再び希望を失い、傷心のサンジの上にいつまでも無情な雨が降り注いでいた。

詳細情報

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脚本

米村正二

演出

平山美穂

作画監督

松田翠

美術

吉池隆司

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