プリンとの結納を明日に控え、眠れないまま外へ出たサンジ。親しげに声をかけてきたレイジュをそっけなくあしらうが、ビッグ・マムとの顔合わせのため、明日、イチジ、ニジも帰還、13年ぶりに家族がそろうと教えられて苛立つ。レイジュが去った後、一人残されたサンジは空を自由に舞う蝶に思わず手を伸ばすが、自分にかけられた手錠が目に入り、物思いにふける。一方、誘惑の森ではルフィと三将星クラッカーが熾烈な戦いを続けていた。ホーミーズたちは、その激しさに巻き込まれてはたまらないと慌てて逃げはじめる。
ルフィの“鷹銃乱打”の猛攻を、ハードビスケットで防いだクラッカー。その武装色の覇気の硬さに手こずり、地面に叩き付けられるルフィ。クラッカーはルフィを見下し、サンジとルフィたちでは身分が違う、迎えに応じるはずない、下級海賊だと罵るはずだとバカにした。だが、その言葉がルフィの怒りに火をつける。筋肉風船でクラッカーをはねのけ、ギア4を発動したルフィはクラッカー目がけ突進、渾身の“猿王銃”をクラッカーに命中させる。そして、例え幸せだとしても、サンジが自分たちにそんな言い方はしないと叫ぶ。
スイートシティに潜入中のペドロとブルックであったが、街中を巡回するビスケット兵の厳しい監視の目から姿を隠すのが精一杯だった。危ぶむブルックに、ペドロはビスケット兵たちが城内に格納された後がチャンスだと言い放つ。一方、ブリュレに鏡の中へと引きずり込まれたキャロットとチョッパーは、鏡だらけの空間でひときわ大きな鏡を発見する。また誘惑の森では、ビッグ・マムのビブルカードを使ってナミがホーミーズたちに命令していた。無理だと拒絶するキングバームたちだが、ビッグ・マムの命の紙には逆らえない。
サンジに会うと宣言し、クラッカーのハードプレッツェルを拳で止めたルフィは、渾身の“猿王銃”をクラッカーに叩き込んだ。だが、口から血を流して倒れたクラッカーの中から別の人間が現れ、ルフィに斬り付けた。おどろくルフィに、これが本当の姿で、自分はビスビスの実の能力者だと明かすクラッカー。今まで見せていたのはビスケットで作った鎧で、真の姿を知る者は少なく、海軍の手配書すら鎧だと豪語した。さらにクラッカーは手を叩いて、ビスケット兵たちを無数に生み出し、サンジに会うことをあきらめさせようとする。だが、ルフィはあくまでサンジに会うと断言、クラッカーを睨み付けた。
詳細情報
- 放送日
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- 脚本
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米村正二
- 演出
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所 勝美
- 作画監督
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高木雅之
- 美術
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吉池隆司