海軍基地から脱出、再びホールケーキアイランドを目指すルフィたちだったが、奪った食糧をすでに食べつくし、空腹と暑さで体力を奪われていた。一方、ビッグ・マムの海賊船はナワバリへ到達する。そこでタマゴ男爵から、結婚を受け入れるよう説得されるサンジ。ビッグ・マムはサンジがバラティエで働いていたことを評価し、腕前次第では今後の待遇も変わると諭されるが、自分の料理は仲間に食べさせるためだと言うと、サンジはぺコムズを見殺しにしたことから対立する。険悪な空気の中、結婚相手のプリンの写真が届いた。
はなから結婚する気がなく、ヴィトの説明に聞く耳を持たないサンジだったが、一目見たプリンの愛らしさに衝撃を隠せない。ヴィトはなおも、部屋へ戻ろうとするサンジにまとわりつき、子供の頃、夢中になった絵物語『海の戦士ソラ』について熱く語り始めた。海軍の英雄たちの実話をモデルに、子供たちに強さと正しさを教える内容で、世界中にファンがいる。しかし、子供だったヴィトはヒーローであるソラよりも、敵対する悪の軍団、ジェルマに夢中で毎回応援していたと話し、ジェルマを悪のヒーローだと褒め称えた。
その憧れのジェルマの血筋であるサンジに会えたと喜ぶヴィトを相手にせず、追い払おうとするサンジ。部屋の中では檻に囚われ、自分とサンジの扱いの差に怒り、悪態をつくシーザーがいた。サンジはシャーロット家とヴィンスモーク家を結ぶ大事な花婿で、捕えられたシーザーとは価値が違うのは当然だとバカにするヴィト。サンジはいら立ちを隠せず、ヴィトに出ていけと言い放った。それを聞いて仲間を侮辱されたと怒るゴッティはサンジを砲撃しようとするが、突然、現れたベッジのおかみさんに怒鳴りつけられ震え上がる。
ゴッティの不始末を詫び、部屋から連れ出すベッジのおかみさん。その顔に見覚えがあり、似ていると呟くサンジ。このままでは自分は終わりだとシーザーは嘆き、ジェルマの血筋だというだけでビッグ・マムに大切にされているサンジに八つ当たりする。一方、サニー号のルフィたちにも新たな危機が迫っていた。嵐が続き、海面は煮えたぎり、魚も寄りつかない状況になり、このままでは餓死してしまうからだ。しかし、ルフィの竿に手ごたえがあり、みんなの声援を受けて、歯を食いしばりながらついに巨大な魚を釣り上げる。喜びにわくサニー号だが、その近くには謎の船が接近していた。
詳細情報
- 放送日
-
- 脚本
-
中山智博
- 演出
-
小山保徳
- 作画監督
-
出口としお
- 美術
-
吉池隆司