ジンべエによりビッグ・マムの癇癪は収まったものの、その被害はあまりにも大きかった。ビッグ・マムに寿命を奪われたモスカートが運び出され、モンドールは飛び散った寿命を残らず集めるよう命令をする。そのころ、ビッグ・マムの後に続きながら、ジンベエは数時間前、仲間たちに本心を打ち明けたことを思い出していた。ルフィを海賊王になる男と見込み、命がけでその手助けをしたいと語り、結果的にそれが魚人族のためになるはずだと訴える。もとより魚人たちに異論はなく、自分のために生きてくれと送り出そうとした。
仲間たちの気持ちに頭を下げるジンべエ。だが、ビッグ・マムがそう簡単にジンべエを手放すとは思えない。すでに副船長のアラディンがビッグ・マムの娘プラリネと血縁を結んでいたこともあり事情は複雑だ。話を聞きつけ、隠し事かとアラディンにくってかかったプラリネだが、もしもの時は行動を共にすると答えていた。思い出しているうちにジンベエがビッグ・マムの城へ到着する。傘下を抜けることを聞いたビッグ・マムはジンべエに有力な戦力を失う落とし前をつけろと要求、怪しげなルーレットを用意させるのだった。
順調に水あめの海を進んでいたサニー号だったが、夜になり冷えた水あめが固まり動けなくなってしまう。一時的にブルックが海アリの群れを眠らせてはいるが、いつ動き出すかわからない。火で水あめを溶かして先へ進もうとするが上手くいかず手こずる中、ペドロがかつて、海アリに船を食べられたことがあると明かした。かつてペドロはぺコムズと海賊をしていたというのだ。ペドロは探検家のつもりだったが、気がついたら賞金首になっていたと言い、二人の王の役に立ちたいと、“歴史の本文”を捜していたのだと話した。
さらに、ここで一度破れており、その経験がサンジを取り戻すのに役立つのなら本望だと言うペドロ。カイドウを倒した後、ビッグ・マムの持つ“歴史の本文”が必要になる。懐まで入り込む今こそ、絶好の機会だと勧め、ペドロは手に入れる役目を買って出る。ペドロから26年前、ロジャーが“ロード歴史の本文”を見せてもらっていると聞いておどろくルフィ。ペドロは二人の王が香月一族でもないルフィたちに“ロード歴史の本文”を見せたのはその姿をロジャーに重ねているからではないかと考えていた。そして、サニー号はついにホールケーキアイランドに到達、ルフィは海岸にサンジらしき人影を発見する。
詳細情報
- 放送日
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- 脚本
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冨岡淳広
- 演出
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平山美穂
- 作画監督
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出口としお
- 美術
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白石美穂